わしらは怪しい雑魚釣り隊

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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784914967956

感想・レビュー・書評

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  • 2021/08/15

  • 2000年代後半、シーナさんが新しいメンバーを集めての「怪しい探検隊」的なキャンプエッセイ。
    少し前に三宅島に釣り旅行に出かけて、次回は式根島や八丈島、はてや青ヶ島でノンビリキャンプをしたい気持ちもあって、頭の中で釣りキャンプを妄想しながら一気に読了。コロナが終わってキャンプ場が解放されたらいち早く釣りキャンプがしたい気持ちになってしまった!

    しかし、シーナさんは売れっ子社長の如しになってしまった印象があってすこしガッカリ...、金持ち社長のごとく世界を股にかけ、とにかく仕事の片手間で本キャンプに参加してる感じが半端なくて、共感できなかったなあ。

  • 椎名隊長率いる「日本一めげない男たち」が、南へ北へ、大物ではなくあえての雑魚を狙って繰り広げられる珍騒動・珍道中の連発!!!
    読了後、きっとあなたも外へ飛び出したくなる・・・かも?
    シリーズなので集めるも、好きなものだけ読むも良し!

    鹿児島大学 : テンジョウ

  • 2/7/10図書館

  • 平成17年から19年までに「つり丸」に連載されたもの。

    現在の大不況な日本で閉塞感にどっぷりと浸かり喘いでいる多くのサラリーマンとは180度反対側にいるように見えるのがシーナさんとこの「怪しい雑魚釣り隊」なのかもしれない。
    腹がいっぱいになるならなんでもやります、というドレイ志願の若い人が未だにいるというのもうなずけてしまうのであります。
    彼らだけでなく自分にとってもシーナさんは憧れの人だから。

    釣りのことはよくわからなけれど、
    海べりで酒盛りはほんとに気持ちよさそうで、
    ドレイでもいいから仲間に入れて欲しいです。

  • 第3次怪しい探検隊。
    「釣り」と言うメインテーマができてしまったせいなのか、作者の文章がきちんとお約束を守るようになってしまったせいなのか、往年のはちゃめちゃさは影を潜めがち。
    それでも十分面白いけれど、なんか、こう…、一抹の寂しさを感じる。作者も自分も歳を取ったということなのか。

  • 出た、10年ぶり。「怪しい」シリーズ。いわゆる「その仲間たち」は変わっているが、根底にある「怪しさ」はあいかわらず、今回も言うことなし。この本の影響も多分にあり、無性に雑魚釣りしたくなって、会社で釣り部設立。まずはハゼあたり?雑魚?そんなレベル。

  •  雑誌「つり丸」に2004年から07年にケーサイされたもの。 往年のあやしい探検隊シリーズの6年ぶり最新刊。というよりも第三次あやしい探検隊その1の巻。 メンバーは大きく変わって、シーナ隊長とPタカハシ以外は、私にはほとんど知らない人たち。でも、完全年功序列型ドレイ制度は残っていて今回も何人かの悲しい新人ドレイたちが登場していた。しかし待遇は随分変わったみたいで、例えばドレイなのに隊長やみんなといっしょにメシを食っても良い、とか。もはや昔のあや探のドレイという「もの」とはちょっと違った状況だ。 隊の信条は、本筋はとにかく雑魚を釣ること。だから鯛やひらめは外道。まちがって釣れたらみんなから「そんなもの釣ってしまって、刺身くらいにしかならないだろバーロ」とののしられる。でも巻末の方では、みんなでひらめ釣りに出かけて見事に釣って食って喜んでいる人たちなのでした。 肴(魚)と酒とキャンプの話しであることは間違いないのだけど、今回は妙にPタカハシ のことが随所に書かれている。挿入されている写真のPタカハシがちょっとかわいいおじさんって感じで写っていることもあり好感が持てる。Pタカハシってのは確かその昔シーナがつけたあだ名で、週間ポストの編集長だか記者だかの高橋さんだったので、と記憶している。間違ってたらご指摘ください。 ともかく、シーナファンは必読の一冊です。まあ、そのうち文庫本も出るでしょうからそれからでも遅くは無いですけど。

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著者プロフィール

1944年生まれ。作家。1988年「犬の系譜」で吉川英治文学新人賞、1990年「アド・バード」で日本SF大賞を受賞。著書に「ごんごんと風にころがる雲をみた。」「新宿遊牧民」「屋上の黄色いテント」「わしらは怪しい雑魚釣り隊」シリーズ、「そらをみてますないてます」「国境越え」など多数。また写真集に「ONCE UPON A TIME」、映画監督作品に「白い馬」などがある。

「2012年 『水の上で火が踊る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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