おとなしいめんどり

  • 童話館出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784924938069

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  • 〝むかし昔、猫と犬とネズミと <おとなしい赤い牝鶏> が、小さな家に住んでいた...猫も犬もネズミも一日中寝てばかり。ごはんを作り、掃除をするのも “おとなしいめんどり” ばかりでした...。ある日、庭の雑草を抜いていると、小麦の種が見つかった。「誰か、この小麦を蒔いてくれる?」…「嫌だね」と猫。「嫌だね」と犬。「嫌だね」とネズミ・・・〟<ポール・ガルドン>作、<谷川俊太郎>さん翻訳による、「果報は寝て待て」はあり得ないことを諭した絵本。

  • 絵本とは信じられないほど粋なお話。
    読み終えてから裏表紙の絵を見ていると、何だかふふっと笑いがこみ上げる。

    原題は「The Little Red hen」。
    「おとなしい」と形容した谷川さんのユーモアセンスに拍手。
    絵もストーリーもアメリカの人気絵本作家・ポール・ガルドンのもの。
    お見事!という展開とユーモアたっぷりの動きのある絵は、ぜひ子どもたちにも紹介してみたい。
    色合いといい絵の中に描きこまれた小物たちといい、どれも素敵な味わいだ。

    「むかしむかし ねこと いぬと ねずみと おとなしいあかいめんどりが いごこちのいい ちいさないえに すんでいた」で、始まる。
    ところが、同じ家に住んでいながら、働くのはいつでも「おとなしいめんどり」だけ。
    あとの3匹は、徹底して怠け者なのだ。
    このめんどりがある日、美味しそうなお菓子を作って言ったことは。。。

    「積み上げ話」になっている部分がそれはそれは可笑しくて、絵も文字もその効果を盛り上げている。
    この前置きがあるから、めんどりの言葉がいっそ爽快で、胸のすく思いだ。
    小さな子には分かりにくい部分かもしれないが、女性、それも一家の主婦なら特に共感大だろう。
    つまらない教訓など垂れようとせず、笑って楽しみたい。
    日本のお話では考えられない展開で、「え?いいの?」から「あ、いいんだ」になっていく自分の気持ちにも笑ってしまう。

    約8分。低学年から。

  • 教訓がしっかりある分かりやすい絵本でした。

  • めんどりのお手伝いを「やだね」と一蹴し、ダラダラ過ごしている犬たちの怠け者っぷりがおもしろい。
    それに文句も言わずに「じゃあ私がやるわ」と、淡々と仕事をこなしていくめんどりが、最後にぎゃふんと言わせる痛快な物語。
    粉ができていく過程を見ているせいか、お菓子が焼けるシーンは本当にいい匂いで美味しそうに感じました。

  • 【読みきかせ】2014年2月 3年生
    「働かざる者、食うべからず」のお話。

  • 2022.1.27 1-4

  • このめんどりは主婦

  • 挿絵も翻訳も良かったです。3歳1ヶ月、食いつきが悪かったのは、好みの問題か、もしくは少し説教臭かったからか…?でも道徳的にはとても良い絵本(働かざるもの食うべからず)なので、図書館で借りましたがもし食いつきが良ければ家に置いておきたいくらいです。

  • イギリス昔話

  • ネコと犬とネズミの話し方の違いがおもしろい

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