誘惑する歴史: 誤用・濫用・利用の実例

  • えにし書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784908073076

作品紹介・あらすじ

歴史にいかに向き合うべきか?
サミュエル・ジョンソン賞受賞の女性歴史学者の白熱講義!
歴史と民族・アイデンティティ、歴史的戦争・紛争、9.11、領土問題、従軍慰安婦問題…。歴史がいかに誤用、濫用に陥りやすいか豊富な実例からわかりやすく解説。一方で、真摯に、取り扱いに注意しながら歴史を利用し学ぶことで、過ちを回避し、世界認識と相互理解を深める可能性を提示。世界史と、今日的国際問題を概観し、その関連を知り、理解を深め、安直な歴史利用を戒めた好著。

感想・レビュー・書評

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  • それほど古い本ではないと思うが,人名の表記が今時通用しているものといくつか,若干異なっているように思えた。
    それは,除いて,

    126頁:「凍結点Freezing Point」という名の雑誌……袁伟时:『氷点』という名の雑誌……袁偉時
    133頁:ヒューゴー・チャベス:ウゴ(ウーゴ)・チャベス。
    143頁:グラーグの大きさ:ラーゲリ(強制収容所)の大きさ。

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著者プロフィール

オックスフォード大学国際関係史エメリタス・プロフェサー、トロント大学教授。
オックスフォード大学で博士号取得。1975年ライアソン大学歴史学部、2002年トロント大学トリニティーカレッジ学長。2007年〜2017年オックスフォード大学セント・アントニーズ・カレッジ学長。
著書に2001年、Paris 1919 : Six Months that Changed the World (イギリスではPeacemakers、邦訳『ピースメイカーズ―1919年パリ講和会議の群像』(上・下)稲村美貴子訳、芙蓉書房、2007年)でサミュエル・ジョンソン賞、ダフ・クーパー賞、PENヘッセル・ティルトマン賞など受賞。また、2013年のThe War that Ended Peace (2014)(邦訳『第一次世界大戦―平和に終止符を打った戦争』滝田賢治監修、真壁広道訳、えにし書房)ではショーネンシー・コーエン賞、パディー・パワー・ポリティカル・ブック賞、インターナショナル・ブック・オブ・ザ・イヤーなどを受賞。他にWomen of the Raj (1988, 2007); Nixon in China: Six Days that Changed the World (イギリスではSeize the Hour: When Nixon Met Mao)、The Uses and Abuses of History (2008)(邦訳『誘惑する歴史』真壁広道訳、えにし書房、2014年); Extraordinary Canadians: Stephen Leacock (2009)、History’s People (2015)(邦訳『ヒストリーズ・ピープル』真壁広道訳、えにし書房、2018年)がある。
現在ロイヤル・ソサエティー・オブ・リテラチャー・フェロー、トロント大学トリニティーカレッジ名誉フェロー、オックスフォード大学レディー・マーガレット・ホール、セント・ヒルダ・カレッジ、セント・アントニーズ・カレッジ名誉フェローなどを務める。2015年にはカナダでコンパニオン・オブ・ジ・オーダー・オブ・カナダ、2018年にはイギリスでポリティカル・スタディーズ・アソシエーション賞など、数々の賞を受賞している。

「2021年 『戦争論 私たちにとって戦いとは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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