イーハトーボ: BASED ON THE STORIES OF KENJI MIYAZAWA (01)
- サンリード (2013年8月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784914985561
作品紹介・あらすじ
junaidaが描く宮澤賢治の世界。
感想・レビュー・書評
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宮沢賢治の色々な作品の、ある一場面の文章を切り取って、それに対してイラストをつけている本。文章を読んだ後、どういう絵をつけたのかなと思いながらページをめくるのが楽しい。宮沢賢治はあまり読んでこなかったが、文章もいいなと思った。
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宮沢賢治の作品の一節に絵を描いたもの。
一場面をすごく分かりやすく描いているものや、ポスターにしていたり、色々なパターンがあって面白かったです。
風の又三郎の「どっどど どどうど どどぅど どどぅ」という、押してくるような重い、強い風の表現が好きでした。
風の音の表現も独特で、息子もゲラゲラ笑っていました。
「ペンネンネンネンネン・ネネム」も面白かったみたい。
銀河鉄道の夜を1枚の絵に詰め込む、という発想もすごい。
じーっと見ちゃう。
どんぐりと山猫の足もとにたくさんのどんぐりがわあわあわあわあ何か言っている、というのを読んで息子が「どんな絵が出てくるのかなぁー?」と言いながらページをめくり、「どんぐりー!!」と楽しそうに叫んだのがかわいかったw
色んなどんぐりを見つけるのが楽しかったけど、小さいどんぐりが好きらしい。
やっぱり文章や言葉の面白さもすごいですね。
風が話しかけてくるけど、風なので止まらずに言いっぱなしで行ってしまう、という一節が印象的でした。
水仙月の四日の吹雪の絵も好き。
蛙の「雲見」という話も面白かった。
原作を読みたくなりました。
続きのシリーズも欲しくなりました。 -
『銀河鉄道の夜』などの宮沢賢治の著作から一部引用し、その場面に合わせた絵(つまり挿絵)を描いた画集。junaidaらしく、緻密で美麗な絵がすごい。
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良作品。いいです!!
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京都の Hedgehog という作家自身の手がける古書店兼ギャラリーで求めたもの。東欧の古書というのに関心を持って出かけたのだったが、こちらの絵の魅力にやられてIHATOVOシリーズの二冊を購入。他の作品も全部買ってくればよかったとおもう。
宮澤賢治の童話の一節を引用し、その情景を絵にしているのだが、時に長く時には一行の引用の切り取り方も絶妙だし、絵にする仕方も実に面白い。
風をはらんでいる衣服というモチーフが時々現れるのだが、これがいかにも宮澤賢治という感じで素敵なのだ。 -
縁あっていただきました。
この中では一番、春と修羅のイメージが好きです。おそらく、次から春と修羅を詠う時、このイメージが頭に浮かぶのかな。
この画集を見て読んで見たくなったのは、ビジテリアン大祭。
ぜひ描いて欲しいなぁーと思うのは、山男の四月に出てくるあの支那人(笑
はまりすぎるだろうは、よだかの星。
賢治さんの言葉を絵にできる、それがすごく羨ましいな。
こうなったら黒井健の「雲の信号」も手元に置いて、賢治画集を集めたいな。 -
買ってしまった。
ちょっとだけゲームやアニメチックだったり、トーベヤンソンぽいなとかジブリぽいなと思う部分もあるのだけど、でもやっぱりこの人の絵は好き。
正統派(だと思う)で見ていて心地が良い。
私もこんな細かい描き込みができるようになりたいー。
宮沢賢治、意外と全然読んでいないんだな…と再認識。