- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907613068
作品紹介・あらすじ
ここは、ニューヨークのサリバン・ストリートです。アンソニーは、たいくつそうに窓から通りをながめていました。そこへ楽しげな音楽が流れてきました。メリーゴーランドがやってきたのです!1945年、マーシャ・ブラウンは、サリバン・ストリートのアパートに住んでいました。実体験が元となった、マーシャ・ブラウンのデビュー作。作者による書き下ろし解説付き。
感想・レビュー・書評
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メリーゴーランドは楽しそうだった!
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移動メリーゴーランドが町にやって来た時の、子どもたちの喜びと興奮を生き生きと描く。
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今のハイテクの時代には考えられない、こんな乗り物が楽しかったのよね~
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アンソニーは たいくつしていました。ひとりぼっちで、あそびあいてが いなかったのです。すると、とおりの むこうから にぎやかなおとが きこえてきました。メリーゴーランドが やってきたのです! でも おこずかいのないアンソニーは、のることができません。メリーゴーランドの おじさんは、そんな アンソニーをみて、すてきなことを いってくれたのです。
マーシャ・ブラウンの明るくて楽しい絵からは音楽が聞こえてきそうです! -
1946年にアメリカで出版されていたマーシャ・ブラウンのデビュー作です。5月7日の「追悼 マーシャ・ブラウン」という記事でもお知らせしたとおり、マーシャ・ブラウンは今年の4月28日に亡くなりました。絵本の最後に「この作品について」と題して、マーシャ・ブラウン自身がデビュー当時を振り返って短い文章を寄せています。その日付は「2015年1月3日」。まさに彼女の最後の仕事となったのでした。まだ、通りで子どもたちが遊ぶことが出来た時代に、移動式のメリーゴーランドが馬車でやってきます。子どもたちは大喜び。貧しい家のアンソニーも乗りたいけれど、おこずかいを持っていません。そんなアンソニーを見ていたメリーゴーランドを引いてきたコレッリさんはアンソニーにメリーゴーランドを回す仕事を手伝わせ、その代償に最後に乗せてくれたのでした。メリーゴーランドから降りてきた時のアンソニーの喜びの表情ったら!マーシャ・ブラウンの原点を見たような気がしました。