クトゥルー 2 (暗黒神話大系シリーズ)

制作 : 大瀧 啓裕 
  • 青心社
3.50
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本棚登録 : 159
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915333514

作品紹介・あらすじ

謎の失跡の後、姿を現したの盲目のラバン・シュリュズボリイ博士を中心として、5人の青年達が遭遇する怖るべきクトゥルーとの闘争。アーカムからインスマス、南米、さらに伝説上のへとクトゥルー追跡の舞台は移り、ついに博士たちは南太平洋上でクトゥルーと対決するのだが-。クトゥルーの復活を阻止すべくシュリュズリイ博士が活動する連作短篇集。資料として「神々の系譜」を収録。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい『いあ!いあ!はすたあ!~ あい!あい!はすたあ!』な一冊■「永劫の探求」オーガスト・ダーレスによる〈ラバン・シュルズベリイ博士〉が〈クトゥルー〉を目覚めさせないように頑張る5連作『クトゥルフの呼び声』『インスマスの影』の後日譚を魅力的に描きます。起こしたくない陣営の〈旧神〉は〈五芒星形の石〉、〈ハスター〉は〈金色の蜂蜜酒〉と〈石笛〉、〈米政府〉は〈海軍〉を提供、二次創作だけあって年表が書ける時系列でスッキリはっきりわかりやすい「クトゥルー神話の魔術書」設定集■1集「ルルイエの印」に続くわけです

  • 『永劫の探求』(ダーレス/1944~1952)
     邪神クトゥルーの復活を阻止せよ!
     神秘思想の研究家であるラバン・シュリュズベリイ博士がクトゥルー復活を阻止するため、勧誘した若者らとともにクトゥルー教団や深きものどもに挑む冒険活劇!
    ---------------------------------------------------------
     2集はダーレスの代表作であるシリーズ物『永劫の探求』全五篇を収録。ラヴクラフトのような水気のある恐怖を軸とした作風ではなく、クトゥルー復活を企む側と阻止する側の攻防を主軸としているために読みやすいが、ラヴクラフトの『クトゥルーの呼び声』や『インスマスを覆う影』などを読んでいないと解らない描写もあるため、初心者向けではない。最終的解決として"アレ"を用いる展開になるのは、まあ時代だなという感はあるが、人類の近現代の兵器が旧支配者や神話生物に通用するのかという疑問に対する回答の一つとして参考になる描写だ。シュリュズベリイ博士のキャラクターは、TRPGで探索者を導くサポートNPCの創作の参考になるだろう。

  • 訳が随分と読みやすくなっていた。シリーズもので風景描写が少なかったからか、こなれてきたのか。
    じゃあ面白いかっていうと、微妙。「クトゥルーの古典」という位置付でなければ途中で読まなくなったかも。ちょいとマンネリが過ぎるかな。
    ただ、最後の章は、意外な展開とこちらの勝手な思い込みを外してくれて、結構わくわくさせてくれた。

  • 本作はオーガスト・ダーレスが生み出したキャラクターの一人、シュリュズベリィ博士を中心とする冒険譚であり、五人の語り部それぞれの目線からシュリュズベリィ博士とクトゥルフとその従者との戦いが描かれている。クトゥルフ神話において、魔術や呪物、兵器をこれだけら巧みに用いて神話生物と対決する作品は少ない。また現代兵器の威力から反射的にクトゥルフの強大さが伺い知れる作品でもある
    語り部ごとに章が分かれていて、長編ではあるがクトゥルフ神話世界の中を巧みに再現しているので世界観を知りたい方にはオススメの作品である

  • クトゥルーを葬るために暗躍するシュリュズベリイ博士と、
    彼に協力することになった5人の男性の物語。

    この先はどうなるのだろうか、と期待して読み進められました。
    1巻は訳が硬くて読みづらいと思った箇所がありましたが、
    この巻はそうでもないと思います。

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著者プロフィール

August Derleth

「2007年 『漆黒の霊魂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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