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- Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
- / ISBN・EAN: 9784990330842
感想・レビュー・書評
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スズキコージ挿絵とここまで絶妙にマッチするとは…。静かな心持ちで読み終えた。小森香折さんの叙事詩を思わせる神話的な作品。徒に感情を揺さぶることのない、どこか遠く突き放したような物語の文体、淡々していて読みやすい。月と狼、太陽王。例えば漱石の夢十夜、川上弘美の夢の描写。それらにも似た夢幻を感覚で描いたような異国情緒満ちる世界。挿絵のイメージとも相まって、好みはあるだろうがじわりといい。挿絵にひっぱられてるのかな、別役実のそよそよ族シリーズの夢幻イメージともつながっているような気がする。さまざまの民俗的な神話的アフォリズムにも満ちていて。
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きょう読み始めてきょう読了。
落ち着いた語り口の物語。どことなく漂う薄暗さは、小森さんならではな雰囲気だなと思う。物語が物語として過不足なくまとまっていて、きっと最後に解決が示されるんだろうとわかっていても、やっぱり気になって読んでしまう。でも個人的には、「二コルの塔」ほどののめり込みはなかったかな。
小森さんとスズキコージさんのタッグの妙さに、びっくり。 -
主人公エゼルが太陽王の住む十三月城を目指すという物語。
世界観にケルトとか北欧神話のような匂いを感じました。
太陽王、月の末裔、ルーク語、狼語などの用語にも惹かれて、ぜひとも購入したい1冊です。
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