親と子のアドラー心理学

著者 :
  • キノブックス
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本棚登録 : 112
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908059094

作品紹介・あらすじ

子どもを支え、見守り、導く、すべての親のためのアドラー心理学。子どもの行動の目的に着目すると、子どもを伸ばすチャンスが増えます。もっともあなたの役に立つ、子育ての確かな指針となる本。

感想・レビュー・書評

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  • 「ほめる」ではなく「勇気づけ」が心を育てる。勇気くじきをたくさんしてきてしまったと深く深く反省。でも悩んだからこそ今受け取れるものは多かったとも思う。今からできることはたくさんある。夫とも共有。 #親と子のアドラー心理学 #岩井俊憲

  • 【子育て・教育】親と子のアドラー心理学 / 岩井俊憲 / 20171117 (87/683) <197/87027>
    ◆きっかけ
    組合図書

    ◆感想
    ・育児=育自、だとつくづく思う。子供も自分も成長していくには良書。

    ◆引用
    ・子供は親の願った通りには育たないが、親をモデルにしながら、自分の願った通りに成長する。
    ★育児=育自。親たちもまた、子供に育てられている。
    ★アドラーの子育て法
     -親が子供に接する基本的な態度は、尊敬、共感、信頼をもとに、勇気を与えること。
     -親が子供に接する際は、いつも「親が・・・すると、子供は何を学ぶか?」の判断基準を持つこと。
     ー親の態度と判断基準は、子育ての最終目標である社会性、創意工夫力、臨機応変力が育つよう、自立心、責任感、貢献感を指針として、子供が身に着けられるよう支援すること。
    ・共感:他者の関心に関心を持つこと、に留まらず、自分を見る目、状況を見渡す目としても必要。
    ★親子間の相互尊敬・信頼を築くためには、親の側がより先に、より多く、尊敬・信頼すること。
    ・勇気つけ
     -賞罰で子供を操作しない
     -子供が直面する課題の克服を支援する
     -みんなの役に立てるよう勇気づける
    ・口を出す前に子供の行動を観察する
     -不適切な行動の前後関係をよく観察する
     -同じ状況での適切な行動の仕方を子供と一緒に考える(どうしたかった?どうしたらいい?)
     -不適切行動に注目しない
     -不適切行動以外の当たり前の行動に注目する
    ・親が取るべき対応は、観客にも裁判官にもならない。例)ケンカなら外でしてね、ここにいたいなら仲良くしてね
    ・原因は説明になるけど、解決にはならない。例)コップ割った。なにがしたかった?=>目的に注目、なんでそんなことした?=>原因追及
    ・共感の手がかり=子供の話を上手に聞く=>受け入れられているということで大きな勇気づけになる
    ・主張的な頼み方。〇〇してくれると助かるの。お願いします。
    ★真の感情、背後にある感情に気付く。それを拾ってあげて、別の言い方を教えてあげると、子供は主張的な表現ができるようになり、感情処理が上手になる。

    ・体験こそ子供の最大の教師
    ・PDCAを繰り返すうちに、自立心と責任感が生まれる
    ・失敗は成長のチャンス。-チャレンジの証、学習のチャンス
    ・お手伝いは貢献感、自己肯定感を育てる
    ・親の干渉なしで子供自身が自分の行為の結末を自分で体験するのが「自然の結末」だとしてら、子供が実際に行動に移す前に、家庭で話し合い、合意に達したら、、その行為の結末について、子供に責任を引き受けてもらうのが「論理的結末」
    ・子供のやる気の育て方ー内発的動機付け(PDCAを自分で回す)
    ・子供が夢中になっていることを支援する。よく観察して、楽しそうにやってること、夢中になっていること、興味を頂いていることを知り、それに沿うように支援
    、提案すること。
    ・ほめることは効果があるが、内発的動機付けが自分で出来るよううになったら、勇気づけの出番。
    ・思春期には、子供の健全な発達のためには隠れ家、秘密基地的な、親や教師の目の届かない場所が必要。
    ・親子は上下関係ではなく、役割がちがっても対等の関係。友人同士の関係と変わりない。
    ・やりたいことを満足いくまでやらせると、子供の好奇心や集中力に基づく創意工夫力は伸びる
    ・社会性(共同感覚)=所属感+共感+信頼感+貢献感
    ・負のスパイラルによる陥りがちな思考
     -決めつけ
     -誇張
     -見落とし
     -過度の一般化
    ・自分を責めない
     -それって本当と疑う
     -あ、またやってしまったなと自覚する
     -こうすればどうだろう?と建設的に考える
    ・子供だけでなく妻にも注目し、感謝をきちんと伝えること。それだけで勇気づけになる。
    ・勇気づけ
     -子供が存在していること 例)大事な子、今日も元気でいてくれて嬉しい。学校が楽しいのね。見ているだけでこっちも元気になる。
     -第三者を介在した勇気づけ
    ・揉め事があったときのポイント
     -本質的な問題か?
     -事実と意見を分けて捉える
     -最悪な事態はまずないと考える。そのことで命を取られることはない、程度に考える。
     -怒りの感情をコントロールする

