- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784924684546
作品紹介・あらすじ
まど・みちおさんに惚れたひとは阪田寛夫さん、谷川俊太郎さん、河合隼雄さんなどたくさんいますが、
詩人のくどうなおこさんもその一人です。
童話屋から出た詞華集『くまさん』を見て、「わたしもやりたいもん!」と名のりでて、この一冊にまとまりました。
くどうさんが選ぶ詩を見て、こんないい詩もあった、この詩は見落としていた、と童話屋はびっくり仰天。
本書のタイトルにもなった詩「せんねん まんねん」は、巻頭に掲載。
感想・レビュー・書評
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穏やかな気持ちになれる。まど・みちおさんの詩集だからかな。何冊か積読になっていた詩集を読んでみようと思う。
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「まど・みちおさんに惚れたひとは阪田寛夫さん、谷川俊太郎さん、河合隼雄さんなどたくさんいますが、くどうなおこさんもその一人です。
童話屋から出た詞華集『くまさん』を見て、「わたしもやりたいもん! 」と名のりでて、この一冊にまとまりました。
くどうさんが選ぶ詩を見て、こんないい詩もあった、この詩は見落としていた、と童話屋はびっくり仰天。本書のタイトルにもなった詩「せんねん まんねん」は、巻頭に掲載。」 -
ひらがなを多く使い、平易な言葉で分かりやすく表現する。
小学生の中学年くらいならしっかり読めて、感じるものがあるんだと思う。 -
いつも心にまどさんを。
犬に、タンポポに、コップに、大地に、話しかけたくなる。
そんな詩集です。 -
「せんねん まんねん」という詩を読むと、ヤシのみやミミズやヘビが生きたり亡くなったりし続けていること。その何千年何万年かの繰り返しを、文字を読む短い間で想像し、様子を見ている自分、ということをおもいます。
自分は毎日、食べたり歩いたり考えたり描いたり読んだりパソコンを操作したりして生きているけれども、それをまた短い間に見ている者がいるかもしれない。ということを思わせてくれるのです。
たしか、まど・みちおさんの文章で、なにかの空き缶に描かれた絵にその空き缶自身が描かれ、その絵が無限に繰り返し描かれていたのだが、そのことに魅力を感じていた、というようなことを書かれていた記憶があるのですが、「せんねん まんねん」はその世界を自分自身のこととして感じさせてくれます。
せんねんまんねんという本の存在、をみつめる自分の存在、をみつめるなにものかの存在、をみつめるなにものかの存在、をみつめるなにものかの存在、、。
と、どんどん大きなものへと想像が広がっていき、とてつもない存在への楽しさや不思議や尊敬に満たされるのでした。
動物、植物、ものに対する優しさと想像力にあふれる言葉たち。世界をゆっくり、じっくり観るということを考えさせられる本です。 -
たとえものすごい満員電車の中にいても、まどさんの詩を読むと目の前にすーっとした、おだやかな空間が広がる。まどさんの言葉は音符のように踊る。わたしが何か加えると、重石になって引きずり落とすので、ここで終わります。13 Nov 2006