筆蹟のてつ: 正倉院宝物「楽毅論」の真の筆者は誰か

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  • 冬花社
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908004070

作品紹介・あらすじ

〓(てつ)とは、多言のこと。筆蹟は、無声にして多言である。光明皇后筆と伝わる正倉院宝物『楽毅論』は、果たして女性の手によるものであろうか。1300年前の筆蹟に耳を傾けた著者が、ついにたどり着いた真の筆者とは…。丹念な研究に基づく画期的論考。

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  • 「極」の下の一が点になっていることを端緒に、光明皇后が書いたと言われる正倉院「楽毅論」を詳細に検討し、王羲之の臨書とはいえ用いられているのは?遂良の筆法の影響がみられるなどの字の特徴を聖武天皇の「雑集」と比較、巻子に仕立てた藤原仲麻呂の作為が見られる紙の状態、そしてそもそもなぜ楽毅の事績についての文を書としようとしたのかという動機、つまり君臣ともに徳を備えているという理想をそこにみた聖武天皇の思いから真の筆者を考察している。

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著者プロフィール

1945年、三重県生まれ。大阪市立大学大学院中退。俳人穴井太に師事。85年「信濃俳句通信」を松本で創刊・主宰。「松本平タウン情報」誌インタビュアー。句集に『邂逅』『火の一語』、著書に『明日は日曜――穴井太聞き書きノート』『風のロンド――俳句のある生活を愉しんで』ほか。甲信地区現代俳句協会会長、日本文藝家協会会員。06年、松本市芸術文化功労賞を受賞。(刊行当時の情報です)

「2012年 『風のエチュード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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