  • ついついやってしまう子供扱い。
    子供はできないと無意識に思い込んでしまっており、子供の可能性を閉ざしてしまってるなと感じた。

    子供の可能性を信じ、同じ目線で共感し、相談して進めることを考えさせられる本。

  • 要点しか読まなかったけど、子育てする上で心に留めておきたい言葉がたくさんあった。今度はじっくり読もうと思う。

  • アドラー心理学関連、2冊目。こちらの方がよかった。
    読みやすさが上だし、体験談が妻の視点なのと、時代背景も近いエピソードでより共感できたのかもしれない。

    ①子どもと接する上での基本的な態度、「尊敬」「共感」「信頼」
    ②子どもに接する際は、「親が〇〇をすると、子どもは何を学ぶか?」の判断基準を持つこと
    ③親の態度と判断基準は、子育ての最終目標である「社会性」と「創意工夫力」と「臨機応変力」が育つよう、「自立心」と「責任感」と「貢献感」を子どもが身につけられるよう支援すること

    叱る必要がない、口を出す前に子どもの行動を観察する、というのは取り入れたい。子どもの目で見て、子どもの耳で聞き、子どもの心で感じること、子どもの関心に関心を持つことで、共感のトレーニングをする。子どもの関心を知って初めてどう対処するのかが見えてくる。

    イライラして怒りの感情を出してしまうとき、怒りというのは二次的な感情で、その裏には心配や不安といった一次的感情がある。子どもには怒りをぶつけるではなく、裏にある一次的な感情を伝えること。
    子どもが対人関係で怒りを出してしまう時は、子どもの一次感情を拾って伝えたり、怒りの表現に代わる別の言い方を教えることで、主張的な表現ができるようになったり、感情処理が上手になったりする。

    子どもの行動のほとんどは適切な行動。不適切な行動とは、人や物を傷つけたり破壊したりする行為のこと。例えば飲み物をこぼして後始末をしなければならないと、親にとっては好ましくない。しかし、叱ることではない。対処法を教えるチャンスであり、子どもにとってもどうしたらいいか学ぶチャンス。
    不適切な行動をしていても、頭ごなしに叱るのではなく、子どもがわかる言葉を使って意見として伝えること。

    体験から学ばせる子育ての、自然の結末と論理的結末は特に今の状況に当てめられることができそう。簡単にはいかないが、どういう行動をしたら結末としてどうなるのかを学ぶ、言葉ではなく帰結として学ばせることも必要なんだなと思う。

    全体的に親へのエールが感じられて良い本だった。

  • 子育ての指針になるような本。

    実際の具体的なシチュエーションでの対応が多数掲載されている。感謝と対等な関係を意識して、これから生まれる我が子に対し、支配的にならない育児をしたいと思った。

    本書のように完璧と思えるような対応は出来ないと思うが、大事にしたい視点(尊敬、共感、信頼、勇気)を学ぶことができた。
    褒めるのではなく、「勇気づける」ことが大切。

  • ・祖父母と子供の関係にはあまり口を出さない。様々な価値観に触れることで人間関係のレパートリーを増やす

  • ★どのような本★
    著者の体験・実践に基づく親と子の間でのアドラー心理学の適用法が描かれた本。
    アドラー心理学の要点が簡潔に説明され、子どもとの関わる際に必要な心構えが、様々な場面を通して描かれている。
    ★感想★
    子どもとの関わりにおいて、何か一つ芯となる考え方を探している時にたどり着いた本。論理的かつ体験に基づき記述されているので、アドラー心理学を容易に理解でき、ぜひ自分で実践してみようと思えた良本であった。
    この本を通して、子どもが常日頃行う事の目的や夢中になっている事への関心を増やすことができたと感じる。
    子育てに於いて何か指針が欲しいと思う人にはオススメの本。

  • 育児の実践を通してアドラーを紹介。簡潔に書いてあり入門とするにはとてもわかりやすい

  • こんなこと書くのもあれやけど、思ってたより育児本やった。『嫌われる勇気』を読んだときの鋭く切り込んでくるかんじは、なかったな。

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著者プロフィール

1947年栃木県生まれ。早稲田大学卒業。1985年、有限会社ヒューマン・ギルドを設立。代表取締役。アドラー心理学カウンセリング指導者、上級教育カウンセラー。2つの大学のほか独立行政法人系の看護学校の非常勤講師を歴任。
著書は『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』シリーズ(日本能率協会マネジメントセンター)、『人生が大きく変わる アドラー心理学入門』(かんき出版)、『男と女のアドラー心理学』(青春出版社)など多数。

「2017年 『看護師のためのアドラー心理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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