狂喜の読み屋

著者 :
  • 共和国
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本棚登録 : 130
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784907986001

作品紹介・あらすじ

現代作家から古典まで、あの本この本のおもしろさを、かたっぱしからご紹介します!
町田康、筒井康隆、円城塔、金原ひとみ、伊坂幸太郎、トマス・ピンチョンのような現代作家から、織田作之助、野呂邦暢、小島信夫、スーザン・ソンタグ、サリンジャー、マーク・トウェイン、そしてマキャベッリ、ホッブスといった古典的名著まで! ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』などで「いま、いちばんおもしろい文学者」による、めくるめくブックガイド。ゲラを読んだいしいしんじさんが絶賛した「まえがきにかえて」は、独自の翻訳論にもなっていて必読です!

感想・レビュー・書評

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  • 散文 「どんなことがあってもめげずに、忍耐強く、執念深く、みだりに悲観もせず、楽観もせず、生きぬく精神」を持つこと\(^_^)/

  • 本の本

  • 本を読んで語っている書評を読んでそれをさらに語るというのも、なかなか無限ループに至るかのようで。
    まぁ自分で手に取って読んでいるのにいうのもなんだけども、そこまで期待して読んだわけでもなかったんだけども、これがまた。知り合いがゲームをやらないけどyoutubeでゲームのプレイ動画を見てやった気になるって言うけど、それ何が楽しいねん、って思ってたら、書評を読んで本を読んだ気になるのも意外と楽しい!それを書く人のレベルが高ければ、それはスーパーyoutuberレベルってことだし!
    まぁyoutuberは知らんけども、これで色んな本を読んでみようかなって思わせるわけだからね。そして途中に挿入される著者の書評と関係ない話もイチイチ読ませる。ていうかそっちの方が読ませる。序文も読ませるし。
    て言いながら、けっこう何言ってるか分かんねーよこのインテリめ、って思う話もいっぱいあってね、そのギャップが良いんじゃないの。

  • 「遅い読書 まえがきにかえて」を何度も読み直すほどに感銘を受けた。この小論、いくつかの読み方と楽しみ方があるはずで、都甲さんの決して順風満帆とはいえない来歴と翻訳(ないし文学)への思いに興味を惹かれる人もいるはずだし、それとは別に都甲さんの活き活きとした翻訳のスタイルとその理由を見せ付けられたりもするはずだし、読書論としても教えられることが多いはずだ。とにかく豊かな小論で何度も読まされた。

    「自分の好きなやり方で文学と関わり続けても生きられるだけの経済的基盤を得る必要があった。だがそれだけではなかったと思う。ちゃんと英語と向かい合い、外国と向かい合って、他なるものと対話の力を磨きたい。今までただの自己満足で生きてきた自分を変えたい」(p.19)という一文に、自分の抱えていることを代弁して頂いたような気もする。とはいえエゴと結託した読みは傍らにうち棄てておきたい。

     ひとつひとつの評は、対象の本を読んでないのに楽しく読めてしまう。とにかく、都甲さんの言葉を一言一言噛み締めていきながら読みたい本だ、と思えた。

  • 都甲幸治「狂喜の読み屋」http://www.ed-republica.com/#!books/zoom/c1od8/image2130 … 読んだ。おーもしろかった!本編もだけど前書き部分がすばらしい。不遇時代、代読のバイトで英書を膨大に要約するうち自分らしさの追求を捨てることに気づき、無心に作品の本質に向き合ったら自分と自由を得た、と(つづく

    良い書評であり「足で立って生きる」ことを考えた本。ぐっとくる。「読み屋」っていい言葉だなあ。扱う作品は国内作家のものも。論評にとどまらずに社会論へ展開している項もあり尚興味深い。そして手に取る書評で必ず取り上げられている小島信夫がここでも。いずれ読まねば済まされまいか。。(つづく

    サリンジャー(本人、円城塔)、トム&ハックと米社会、マイノリティ、スクールカースト。町田康は本業(元業)や作風から破天荒な人と勝手に思っていたけど発言は意外にも超謙虚で真面目だ、イメージって勝手ね。 世界には、まだ自分が全く知らない、超絶おもしろそうな本が山ほどあるんだ(おわり

  • 都甲幸治「狂喜の読み屋」http://www.ed-republica.com/#!books/zoom/c1od8/image2130 … 読んだ。おーもしろかった!本編もだけど前書き部分がすばらしい。不遇時代、代読のバイトで英書を膨大に要約するうち自分らしさの追求を捨てることに気づき、無心に作品の本質に向き合ったら自分と自由を得た、と(つづく

    良い書評であり「足で立って生きる」ことを考えた本。ぐっとくる。「読み屋」っていい言葉だなあ。扱う作品は国内作家のものも。論評にとどまらずに社会論へ展開している項もあり尚興味深い。そして手に取る書評で必ず取り上げられている小島信夫がここでも。いずれ読まねば済まされまいか。。(つづく

    サリンジャー(本人、円城塔)、トム&ハックと米社会、マイノリティ、スクールカースト。町田康は本業(元業)や作風から破天荒な人と勝手に思っていたけど発言は意外にも超謙虚で真面目だ、イメージって勝手ね。 世界には、まだ自分が全く知らない、超絶おもしろそうな本が山ほどあるんだ(おわり

  • 狂喜乱舞して待つ!また読みたい本が増えそうです。。。

    共和国のPR(版元ドットコム)
    http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-907986-00-1.html
    共和国
    http://www.ed-republica.com/

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著者プロフィール

翻訳家、批評家、アメリカ文学者。早稲田大学文学学術院教授。 一九六九年、福岡県に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
著書に、『偽アメリカ文学の誕生』(水声社)、『 世紀の世界文学 を 読む』(新潮社)、訳書に、C・ブコウスキー『勝手に生きろ!』(河出文 庫)、ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』、同『こうし てお前は彼女にフラれる』、ドン・デリーロ『天使エスメラルダ』(共訳、い ずれも新潮社)など多数がある。

「2014年 『狂喜の読み屋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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