ニューヨークの24時間

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著者 : 千葉敦子
  • 彩古書房 (1986年11月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915612206

ニューヨークの24時間の感想・レビュー・書評

  • コンピュータはソフトを起動させてワープロ(一太郎)やゲームをする以外に使うことがなかった大学4年生(1987年)のときに、アメリカにはコンピュータを電話回線につないで大きなデータベースにアクセスして、自宅に居ながらにして調べ物ができるということをこの本で知って、興奮したことを覚えています。 日本にもそんな時代が来れば良いなと思っていたのが今では懐かしい思い出です。

    この本の著者は、残念なことに最後には手術した「癌」が全身に転移して20年ほど前に亡くなられてしまいましたが、最後まで死力を尽くして執筆されていたのを覚えています。

    この本を書かれたころの千葉女史は、手術はしたものの、元気でニューヨークで活躍されているころの、彼女のニューヨークでの24時間を綴ったエッセーです。

    当時、私も大人になったら、彼女のように、時間を上手に管理して、有意義な人生を送りたいものだと当時からみた将来をイメージしたものです。現在、どの程度実現したかは判断の難しいところですが、「イメージをしておいた」ことはとても有用で、潜在意識の中で、それに少しでも近づく努力をしていたのだと回顧しています。

    1983年から記録をとりだした私の読書記録は、そろそろ5000冊を迎えますが、そのなかでもいまだに印象に残る1冊です。今週は懐かしい思いとともに、この本を読み返しました。

    私の人生に少なからず影響を与えてくださった「千葉敦子さん」のご冥福を祈りたいと思います。

    以下は気になったポイントです。

    ・忙しい人の中には、「忙しがっている人」も随分いる、仕事の整理やつき合いの整理が下手なために忙しがってばかりいるけれど、よくみると、無駄が多いタイプ(p9)

    ・人間のエネルギーレベルは幼児の時に決まってしまって、それば個々人の性格を決定して、ライフスタイルを形作る、だから「忙しい人」が「ひまな人」になることは無いだろう(p10)

    ・時間の使い方は、生き方の問題、わたしたちは一人ひとり、その人らしい時間の使い方をすることによって、その人ならではの人生を生きることになる(p17)

    ・ほかの人(コンピュータも入るだろう)が保存してくれるものは保存しないのが、整理の原則、なのでほかの人が持っていない自分宛の手紙は後生大事に保存する(p37)

    ・着ない服を取っておくのは無駄、どういう理由であれ2年間着なかった服は処分する(p47)

    ・アメリカでは、管理職・専門職は、朝8時ころまでにオフィスに来ているのが普通(p90)

    ・インタビューする前には、その人について、すでにほかの人が書いたものには全部目を通しておくことにする(p93)

    ・アメリカ人は、非常にはっきりと自分の考えを表明できる、事実と自分の意見をまぜこぜにしない(p94)

    ・日本の学校教育が、暗記に重点を置いているのに対して、アメリカの教育は「自分で調べ、自分で考え、自分で問題を解決する」ことに重きを置いている(p105)

    ・相手が電話に出たら、まず「いま話していいいか」を訪ねるのが常識(p110)

    ・招かれたら招き返すのがマナー、家というのはその人(およびその家族)の個性を表現するもの、家をみずにその人を知ることができない(p136)

    ・アメリカで多く出回っているソフトの一つに、「Mind-Sort」があるが、それは思考の流れをとめることなく、しかも考え方ことを整理してくれるもの(p159)

    ・いくら学校の試験の点数が良くても、自分の人生の方向を見いだせないようでは、一人前とは言えない(p190)

    ・アメリカ人の女性は、朝目を覚ますと「Am I happy?」と自問する、そうでなければ、... 続きを読む

  • It's my fault. Maybe, I wanted to read "Living in NewYork with cancer". J. Rockefeller and A. Mellon. Were they happy? I think, they were happiness sometimes.

  • タイトルからして、「わたしの素敵なニューヨーク生活」的エッセイだと思い、軽い気持ちで読み始めたのだけど、あまりの著者のガチさに頭が下がりすぎて地面にのめり込む勢い。本当、すみませんでした…。時間管理術、情報整理術的な意味でも20年前という古さを感じさせない本ですが(←ワープロとかコンピュータのくだりはさすが20年前の古さなものの、ものの考え方において)、何よりも著者の人生に向き合う真摯さに撃ち抜かれる思い。この本を執筆している段階で著者はがん闘病中であったことも合わせ、行間からにじみ出る、人生をいかに意義のあるものにするか、という真剣さが半端なく、厳しいことばもちりばめられているがかえってハッとさせられて刺激になる。ここまで自覚的に自分の人生に向き合って生きたことが自分の人生にあっただろうか…。読み終わったら売る気満々だったのだけど、しばらく手元においてときどき読み返すことになりそう。

  • ・給料がいいからといった口実で、自分の本当にやりたいことをやらないでいる人たちは、ものすごい時間のムダ使いをしている。
    ・何を考えているか、何を知っているか、何を信じているか、は究極において大した意味が無い。ほんとうに意味があるのは、何をするかだけだ。
    ・「忙しがっている人」の大半は、この優先順位のつけかたが出来ないか、下手な人。p58
    ・「豊かな暮らし」の要素で、お金で変える部分は意外に少ない。

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ニューヨークの24時間の作品紹介

超多忙フリージャーナリストの生活術。"人生は短い。1日はたった24時間。なのにあなたは無計画に生きるつもり?"ガンの度重なる再発と闘いつつ過密スケジュールをこなす千葉敦子の朝から晩まで。

ニューヨークの24時間はこんな本です

ニューヨークの24時間の文庫

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