- Amazon.co.jp ・本 (108ページ)
- / ISBN・EAN: 9784990384814
感想・レビュー・書評
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疲れると詩が読みたくなります。
心にこびりついた堅いものを詩はきれいに取り去ってくれる。
気になっていた詩集を図書館でリクエストしたら、入れてくれたので借りてきた。勉強の合間に読み出したら吸い込まれた。
この人の詩はとっても「日常」だった。日常を切り取ったというのがまさにぴったり当てはまる。
不思議な表現とか余分な言葉の一切ない、非常に自然な詩である。限りなく現実。でもリフレッシュできる。
*
わたしの水平線
たるんでいるときは
風船葛の青い実がいっぱい風に
揺れる夢をみている
きっぱり引かれているときには
わたしは夢をさがしている
眠りと覚醒の対比。でも、どちらも夢なんだなと思った。奥に希望が詰まっているようだ。
装丁も秀逸。好きです。
(20120127)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
よくわからない詩もあったけれど、日常的な感覚でとらえられる詩もあった。
旅行記のような詩が好き。
「ジーンズ」のその後のような作品も。
やっぱりジーンズが可愛く思える不思議な詩だった。
繰り返し読んで楽しみたい。 -
ブックデザイン 菊地敦己
椿の粗いモノクロ写真に着色したような、装画が強い。色使いも強い。新聞紙のようなザラ紙に、詩が印刷されているが、その詩の頭位置が、ページによってことなっているのが実験的。 -
なんども読み返すのにちょうどいい。ちょっと力が抜ける。