軍艦島の遺産: 風化する近代日本の象徴 (長崎新聞新書 15)

  • 長崎新聞社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784931493537

感想・レビュー・書評

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  • https://officenomikata.jp/column/11444/

    この本にも関連しますが、けさ拙稿がMedia掲載されました。戦争の悲劇をどう語り継ぐかについて思想的に深掘りしています。直接名前は出していませんが、ベンヤミンとダントーの知恵を借りました。ご高覧いただけたら幸いです。

  • だいぶ前に長崎の書店で買った本です。
    世界遺産にも登録された、あの軍艦島についての本ですが、著者の1人は実際に軍艦島に住んでいたそうで、当時の証言はとても貴重だと思います。密集した住宅街は長屋のような趣があり、密接なコミュニティがあったようです。
    また、炭鉱マンらしい荒々しくも優しい父親の姿も著者は懐かしんでいるようです。
    (しかし、仕方ないのですがいいところばかり書いているような気もしますが…)
    「軍艦島」というのはあくまで通称で、本来は端島というそうで、著者もあまり軍艦島という単語を使いたくないのだとか。
    世界遺産にも登録され、これからはどこまで保存するかがテーマになるのかなあと思いました。

  • 軍艦島ツアーに参加した後、出島の土産物屋で購入。
    本書の共著者である、「軍艦島を世界遺産に登録する会」理事長の坂本氏がツアーガイドだった。産業遺産、往時は濃密な生活の場だった空間に、今はただ風の音だけがこだまする、そういうメッセージを明確に語る坂本氏であった。

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著者プロフィール

長崎大学名誉教授、工学博士
1942年福岡県生まれ。70年九州大学大学院博士課程満期退学、のち九州大学助教授、長崎大学教授を経て、2008年定年退職。防災、地球衛星観測、地盤工学、環境問題、福祉工学、産業遺産、感染症などに関わる。建設省、運輸省、国鉄、日本道路公団、長崎県、大村市などの各種委員を務め、市民活動も軍艦島研究同好会代表などと多彩。著書に『軍艦島の遺産』(長崎新聞社)、『暮らしと地球環境学』『暮らしと自然災害』『バリアフリーと地下空間』(以上電気書院)、『長崎雑学紀行』『新長崎ことはじめ』(以上長崎文献社)、『Cost-Benefit Analysis of Environmental Goods by Applying the Contingent Valuation Method』(ドイツSpringer社)など。

「2021年 『第四代福岡県令 渡邉清』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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