前世の記憶のせいで、なかなか結婚できません (フェアリーキス)
- Jパブリッシング (2016年6月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784908757075
作品紹介・あらすじ
前世の記憶を取り戻したせいで、淑女にあるまじきお転婆娘全開のクリスティアナは、魔術庁長官である従兄ルーファスのお仕事を手伝うことに。しかしその裏には、伯母の結婚しない者同士、くっつけばいい!という策略があったとはつゆ知らず!ルーファスも周囲に近づく男たちに、「左遷か消し炭かどっちがいい?」と男たちを牽制していて!?魔物討伐の遠征で、優しくルーファスに守られてから、胸のときめきを覚えるクリスティアナだったが-。
感想・レビュー・書評
-
ページめくって、どんな転生になるんだ?としばし考えながら読んだ。そうか、6歳の姿は既に転生後だったのね!前世の記憶のせいで伯爵令嬢なのに変わり者として行き遅れ感のあるヒロイン。ファンタジーとはいえ時代設定的にリージェンシーぐらいだし、24歳ならまぁ察した!って思われるよなぁ。ヒーローは10歳上の従兄。気取らない従妹殿にどんどん惹かれてってる様がね。ヒロインだけだよ、気づかないのは!(笑)ヒーローが恋敵?であるエイブリーに耳打ちした言葉が気になります。なんて言ったんたんだろ?
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
【ネタばれ感想注意】
前世の記憶を持つ所為で少々破天荒に成長した24歳の行き遅れ伯爵令嬢ヒロインと、ヒロインの従兄で魔術庁長官を務める地位も美貌も持つ34歳公爵家嫡男ヒーローとのファンタジーラブコメディです。
日本人女性として自由に働いていた前世の記憶がある為、籠の鳥のように自由のない伯爵令嬢の習慣に馴染めず、気が付けばすっかり行き遅れになってしまったヒロインです。
ヒロインの行く末を心配した両親によって、母の実家である公爵家へと行儀見習いに行く事になります。
ヒロインの感覚が現代に近い所為か読みながら共感しやすく、とっても面白かったです!
本編終了後、婚前交渉があったのか気になりますが、ヒロインの実家でしたし、番外編を読んだ感じだとヒロインがまだまだ初心な状態だったので婚前交渉はまだだと確信しました。
フェアリーキスレーベルはTL小説のイメージだったのですが、今作は健全な少女小説ジャンルでした。
…TL小説だったら、幼い頃のヒロインがヒーローを馬にして背中に乗ったというエピソードが、今度は大人バージョンとして上手く使えるのにな~と思いました(笑)。