輝ける子―100メートルを10秒で走れと言われてもさ、いっくら努力しても走れない奴っているじゃん
- 1万年堂出版 (2002年7月15日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784925253062
感想・レビュー・書評
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この本を読んでみて、「自己評価の必要性」は概念として理解できた気がする。しかし、具達的対応となると戸惑がでてきて困惑するんじないかと思う。
人は幼児から大人まで自己肯定感を求めている。他人からの承認を求めている。承認される経験を積むことによって承認欲求が満たされ自己評価が得られてくるのだ。例えば、運動会の徒競走で、一番になった自分の子供に「やったね」と褒めてあげることは
どの親にもできることだが、4位になってゴールしてきた息子を(よく頑張ったねと言って)抱きしめられる親は誰もいないと思う。もし抱きしめることができたら、その子には自己肯定感が育つんだと思う。
親の方で裏表がなく積極的な子育てに関与していけば自己評価(自己承認)が上がるんだと思う。親の方が4位になった息子に「なんだ」と感じたら子供はその空気感を感じてし不安にってしまう。そして、自信をなくして、自己評価が上がらなくなるんじゃないかと思う。
人には根拠のない自信と根拠のある自信があるという。
根拠のない自信は幼児から求められている時に彼に視線を向けることによって安心感が得られ、それが自信となり自己評価へとつながる。その積み重ねで、本人の努力で根拠のある自信へとつながっていく。
幾つになっても、人は親から自分を「誉めてもらう」ことを求めている。大人になってもだ。「よく頑張ってるね」と。みていて欲しいんだね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「子育てハッピーアドバイス」繋がりで読んでみた。
「子育てハッピーアドバイス」の思春期版というところか。
何か目新しいものはあるかな?と思っていたが、
特にコレと言って無かった。
結局のところ、幼児期も思春期も大切な事は同じと言う所なんだ
ろう。
それにしても、先生色々本出しすぎ(笑)
結局内容重複してるし。 -
問題児や心身症、不登校など
必ず理由があってのこと。叱らずになぜなのか考えることが大事。
あっという間に読みました。そのままでいいんだよというメッセージです。 -
子供の発育の基礎には親の愛情が不可欠。
これこそがすべての土台。
<以下、メモ>
過干渉は良くない。自分の頭で考えられない人間になる。
「頑張れ」はだめ。死ねと言っているようなもの(←著者はこのようには言ってない。自分なりの解釈)。「頑張ったね」と褒めるのがベスト。 -
傷つける子は傷ついている、その背景を考えること。
子供話はできらだけリアルタイムできくこと。ためない。
自己評価の低さ。自己評価とは?いきている意味、存在価値。どうせ、は危険ワード。
必要最低限しか手を出さないこと。
価値をみとめること。早く走れなくてもいい、それとは別の価値がある。
がんばれ、ではなく、頑張ってるね、と頑張りを認め、労う。 -
自信をつけさせるのに、「ほめて育てる」が逆効果になる場合がある。自己評価には二段階ある。第一段階は、存在に対する安心。第二段階は、能力に対する自信。自己評価が低い子供の原因は、3つ。親子関係、学校、今という時代。今という時代をあげていることに、著者の洞察力に共感した。人を応援するのに「頑張れ」より「頑張ってるね」と認める方が良いとのコメントに納得。
「甘える」と「甘やかす」の状態の違いはわかったが、使い分けは難しい。
浜崎あゆみのエピソードは、涙した。
今、娘の為に受けているカウンセラーの内容が体系的にかつ具体的に書かれていた。 -
子どもの内面を理解できなくて悩んでいる大人だけでなく、今のアダルトチルドレンにも響く本だったなぁ。
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すごく、子どもの目線に立ったやさしい本だと思いました。
教育の問題で、議論になっている「ほめて育てる」教育と「厳しくしつける」教育論がよく論じられていますが、明橋先生は圧倒的に前者の立場でしょう。
「ほめて育てる」といっても、自己評価のできていない子供に対しては逆効果であるともしっかり述べていますが。
まずは、「存在への安心」、「自分はいてもよい人間なんだ」という「自己評価」が人間が生きていくうえで一番大切なものとします。
それが欠けているところに、非行や、問題行動、アダルト・チルドレンといった問題が出てくるのです。
こういうことを言え、実践できる大人がもっといれば、いいのになぁ。
将来はこういうオヤジを目指します -
子供が小学校に入り成長してきたのでハッピーアドバイスよりも今の時期にちょうど良い本です。
この本を読んで反省しなくてはいけない点も数多く・・・
とても勉強になりました。 -
2012.2.3 初読 市立図書館