酒井若菜と8人の男たち

  • 135人登録
  • 4.28評価
    • (16)
    • (11)
    • (3)
    • (2)
    • (0)
  • 16レビュー
著者 : 酒井若菜
  • キノブックス (2016年2月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908059322

酒井若菜と8人の男たちの感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ―ーー私があらたに患ったこの「幸福」という病に関してのみ言えば、これだけは不治の病であればいいのにーーー

    生きてるうちにお葬式をやりたい。
    コンセプトは「逆弔辞」。
    酒井若菜が愛した男たちと心ゆくままお喋りしている。
    よそでは聞けない、この距離感だからこそ聞ける話がわんさかあることもさることながら、自身で編集をした、ということがほんとうにすごい。見出しがない(つけられなかった)のがいい。
    男のひとも女のひとも、意外とうふふって笑うんだなとか。

    【マギー】
    序章。
    酒井若菜の兄的存在。
    何年会ってなくてもこないだ遊んだ感じで会えるひと。
    結婚に関してのカードゲームの例えがしっくりときた。
    酒井若菜といまの関係性になれた理由もなるほどと納得。

    【ユースケ・サンタマリア】
    プライベートで一番会っているひと。
    平成教育委員会で発した「どこへでも行けるけど、どこにも帰れない」の名言。
    聞かない力。
    ひとの痛みを、ひとが欲しい優しさを、知っているひと。

    【板尾創路】
    酒井を小さい女の子だと思っているひと。
    めーと呼んでいた時期。呼ばなくなった理由。
    お墓に名前を彫らない。
    新喜劇のハプニングから生まれるギャグ。
    死生観。

    【サンボマスター 山口隆】
    躓いたふりして抱きつこうかと思った。
    童貞パワー。
    恋の門で共演。
    コスメの話をしたい。
    カメラ壊していいですか。

    【佐藤隆太】
    人生初の男友達。
    付き合わないけど、結婚すると思っていた。
    「好きだよ」と言い合う関係。

    【日村勇紀】
    生粋の太陽。
    「なんとなくいる」を積み重ねていま、のバナナマン。
    設楽と酒井は似ている。
    「やりたいやりたい」を叶えちゃうタイプ。
    努力でどうにもなんないものもある。
    日本の芸能界みんなで守ってあげないといけない、岡村隆史。

    【岡村隆史】
    お姉ちゃんと弟のような秘密の関係。
    休業中のはなし。
    キーパーソンは赤の他人。
    その役を買って出た酒井と岡村の当時のはなし。
    コドモが秘密を打ち明けあっているような対談。
    これを読んだあとに27時間の岡村の涙を思い出す。
    めちゃイケ新メンバーオーディションのエンディングでかかってきた電話。
    大泣きしながら「嬉しかったのかもしれない」

    【水道橋博士】
    くよくよしたって始まる!
    誤解から始まった関係。
    ポジションが違うけど、プロ球団にいる気持ち。
    想像してた未来よりずっといい。
    ネットもやらないで生きていける生き方(ダウンタウンの浜田のような)すっごい羨ましい。
    悪文から見る作家性。
    たけしさんじゃくてもいい、俺は。
    シーザーを知るためには、シーザーにならなくてもいい。
    我を忘れて読書をする人が好き。


    濃密なお葬式だった。
    そしてあとがきに現れる0人目の男。
    刮目せよ。

  • 痛みを知っている人は心優しい。
    生き方も人の想い方も素敵な女優さん。

  • 軽い気持ちで手に取ったが、とんでもない本を読んでしまった。「酒井若菜」は怪物だ。彼女については「膠原病」という病。加えてメンタル疾患などからの休業。その程度しか持たずに読み始めた。まず対談相手の豪華さに面食らう。そして、対談した8人の男たちとガッシリと繋がり彼らを丸裸にする酒井若菜。「板尾創路」という名前だけでもひるんでしまいそうなのに、その懐に入り込んでいる酒井若菜。何といっても「岡村隆史」との対談は涙無しでは読めない。岡村隆史がメンタルを病み、休業していた時に酒井若菜は動いた。「私が救います」という言葉の有言実行に愛だとか友情だとか超えた世界を見た。あの、唯一無二の存在「岡村隆史」を「自分が救う」という発想が自然に出てくる彼女は何者なのだ。そして本当に救ってしまうところまでとこんと付き合う。常に「死」を漂わせながらも無垢な笑いの彼女と8人の男たち。思わぬ良作に出会った興奮感で思わず人に勧めたくなる。

