Iモード・ストラテジー

著者 :
  • 日経BPコンサルティング
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本棚登録 : 101
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784931466289

作品紹介・あらすじ

「ユーザーは有料コンテンツを使いたがらない。小さい画面でネットが楽しめるはずがない…。」ネットの常識を覆した、世界初の携帯電話+インターネットの成功例。NTTドコモが1999年2月に世に送り出した「iモード」。サービス開始後わずか1年半でユーザー契約数は1300万人を超えた。本書は、iモード開発物語の主演男優による、その新大陸発見の航海法であり、目の前に広がるモバイル・マルチメディアという広大な大地を耕す方法をも教えてくれるビジネス戦略書である。

感想・レビュー・書評

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  • (2003.07.08読了)(2001.11.10購入)
    世界はなぜ追いつけないか
    (「BOOK」データベースより)amazon
    「ユーザーは有料コンテンツを使いたがらない。小さい画面でネットが楽しめるはずがない…。」ネットの常識を覆した、世界初の携帯電話+インターネットの成功例。NTTドコモが1999年2月に世に送り出した「iモード」。サービス開始後わずか1年半でユーザー契約数は1300万人を超えた。本書は、iモード開発物語の主演男優による、その新大陸発見の航海法であり、目の前に広がるモバイル・マルチメディアという広大な大地を耕す方法をも教えてくれるビジネス戦略書である。

  • 約15年前に発案された本ストラテジーは、そこで見据えていた方向性と戦略は今でも色あせない。
    複雑系理論に基づき、創発と自己組織化に働きかけ、クリティカルマスを突破してデファクトプラットフォームになるまでのステップは、1997年にすでに原案ができていたことには驚き。
    今でこそAppleやAndroidの影に潜んでいるものの、その本質は、まったく変わっていないと感じ、やる気に満ちてくる。

    CPさんをお客さんにしてモバイルWeb開発にかかわったものとして強いていうなれば、iモードのCPは当時はデファクトスタンダードだったものの、その閉塞的なOSおよびJavaプラットフォームが浸透していなかった(つまり、個人がアプリ作るという観点が無かった)ところが、Apple/Androidに負けたところか。ちなみに、Appleも2000年頃から、iPodの裏でItune等のアプリケーションプラットフォームを仕込んでいたと聞いている。

    先見性とコンセプトと、何よりiモードもAppleも、それを実行するまでに持っていったところに驚嘆。

  • 2011,12,1
    大崎TSUTAYAブックカフェにて。
    「ウォレットPC」という、現在のスマートフォンに重なる発想を2000年以前にビルゲイツが持っていたことに驚いた。
    ドコモがサービス事業者を買い取るのではなく、サービス事業者のためのプラットフォームづくりに専念するというスタンスを持ち続けたことがi-modeの成功に繋がった。

  • 複雑系の思考を持ち出して、ビジネスという生態系を語るのは面白い。iモード創立における基本信念、そして最終目標が明らかにされるのみならず、その方法論に関しても詳細(一部に限ってだが)に記してある。
    携帯通信端末、通信業界の将来を考えるにあたって読んでおきたい一冊。

  • 既読、台東区図書館

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著者プロフィール

1988年、早稲田大学政経学部卒業、東京ガス入社。95年、ペンシルバニア大学経営大学院卒業。96年、ハイパーネット取締役副社長。97年、NTTドコモ入社。榎啓一、松永真理らと「iモード」を立ち上げる。2001年に米国の経済紙『ビジネスウィーク』にて、「世界のeビジネスリーダー25人」に選出される。執行役員を経て08年にNTTドコモを退社。現在は慶應義塾大学特別招聘教授のほか、ドワンゴ、セガサミーホールディングス、トランスコスモス、グリー、USEN-NEXT HOLDINGSほか多数の企業で取締役を兼任。

「2018年 『誰がテレビを殺すのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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