ファンダメンタル英語学

著者 : 中島平三

• ひつじ書房 (1995年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[henahena1さんの感想 · 2008年7月23日]

ファンダメンタルシリーズの3冊の中でも最も易しい入門書ではないかと思う。統語論、形態論、音韻論、意味論の順で扱っているが、どれも基本的、入門的な内容で、すぐに通読できるので、入門的な事項を手っ取り早く押さえたい人にはお勧めの本。ただし、語用論や英語史は扱われていないし、あくまでも基礎の基礎の部分に留まっているので、英語学をそれなりに勉強しようという人は他の本で補う必要があるということは言うまでもない。全体的に生成文法の考え方が中心となっているが、生成文法については、他のどの入門書よりも易しく書かれていると思う。
　ちなみに、この「ファンダメンタルシリーズ」では、2006年11月に『ファンダメンタル音声学（CD-ROM付）』も出るらしい。

著者プロフィール

東京都立大学名誉教授

「2019年 『チョムスキーの言語理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」