- Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
- / ISBN・EAN: 9784924938687
感想・レビュー・書評
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片手で持って読み聞かせするには不似合いな、大きなサイズの絵本である。
縦36センチ、横は26センチもある。
大型絵本のように台に置いて読めば良いかというと、文字数が多すぎてそれも難しそうだ。
でも内容がとても深くてあたたかく、挿絵も明るくて綺麗で、ここはぜひおうちの中で、お子たちに読んで欲しいところ。
石版画で描かれた絵は、迫力もさることながら、各ページを隅々まで観る楽しみがある。
英国生まれの「ねこのオーランドー」シリーズは、第一作目が1938年の出版。
この「農場をかう」が一番好きと言う人が多く、私もそのひとりだ。
読むたびに新しい発見があり、「いい大人」になった今でも教えられるところが多い。もちろん、教訓なんて垂れてはいないが。
子どもたちの誕生祝いにピクニックにやってきた猫のオーランドー一家。
途中立ち寄った農場は、納屋も馬屋もボロボロで、動物たちは家の中に入り込んでしまっている。
なんとそこを買い取ったのがねこのオーランドー。
お金を送ってくれと、ご主人に電報を打つあたりはぷぷっと吹き出してしまうが、第一作目でねずみ退治に大活躍しているオーランドーは、すでに家族同様なのである。
さて、面白いのはこれからで、オーランドーは知恵を絞って(それもとても猫らしいアイディアで)動物たちをあるべきところへ行かせるのだ。
仔猫たちの働きぶりも素晴らしいし、何よりそれをおおらかに楽しんでいる。
地道な作業に見える農家の仕事もきちんと描かれ、家族で一つの目的に向かって働くことの大切さをユーモアで包みながら語られている。
その姿を観ていると、なんとも言えない安堵感があり、憧れさえ抱いてしまうのだ。
働いたことの成果は品評会で現れるが、それだけで終わらないのも、この作品の良いところ。
一家の主ではあるけれど決して支配的ではなく、農場経営に温かくシフトしていくオーランドーの手腕はさすがであり、奥さんのグレイスも賢くて素敵だ。
全体に色彩は淡くゆったりとした絵で、描きこみすぎず品がある。
何度読んでも楽しめる一冊で、大人にもお薦め。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ねこのオーランドーは、こねこたちの誕生祝いに小さな農場を買うことにしました。ミツバチの世話に羊の毛の刈り取り、市場に野菜も持っていかなくちゃ。オーランドー一家や農場の動物たちは、それぞれの知恵や能力を生かしていきいきと働きます。大きな見開きをいっぱいに広がる、石板画の見事な美しさも必見!
(『豊かな心をはぐくむこども絵本ガイド』主婦の友 より)
・絵が魅力的!じっくりゆっくり親子で眺めて読むのに◎ -
息子7歳10か月
息子が喜びそうな本を図書館から借りてきて読み聞かせ…最近は息子が一人で読むようになってきて、母はサミシイ。
〈親〉
絵が好き ◯
内容が好き ◯
〈子〉
何度も読む(お気に入り) ◯
ちょうど良いボリューム ◯
その他
一度読み聞かせ。
その後、息子一人で、何度も流し読み。
農場の四季を、農場運営するネコ目線で。
もとのオーナーは人間で、人間からネコのオーランド一家が農場を購入して、動物たちの世話をしたり、畑仕事をしたりする。
子猫たちが人間の格好をして、自分より大きな動物の世話をするすがたが可愛い。 -
2021/10/21
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K
四歳五か月 -
商売熱心でカンのよいオーランドーが、牧場経営を軌道に乗せるべく奮闘します。
猫なのにやり手だわぁ。
弟子入りしたいわ。
イラストもとっても良い。サイズ感も迫力。
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農場経営の手腕のある猫ね‼️
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動物大好きな娘、やっぱり釘付け。画面に溢れる遊び心が最高に楽しい一冊でした。娘は、私の読む物語を画面で追いながら、ほら、ほらと指をさす。読んでいる方は、絵をじっくり見る訳にいかないので、娘の指が頼りです。
母が物語を、娘が絵を、互いに読み聞かせているような、、、そんな、素敵な夜になりました。 -
ねこのオーランドー一家、今度は 農場を買う!?
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猫は苦手だが、紙の手触りと色彩が気に入り 古本市で購入。
ソファの隅にクッションと共に立てかけ、インテリアに。