  • 2017.2.1
    やっと読み終わった。それが一番の感想。
    いくつか気に入った言葉があった。
    公開はしないけど。

  • Eテレの福祉系番組で酒井若菜さんが物書きであると知り、ブログを流し読みしたのち、購入しました。

    すごい読み応え!
    どういう風に感想を書くべきか悩みつつ、ほかのかたの感想を読んでいて「あ、このかたの感想に近いな」と思ったのがこちら↓

    「人間」を書いた本。
    8人の男たちへの酒井若菜の愛、8人の男たちからの酒井若菜への愛、に涙が出る。
    どこまでも無償の愛を捧げる酒井若菜に脱帽した。
    本人が一人で全て手がけたというのも、酒井若菜の男たちへの愛情表現なのだろう。それを信頼して酒井若菜に全てを委ねた8人の男たちの男気もこれまたホレボレ。

    そうだ。私が「すごい読み応え」と思ったのは、1冊丸々が「愛」だったからなんだ!

  • ビビビときた文章は秘密メモに。

  • 心がおぼつかない夜にという酒井若菜さんの本を読んで、とても感動した。
    他にも酒井若菜さんの本があることを知っていたので、それも読みたいと思った。
    さらに僕はナイナイの岡村さんのファンなので、酒井若菜さんの本に岡村さんとの対談があるということも知っていたので、心がおぼつかない夜にを読み終えてすぐ、ネットで注文した。
    心がおぼつかない夜にも泣いたのだけど、この本も泣いた。
    そして、心がおぼつかない夜に、とも繋がっているところがあったので、さらに心に入り込んできた。
    もしもこの本を読みたいと思っている方がいれば、是非心がおぼつかない夜にを読んでから、この本を読んでみてほしい。

  • すごいカロリーを消費する対談本だ。

    芸能人の対談本は自分の生き様の肯定、プロモーション、暴露など
    話したい筋が少し見え隠れしててそれを確認する作業なのだと思っていたが
    この本はその筋道からは逸れる。

    好きな映画はなんですか?
    男女の友情は成立すると思う?

    そのような言葉だけが強いやり取りではなく
    一見無意味に見えるやり取りをしているように見えるが
    最後にはここに出ている人達を前よりも好きになっていた。

    それを引き出している酒井若菜という
    女優の事も見間違えてたという事を思い知らされた。

  • 8人の男たちとの関係そのものを主なテーマとした対談集。
    やさしさと、つよさがたくさんつまっている。
    もっと酒井若菜を好きになる一冊。

  • 私の中で「酒井若菜」のイメージは木更津のモー子と同じ、ギャルでおバカで明るい女の子だった。
    たまたまYouTubeで「小橋めぐみの本のめぐみ」の向田邦子の回を見たとき彼女も出ていて、実際はとても落ち着いた女性だったことにビックリ。彼女の本を読んでみたいと思った。
    次の日近所のスーパーに移動図書館が来ていて、目に留まったのがこの本。偶然が重なったので借りた。

    マギー、ユースケ・サンタマリア、板尾創路までは苦手なタイプの女性だと思った。
    妻帯者の男性と二人きりで出掛けるとか、自分の中では大嫌いな行為だったから。

    読むのをやめようかとも思ったが、サンボの山口との対談でとっ散らかった話を上手く導いているところや、昔から仲のいい佐藤との話、極めつけは岡村との対談で、彼女は人から好かれる、とてもいい子なのだとわかった。
    すぐ読めるだろうと手に取ったが、内容がぎっしりすぎて3週間もかかった。でも読む価値はある。特に岡村隆史との対談は是非読んで欲しい。
    日村はすごくポジティブな太陽みたいな人だし、水道橋博士に至っては、「女コミュニティーに入りたいから女装したことがある」というところを読んでいた時、あさイチでメイクして出ているのを見て、偶然すぎて笑ってしまった。(米良さんに似ていたせいもある)
    この本は、今が読むタイミングだったのかもしれない。

全16件中 1 - 10件を表示

酒井若菜の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

酒井若菜と8人の男たちを本棚に「読み終わった」で登録しているひと

酒井若菜と8人の男たちの作品紹介

笑い、涙、驚き、感動がギュウギュウにつまった対談&エッセイ。8人の男たちと親交のある著者にしか、聞けない、描けない、知られざる話の数々!

酒井若菜と8人の男たちはこんな本です

ツイートする