思想地図β vol.1

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  • 合同会社コンテクチュアズ (2010年12月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990524302

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思想地図β vol.1の感想・レビュー・書評

  • 2日に分けて再読したが、未だに古びない。多くの示唆をもらった。

  • そういえば読んでいた。

  • 速水さんのショッピングセンターの特集もとても面白く読めました。

  • ショッピングセンターの特集もとても面白く読めました。

  • 編者の著作は楽しく読めたのだが、この本から漂ってくるのは全編にわたる馴れ合いとナルシズム。
    ただ徒に言葉を弄んでいないか。

  • (購入したときにはそれほど期待していなかった)後半部の「パターン・サイエンス」の特集がものすごくおもしろかったです。vol.2も早く読まなきゃ。

  • いろいろな方の意見を知ることができる。ただこれも要再読本。

  • 「ショッピングモーライゼーション」
    この言葉から始まる。
    グローバル化、ポストモダンなんて言われて久しいが、
    その影響を具体的に様々な視点から読み解いていく。


    この視点は、写真を撮るにあたって、非常に重くなる。
    金村修が言った。
    「外国の風景撮ってきたらそれだけで-40点」
    序文だけでも、
    その意味がわかった気がした。

  • ■全体として何に関する本か
     早稲田大学教授で思想家の東浩紀、東京都副知事の猪瀬直樹、芸術家の村上隆など今の日本で注目度の高い有識者による対談や評論を集めた一冊。テーマは、ショッピングモールや時間の流れ、パターンサイエンス、不健全図書など幅広い社会問題に対して鋭い視点の議論を展開している。本書を読むと、如何に自分が社会問題を一面的に見ているのかという現実に気づくことができる。


    ■何がどのように詳しく述べられているか
     本書では様々なテーマを取り扱っているが、主なテーマは『ショッピングモーライゼーション』である。これは、筆者の東氏が海外を旅行していて「どこの国に行っても、みんな同じような格好をして同じような生活を送っている。言葉や文化は違っているが、ショッピングという行動だけは、どこの国でも共通なのではないか」という気づきから、本書のテーマを選んだという。
     「モータリゼーション」が自動車が普及し、社会全体が自動車を前提としたものに変化していく様を指したのに対して、「ショッピングモーライゼーション」は東京のような大都市がショッピングモールと判別の付かなくなりつつある現状を指している。
     ウォルト・ディズニーの最後の夢は、「完全なる都市(EPCOTと呼ばれる)」を完成させることであったそうだ。ウォルトは晩年、熱心にショッピングモールの視察旅行に出かけ、EPCOTの完成を急いだ。現在、フロリダのディズニーワールドは、複数のリゾート施設が取り巻く大規模な商業施設となっているが、ウォルトが思い描いていた当初の計画は、実際に住民が住む都市EPCOTを造るはずであったのだが、ウォルトの死により計画が潰れてしまった。ウォルトの後に残された人々は、そのウォルトの最後の夢を引き受けることなく、ディズニーワールドをテーマパークにしてしまったという。
     また、ショッピングモールをアメリカ全土に広げたグルーエンという建築家がいた。グルーエンが設計した巨大ショピングモールは、消費者を郊外に流出させ、都市中心部にある百貨店や商店街に大きなダメージを与え都心部を衰退させ、アメリカの60年代の都市環境を大きく変えた(この街の衰退という問題は、まさに今、日本でも起きている)。しかし、このアメリカの郊外化を進めたグルーエンは、歩行者天国の考案者でもある。都心部の道路を土曜日や日曜日に歩行者専用に変える歩行者天国は、瞬く間に世界中の都市に広まった。
     グルーエンやウォルトが都市に求めていたものは『町中や公園や店やバス、市電その他交通機関の中において、他人と思いがけなく出会うこと』である。逆に反都市的なものは『いつものメンバーで退屈な集まりしか生み出さないもの』をいう。グルーエンは、それまで拡散してしまった商業地、公園、公共施設等を再び集積し、ばらばになった人々のコミュニティを取り戻すためのツールとして、ショッピングモールや歩行者天国に携わったのである。


    ■その本は全体として真実か、どんな意義があるのか
     日本で「ショッピングモール」と言えば、便利な反面、悪いイメージも根強くある。私自身、ショッピングモールによって街が衰退していくデメリットに問題意識を持っていたが、グルーエンやウォルトの考えには強く共感できる。おそらく、多くの人々が「他人と思いがけなく出会うこと」を潜在的に求めているから、商店街ではなくショッピングモールに集まるのではないだろうか。今の百貨店や商店街などは、そういった人々の潜在的ニーズを満たすことができていない。ショッピングモールによって商店街がシャッター街になることは大きな問題ではあるが、商店街も街も人々のニーズに合わせて変化していかなければ生き残ることは不可能であろう。


