おちゃのじかんにきたとら 改訂新版

  • 童話館出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784924938212

作品紹介・あらすじ

おちゃのじかんのごちそうになろうと、やってきたとら。家の中にあるたべものをぜんぶたべてしまいます…。このおはなしに、ちいさいひとたちの胸ははらはらどきどきし、そして、とらの、礼儀正しい"おおきな"ふるまいに、心を解き放っていくことでしょう。読んであげるなら、およそ3才くらいから。

感想・レビュー・書評

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  • 絵が素敵!お茶に時間にいきなり虎が来るけど、すんなり受け入れるお母さんと小さな娘。虎がいろんなものを食い尽くしてしまってあっさり帰ってしまう。晩御飯の準備も食べられたけど、帰ってきたお父さんは慌てず騒がず、3人でレストランへ行ったとさ。楽しい絵本。

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    ドイツの絵本

    表紙の椅子に座ったトラの姿と
    少し足を開いて座っているソフィーの姿が
    なんだかとっても愛らしい
    内容もとてもかわいい
    こんなトラなら
    うちにも来ないかな
    トラ用フードがどこで売ってるかわからないけど(笑)

    下の子はこわがりなので
    このトラですら恐いらしい
    まぁ 来て欲しくないっていう程度だけどね
    大きいからかな?
    とってもかわいらしいのになぁ
    下の子が大きくなったら感想が変わりそう

  • 〝ソフィ-という名の小さな女の子とお母さんが、台所でお茶の時間にしょうとしていたとき、突然玄関のベルが鳴りました。「御免ください。僕とてもお腹が空いているんです。お茶の時間に、ご一緒させていただけませんか?」と、大きくて毛むくじゃらの、縞模様の虎が言いました。「もちろん、いいですよ。どうぞお入りください」と、お母さんは言いました...腹ペコだった虎は、家の中にある食べ物をすっぺり食べてしまい「素敵なお茶の時間をありがとう。そろそろお暇します」と言って、礼儀正しく帰っていくのでした…〟ナチスの迫害を逃れてベルリンからイギリスへと移り住んだ<ジュディス・カ->の解き放たれた心の触れ合いを描いた絵本です。

  • 小さい女の子、ソフィーがおかあさんとお茶にしようとしていると、突然玄関のベルがなります。
    さあ、誰かしら?
    ソフィーが開けてみると、そこにいたのは、毛むくじゃらの大きなとら。
    とらは礼儀正しく
    ぼく とても おなかが すいているんです。おちゃのじかんに、ごいっしょさせて いただけませんか?

    といいます。
    おかあさんは「どうぞ」ととらを招き入れます。

    ところがまぁとらの食べっぷりのすごいことと言ったら!
    サンドイッチもパンもビスケットもケーキも
    牛乳もお茶も、みーんなたいらげてしまいます。
    そればかりか台所のものも冷蔵庫のものもぺろり。

    おおらかで独特の雰囲気のある絵本です。
    大きなとらはちょっぴり怖いけれど、ふかふかの毛皮は気持ちよさそう。
    とらががつがつといろんなものを食べている間、ソフィーは尻尾にさわったり、首に手を回したり。

    とらが帰った後、おかあさんとソフィーは次にとらがいつ来てもよいように、あれこれと準備をします。
    さぁとらは現れるのでしょうか?

    毎日こんなおきゃくさんが来るのはちょっぴり大変だけど、ときどきなら来てもいいかなぁ、と思わせるほど、とらが魅力的。
    小さい女の子のしぐさや体つきもよく特徴が捉えられています。

    最後のページの不思議な余韻もいいですね。


    *先ごろ亡くなったジュディス・カー(1923-2019)の代表作。
    ベルリン生まれ。父は著名な作家・演劇評論家、母は作曲家。両親ともにユダヤ系であったため、ナチスの台頭に伴い、1933年、一家でドイツを離れた。スイス、フランスを経て、1936年にイギリスに移り、以後、没するまでイギリスで暮らした。
    本作は絵・文ともにカーによるもの。

  • 本当はこれ、ある日の夕方、
    疲れてもうなんにもしたくなくなった食事当番のお母さんが、
    「今日はとらが食べちゃって家に食べものがないから、
    お夕飯は外で食べない?」
    って家族に話してきかせたお話だったら楽しいなー。
    なんて思いました(笑)。
    道で見かけたトラネコから想像を膨らませちゃったキュートなお母さんと、
    ノリのいいお父さん、とかね。
    いずれにせよ、娘はアイスクリームで大喜び。

  • 突然トラがきて家にあるものを全部食べ尽くす。いよいよ残りはお母さんと子供・・・・とドキドキ!
    という気持ちは空振りで、最初から最後までほんわか雰囲気で、
    だれもトラを怖がらずおはなしが進んでいき、
    「トラは恐ろしいもの」という固定概念の大人の私には
    ?????
    でも、この空振りした気持ちは 「ヤサシイキモチト、コドモノトキヲオモイダシテネ」と言われているようで 思わず苦笑いしてしまった。
    読後感は図書館ライオンと似てるな~。あれより純粋に子ども目線な感じ。

  • トラをこわがることもなく 一緒にお茶の席に・・・
    そして すべて飲み食いされてしまう。
    食べ物がなくなって ソフィーとおかあさんも食べられてしまうのかと
    ドキドキした。

  • 絵が可愛い!そしてお父さんの寛容さに頭が下がります…息子より私が大好きな絵本

  • いつ読んでも可愛らしく幸せな絵本だと思います。
    トラが帰った後に帰宅したパパがわたしの兄にあまりにもそっくりでパパのモデルなんじゃないかといつも思います笑。

  • 「おちゃのじかんのごちそうになろうと、やってきたとら。家の中にあるたべものをぜんぶたべてしまいます…。このおはなしに、ちいさいひとたちの胸ははらはらどきどきし、そして、とらの、礼儀正しい"おおきな"ふるまいに、心を解き放っていくことでしょう。」

    ソフィーの家族が素敵。おとうさんも、おかあさんも。
    礼儀正しくて大食いのトラがやってきて、家のものを何でも食べつくしてしまうのがおもしろい。午後のお茶も、夕飯も、戸棚の中の缶詰も、水道のお水も、全部のんじゃった!
    次にトラがきた時ようにタイガーフードを買うソフィー家族、いいなぁ。
    読み聞かせに向く!

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著者プロフィール

1923年-2019年。ドイツのベルリンで生まれる。ナチスの迫害をのがれ、スイス、フランスで過ごした後、1936年にイギリスに移住。ロンドンの美術工芸学校に学ぶ。1968年に、デビュー作『おちゃのじかんにきたとら』(童話館出版)を発表。その後も、「ねこのモグ」シリーズ(あすなろ書房)、『アルバートさんと赤ちゃんアザラシ』『ふしぎなしっぽのねこカティンカ』(徳間書店)など、95歳で亡くなるまで精力的に子どもの本を作りつづけた。やさしい絵が魅力のカーの作品は、いまもなお、世界じゅうで読みつがれている。本書は、カーが最後に遺した児童文学。

「2020年 『ウサギとぼくのこまった毎日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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