- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784939015243
作品紹介・あらすじ
セックスワーカー・フェミニスト・風俗ライターたちが、上野千鶴子・中山千夏・兼松左知子・立岩真也・角田由紀子・松井やよりらの売買春否定論を徹底論破。また、松沢呉一・宮台真司・南智子・佐藤悟志らの座談「いま性風俗と売買春を考える」も掲載。
感想・レビュー・書評
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見あたらないので資料として買いなおし。
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売春否定派の文章を載せてそれに反論するという本
一方的に言うのずるいなあ
と思ったけど、著者自身それを認識したうえでやっている
反論の内容もなんか毎回同じような話だな
と思ったけど、
それも著者は認識した上でやっている
売春否定派の否定の理由自体が様々で、
否定の理由同士で矛盾していることもある
だから体系的に反論できない
というようなことが書いてあったはず
内容ではなく思ったことは、
こういう本は議論が一歩進んだな
と思うといい本だなと思える気がした
(この前読んだ新書もデータ並べてそれを分析したみたいなので、
そうじゃなくてそれを解釈して説を立ててほしい)
また内容としては、
売春の是非は非常に難しいものだと思った
これに意見をしようとすればほんとにいろんな事を自分の中で解釈して、
それらを踏まえた上での発言が必要と思えた
そして、考える上で落とし穴がありまくる
だからこそ、この是非について考えて、
自分の意見を持てれば、自分が生きる上での大事なものがわかるきがした
というわけで今年中にこの件の意見をまとめたい -
ちょっと飽きる。
売春否定派に肯定派が絡むんだけど
その先がないので、ただ絡んでるだけで
終わってしまい、
それがひたすら続くので…
もちろんいろんな視点を知ることは
凄く重要だからそういう意味では
勉強になることも多いけど
やっぱりきちんと討論しないと
揚げ足取りで終わって、
逆にフェアじゃない感じ。 -
売春「させられる」女性は被害者、という思い込みを取っ払われた。
もちろん被害者もいるけれどそうじゃない人もいるし男性もいる。
色々な形で売春を考える人たちの共著だけれど、特にセックスワーカーの言葉には目から鱗が落とされた。
危ないから駄目!じゃなくて、危険性を減らすために合法化せよという訴えに納得。
それはそれとしてやっぱり「堕ちて」しまう人もいるわけだけど。
イメージとイデオロギーだけで否定しようとする人たちの非難をいったんチャラにするための本だとは思うんだけど、悪い部分を矮小化する書き方が少しあるのが気になる。特に松沢呉一。 -
売春肯定というか、売春反対の理論のグズグズっぷりをあばく理論書。略称『売る売ら』。
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売春って何で悪いことなんだろう?
売春肯定派の立場から否定派の意見に反論することによって、そういった素朴な疑問を考えるきっかけになると思います。
「悪いから悪い」じゃ思考の停止です。
売春肯定でも否定でも、売春というテーマを考えるのであれば、一度読んでみるべき本。
(もちろん否定派の文献を読むことも必要です。)