    ■一番面白かったのはどこか、なぜ自分は面白かったの... 続きを読む

  • やっと読めた(息切れ)。。ショッピングという気になるテーマだったので購入。秋葉原や郊外など、これまた気になる用語がいっぱい出てきて線を引きまくった。また読み返したい。なかでもチェックポイントが多かったのは、宇野常寛氏の郊外文学論。都市が郊外に侵略されている現状を、稲中やクドカンを例に挙げながら論じていたのが楽しかった。

  • ショッピングモールの話が面白かった。コミュニティに関して。

  • ショッピングモールやギャルソンの話は自分の仕事に関係ある事もあり、興味深い内容だった。逆にデリダだドゥルーズだというあたりは不勉強がたたってさっぱりだった。いずれにしても読むのに超時間かかった。

  • 街とはなんぞや?
    コミュニティとはなんぞや?
    都市とは?郊外とは?社会とは?

    ショッピングモール(第一特集)を基点に、
    様々な議論が展開する様は「思想地図」の名のイメージそのまま。

    そのほか、
    パターンサイエンス、
    鳥のツイート、
    ダンスミュージック、
    レディガガ、
    コムデギャルソンなど(あと忘れた)、
    節操がない気もしないでもないけれど、
    そこからの知見はコンビニエントに手に入る情報誌では得がたい。

    「街」というとSOPHIAを思い浮かべてしまうぼくでも、
    頭の地図が広がるような読み物たちにはかなり興奮した(知的に)。

    何度読んでも新しい発見があると思う。
    ふがふが。

  •  震災後いくつかの論考の賞味期限が切れてしまうのではないかと思って焦って読み出したけれど(実際東浩紀もツイッターで次号の編集方針を大幅に変更しなければならないことをつぶやいていたのだ)、割と焦らなくてもいい感じだったかもしれない。
     NHKブックスとして出ていた思想地図シリーズを一冊も読んでいないから、タイトルの意味とかわからないけれど、とりあえずこれを読んでなんとなく思い浮かんだのは、東浩紀がよく言う「自分にとって正しいとか間違っているという話を保留して、とりあえず論を進めてみる」という話だった。冒頭の対談でも「言語操縦能力」に絡めて出てきているけれど、他者を認識し他者に感情移入し他者として振舞う可能性のためのツールとして、言語能力を認識すること。そのためにあらゆる他者性を有する文章が一堂に会する場があるといいし、それは思想を見通すための地図としての役割を果たすだろうと、なんかそんな感じで読みました。なんかそんな感じで。

     はい。
     構成は表紙に出ているようにショッピングモールを中心にこれからの共同体のあり方を検討する一部と、人文学と科学を接続する一つの方策としてパターンサイエンスを検討する二部に分かれている。
     個々の論文については再読しないとわからない部分も多いからここではあまり触れないつもりだけど、いくつか取り上げると、まず宇野さんの郊外文学論が面白い。郊外という場所のフラット化によって、<ここではない、どこか>を失った文学が、その中でどのような物語を可能にしていったか、という話で、どこにでも均一に存在する<いま、ここ>をテーマにするがゆえに避け得ないデータベース消費への傾向を踏まえつつ、固有名への憧憬を喚起させそのことによって再び都市的な想像力に接続する、というロジックの運動のダイナミズムがすごい。
     クラブカルチャーに関する鼎談は読む前はおまけ的に捉えてたけれど、実際には本書の座談会記事の中では一番面白かったんじゃないかいうダークホースでした。分析の必要性をめぐっての対立なんかは、複数の議論の種が散見されたりして、たとえば音楽に対する批評の有効性について問いはじめれば、音楽という行為の肉体性、または高度な抽象性に対する批評の可能性(言語による意味の付与が殆ど意味を持たないぐらいに抽象化され、肉体に対する直接的刺激やアナロジーからの類推しか思考への通路を持ち得ない芸術としての音楽に、批評がコミットしていく余地があるのかどうか、ということ)に始まり、リテラシー問題(リスナー側の極端な純粋性を打破する戦略としての批評が必要なのではないか、という議論)、批評の独創性(つまり批評そのものに固有の価値の有無をめぐる問題。蓮實重彦的批評を音楽でもやれないか、という話)、といったところまで接続されていく。ぴょんぴょん飛びながら「こんなことできませんかね」という話に広がっていくわけだけど、その速さが快感。他の座談会記事ではなかなか、こういう対話ならではのカタルシスみたいのがないので、正直ダークホースというか一人勝ちかもしれない。一番興奮して読んだ箇所でした。
     ダークホースといえば、コム・デ・ギャルソンについて論じた最後の論文が、フラット化する世界における一つの戦略をもっとも明確に提示している内容になっていて、多分これが一番元気の出る論文。規制の中で、規制に合わせてその姿を変えていく店舗のデザイン、明確な型を持たないがゆえにフレキシブルな対応が可能となり、そのことがむしろ固有性を発揮していく、このくだりがとにかく面白い。そしてその発想は自らに「規制のみ」を課すゲリラストアという形に発展していき、情報技術によるフラット化という前提を足がかりとした多様性のあり方、というところまで踏み込んでいく。これが面白くなかったら何が面白いんだと。現... 続きを読む

