ゆうかんなアイリーン

  • らんか社
3.94
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本棚登録 : 420
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915632327

作品紹介・あらすじ

アイリーンの明るく逞しい性格が、短い物語のなかにしっかりと描かれている。絵と文のみごとな結実。生きていくことの厳しさが、爽やかに伝わってくる…。幼児から大人まで。

感想・レビュー・書評

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  • 表紙画像を見ただけで、アイリーンの孤軍奮闘ぶりが分かるというもの。
    お母さんが何日もかかってやっと縫い上げたドレスなのに、そのお母さんが風邪をひいてしまった。
    お屋敷まで届けるのは私がやるわ!と張り切って家を出たのは良いけれど、その道は平坦ではない。
    吹雪の激しさだけでなく、箱もドレスも飛ばされ、おまけに足をくじいて迷子になり、次々に試練におそわれる。
    もう、子どもたちがどんなにハラハラして聞くか、目に見えるようだ。
    しかも、どんどん雪は降り積もり、アイリーンは身体ごとすっぽり埋まってしまうのだ。
    そのとき、アイリーンを勇気付けたものは・・
    もう、ここが読みどころなのでヒミツ(笑)。

    最初のタイトルの前に、挿絵だけのページがひとつあるので、そこも見せてやってね。
    お話の導入になる、大事な場面。
    そして最後の一行で、思わずじ~んとするお話。
    アイリーンの家の薪ストーブや、お屋敷の暖炉、アイリーンの部屋など、眺めていてほっとする挿絵がいっぱい。
    スタイグさんのお話はどれもあったかいけれど、特に今の季節にぴったり。
    頑張れー!という子どもたちの応援する声が聞こえてきそうな一冊だ。
    約9分。5,6歳から。もちろんもっと大きな子にもお薦め。

  • 明るく元気な少女<アイリ-ン>は、病気で起きられなくなったお母さんの代わりに、お屋敷にドレスを届けることに。猛吹雪のなか、日が暮れていき、道に迷いながらも、お母さんを思うことで勇気を奮い起こして頑張るアイリ-ンの姿を描いた、アメリカの漫画家ウィリアム・スタイグの物語絵本です。(原題:Brave Irene)

  • アイリーンの頑張りに拍手!読み聞かせにも向くが、始まりの読み方など難しい。3年生〜5年でも。(10分)

  • 絵のタッチが冬の寒々しさ、家の中のあたたかさを表していて、良いなぁと思いました。
    風のうなる音、ゴォッ ホォーム…にプッと笑ってしまいました。
    風や雪に負けないアイリーンが頼もしかったです。

  • ・おはなしはストレート。そりとして工夫するあたりが面白かった。

    ・くすんだ色彩の構成が良い。北欧の作家さんかと思ったがアメリカだった。

    ・アイリーンの表情が飄々とした感じが素敵で、マンガっぽい引き算表現だな〜と思ったら1930-1968までザ・ニューヨーカーで漫画を連載していて60歳から子どもの本に注力したとのこと。

  • 色使い、タッチが好き
    シンプルな目に感情やセリフがはまっていくのが素敵
    内容もラストの
    おかあさんが いちばん よく しっていたのです
    ここに掴まれる。

  • 4-1 2010/02/03

    **********
    「冬」に。

  • キーワードが「おかあさん」ということで、手にする。自分が小さい頃なら、仕事を全うするアイリーンに心よせると思うけど、母の今の私には、ただただおかあさんを思い、雪の中を進むアイリーンに心が揺さぶられる。今でも「おかあさん~」と抱きついてくる娘のよう。

  • アイリーンのお母さんは、お屋敷の奥様に頼まれたドレスを作りましたが、体調を崩してしまいました。今夜のパーティーに間に合うように届けないといけないと知って、お母さんの代わりに、アイリーンは一人でお屋敷までドレスを届けることにしました…

    ☆題名のとおりゆうかんな、お母さん思いの少女のお話です。
     小学校低学年〜高学年向けの絵本です。

  • 「すてき ! 」
    主人公のアイリーンのセリフからはじまります。

    お母さんは仕立て屋さん。
    今夜のパーティーに仕上がるように
    ドレスを作っていましたが
    ようやく出来上がりました。

    でも、届けなくてはならないのに
    お母さんは風邪をひいたみたいです。

    そこで、アイリーンは
    お母さんに
    蜂蜜レモンを作り
    風邪薬を飲ませ
    ストーブに薪をくべて
    ドレスを薄紙に包んで
    箱に詰めました。
    そして、
    自分もコート・手袋・マフラーをつけて
    出発です。
    いざっ、お屋敷へ…。

    でも外は
    大雪の吹雪。

    風に邪魔をされて
    ドレスは飛ばされてしまいました。
    アイリーンも
    迷子になってしまいます。

    今夜のパーティーに
    間に合う事が出来るのでしょうか…。
    そして、ドレスの行くへは…。


     アイリーンの強さにほれました。
    お母さんのお手伝い。
    吹雪さえ無ければ
    簡単な道のりも
    吹雪で、とっても大変になってしまう。
    でも、
    「雪、大好き。お母さんは寝てて」
    なんて言って安心させて…。

    途中でドレスを見失っても
    崖にハマってしまっても
    あきらめず・先を目指す
    その根性に
    ホレボレです。

    最後の親子のシーンもスキ。

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