- Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
- / ISBN・EAN: 9784938661366
作品紹介・あらすじ
「書く」ことと、印刷およびエレクトロニクスの技術が、ひとびとの精神、文学、社会のうえにどのように影響を及ぼすか。本書は、文学と思考のなかにごく最近まで重く沈澱していた声の名残りをあとづけ、知的興奮をさそう新しい発見をとりあげる。その発見は、ホメロスの詩や現代のアフリカの叙事詩、およびその他の世界中の口承文芸に関するわれわれの理解を書き改め、哲学的、科学的な抽象思考の発生に関する新しい洞察を与えてくれる。
感想・レビュー・書評
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これはとても面白かった。分厚い本なのに、どんどん読み進んだ。大学時代に先生が授業の中で挙げてた本だけど、卒業後、10年以上経ってやっと読めた。本には読み時がありますね…
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声の文化と文字の文化を対比してそこにある心性の違いについて述べている。その前後で人びとの思考と表現に大きな変化が見られる。
声の文化の中で生まれたお話への見かたが、この本を読んでガラッとかわった。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/490193 -
タイトルどおり声の文化(orality)と文字の文化(literacy)の違いとその特徴を論じている。そして、現代の我々が文字の文化から逃れて考えることができないことを指摘する。原著は1982年出版だが、インターネット、SNSなどによって声と文字の関係が新たな段階にある現代においても示唆に富む本。
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日本の平家物語についてげんきゅうしていたものの、多くは西洋における対比であった。
日本の場合のストーリーについて声の文化としての落語や浪曲についてが、書かれた文字に比較できるであろう。
さらに、絵の占める位置が日本では大きいことを明らかにする必要があるであろう。 -
NDC: 361.45
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文学研究講義にて使用。