- Amazon.co.jp ・本 (57ページ)
- / ISBN・EAN: 9784907738624
感想・レビュー・書評
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ちょっと季節外れですが、かわいらしくてくすりと笑える春の絵本。
森に春がやってきます。
すべてが色彩に満ち、おいしいものもあふれています。
森のくまもリスも大喜び。草の上を転げ回り、木の実を食べてご満悦です。
ところが、リスの友だちのハリネズミは何も食べようとはしません。
「池にいってみたら、あの子がいたんだ」
ハリネズミのおんなの子の後ろ姿を見て、恋に落ちてしまったのです。
どぎまぎして声を掛けることも出来ない友だちのため、リスは一肌脱ぐことにします。
おんなの子の心をつかむには、勇者になるのが一番だ!
リスは一生懸命友だちのために、勇者になる方法を考えてくれるのですが・・・。
いつだって、どこだって、誰だって、恋は一大事。
そんなとき、すぐ隣に優しくて思いやり深い友だちがいてくれたらちょっと安心ですね。
春の明るい雰囲気に、色鉛筆の柔らかな絵柄がよくマッチしています。
リスくんのちょっとピント外れな努力も、ハリネズミくんのちょっと残念な恋の結末も、ふわりと包み込むラストです。
*『空の飛びかた』と同じ絵本作家さんです。絵がとにかくすてきで、原画が見てみたくなります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ハリネズミに同情。それ以上に笑いが込み上げる。
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絵が躍動的。最後のオチに笑ってしまう。
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この作家さん、大好き。
春の華やかさや軽やかさ、春風を感じるような繊細でしなやかな絵のタッチ。そしてなにより恋するハリネズミくんがキュート。クスクスきます。何度も読みたくなる。