  • 斬新な切り口から消費論をはじめ、現代思想の現在地を知る事が出来る一冊。マーケティングの一アプローチとしても非常に参考になる一冊。

  • 新聞記事。東浩紀さんご本人のインタビュー記事。「教養は知識ではなく見方」

  • ようやくてにいれた!

  • ようやく読了。
    ボリュームだけでなく、中身もずっしり。
    こういう本を出そうという気概だけでもすごいことだと思う。

  • やっと、読み終わりました。
    自分にとって興味があるのは渋谷慶一朗と菊地成孔との対談だったんだけど。それ以上にコムデギャルソンの話やショッピングモールで地元の雰囲気が見えてくるだとかの見方が新鮮だった。
    自分にとって見えないものを見せてくれる、考えもしなかったことを何個も得られることができた。
    思想とか哲学とかは自分にとってそんなに重要ではないのだけれども、こういう本だったらこれからも買う。

  • 他の人のレビュー、「グーグルやユーチューブによって知識が万人に開かれた世界において、教養とは知識ではなく〝見方〟です。例えばショッピングモールを知的に見る見方。そういうものこそ、これからの教養になっていく」
    という抜き出しに共感。

    ポップアナリーゼと、ギャルソンのインテリアデザイン考察が面白かった。
    ギャルソンより、”ビジョンを描くことなしにどのような未来も設計できないのだ。すべてにおいて素人であるはずの川久保が、さまざまな分野で重要な作品を作り続けてきたという事実はそのことを教えてくれる”

  • 山陽新聞2011.02.08朝刊。

    「世の中で働いている人に読まれる言論をつくりたいと思ったんです。言論人が言論人の中でぐるぐると回している言論はもういらない」

    「『世の中の流れに抵抗する』という図式で、ニーズに合わせることを思想的敗北だと思っている人たちの本が売れないのは当たり前です」

    「みんなわざわざお金を払って言葉を買うわけです。そのことを忘れてしまったところにこれまでの思想や批評はあった。言葉を売る商売であることに、自覚的な言論誌でありたい」

    宣伝はほぼTwitterのみ(http://twitter.com/#!/shisouchizu)。
    それでも初版8000部は瞬く間に完売とか。

    《「この本は『新しい教養』の提案」と東さん。「グーグルやユーチューブによって知識が万人に開かれた世界において、教養とは知識ではなく〝見方〟です。例えばショッピングモールを知的に見る見方。そういうものこそ、これからの教養になっていく」》

    これは共感です。

  • サブカル気取りたいなら読むのもありなんじゃないかなーと。

  • 21世紀の哲学・思想は現代科学と切っても切れない関係にある(最近は脳科学ですね)。
    本書の【ショッピングモーライゼーション】【パターン・サイエンス】は非常に有意義な特集であった。
    巻頭の東浩紀&猪瀬直樹&村上隆の鼎談、【非実在青少年】に関連して紹介されることが多いですが、おまけのようなものです(そうはいっても非常にエキサイティングな会話ですが、もちろん必読)。

    いまの20代前半、10代の学生さんが現代思想の世界に入っていこうとしても、なかなか入っていきにくいなか(例えば音楽や映画といった芸術分野にしても、評論界の衰退はひどい)、本書はその入り口としても面白いのではないかと思う。

  • 2011/01/23 購入
    2011/02/05 読了

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思想地図β vol.1の作品紹介

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