- Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
- / ISBN・EAN: 9784946553196
作品紹介・あらすじ
インストラクションは大きく2つに分けることができる。道路標識や案内、地図、説明書やプレゼンテーションなど、その場その場で適切な行動を引き出そうとするものと、算数の授業や英会話レッスン、パソコン講習のように、学び手の行動を後々まで変えようとするものである。本書では、これまであまりまとめられたことがない後者のタイプのインストラクションについて取り上げ、分かりやすい授業やレッスンや講習会などを開発するための考え方を紹介する。
感想・レビュー・書評
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教師のためのルールブックという副題がついているように、何かを教える人にとってのやり方を教えてくれる本。
自分の場合は、親として自分の子どもに勉強を教える場面が多く、何かヒントないかなと思って本書を手にしました。
誰向けに何を教えるのか、どの範囲で教えるのか、どういう教材なのか、良し悪しの判断は、といった感じでインストラクショナル”デザイン”といった部分について詳しく書かれています。自分の文脈でいうと、教材は買っているので、それは信じるとして、あとは子どもが理解したかどうかが重要です。
つい「分かった?」って聞きがちなんですが、それはダメなんですね。そう聞かれると、分かってなくてもなんとなく「分かった」って答えがちです。ならば、類題を作って、それを解けるかどうかをみるのが良いですね。
学び手は常に正しい。ゆえに、学び手が理解できないのなら、教え方がよくないということです。教える側の態度を学べたので、こうしたことを活かして子どもと接していければいいなと思います。まあ、理想通りにいかないことも多いですけどね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
教える際のインストラクションの鉄則とデザインについて解説。例が小学校庭学年向き。
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本書では"教育"というより,さらに広範囲の"教える"という意味で
"インストラクション"という言葉を用いている.
そして本書は,そのインストラクションのポイントとして17のルールと,
インスタントをうまく設計する方法として16のステップを紹介している.
いずれもシンプルかつ平易な言葉で説明しており,
本自身も170ページ程度であり,非常に読みやすい.
シンプルである分,目次が内容のサマリーとなっており,
時間がない場合には,目次を読んで気になる部分だけを
読むだけも良いかもしれない.
ただし,ポイントのみが書かれているので,理論的背景や
よりうまく設計する方法を知りたい場合には別の本を当たるべきだと思う. -
via tmaedaさん
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人に教える、ということの基本技能が書いてある本。教師だけでなく社会人ならだれでも必要な知識だと思う
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行動分析学の立場から解説されたインストラクショナルデザインの入門書。IDとはなんぞや、というテーマをわかりやすく解説している。
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インストラクションの鉄則とデザインの方法が、それぞれステップごとに分かれて説明してあります。
分かりやすいです。
ステップ通りに進めていくと、インストラクションのデザインが出来るように書かれています。 -
少し授業が建設的になった気がする。少なくとも、かなり行き当たりばったりな要素は減ったと思う。
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最上教育なり。
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何を教えるのかはっきりしていますか?
学びにコミットしていますか?
何のために教えるのかはっきりしていますか?
成功の基準は明確ですか?
標的行動を見せてやらせて確認させていますか?
意味のある行動を引き出していますか?
引き出した行動はすぐに強化していますか?
学び手に関する情報を把握していますか?
個人差に配慮していますか?
改善に役立つ評価をしていますか?