思想地図β vol.2 震災以後

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  • 合同会社コンテクチュアズ (2011年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784990524319

思想地図β vol.2 震災以後の感想・レビュー・書評

  • 本書は読みやすいのですが、骨太な震災特集で、おもに思想や言葉というものにスポットライトを当てて、いろいろな人の意見を収録しています。しかし、脱原発、原発推進の議論はありません。そういう本ではない。震災を近視眼的に見る論考ではなく、マクロにとらえたりする部分も多くあるので、読んでみると、きっと視野が広がるでしょう。そして、あの当時の空気を思い出すことでしょう。

  • 「終わりなき日常」の終わり。戦後社会の終わり。いや、本当はもう終わっていたのだ。明治以来続いてきた中央集権システム、経済成長を前提とした社会福祉、政府主導の地域活性化。それらはもう現実の問題には対応できないということを2011年の東日本大震災は明らかにした。

    震災後の世界、それはまだ混沌としているが、色んな人が新たな試みを始めている。そして、その試みが次の社会の大きな流れを作りつつある気がしている。無関心やシニシズムはその意味を失い、社会へのコミットメントと「つながり」がより求められる時代が到来しつつある、そんなことを感じながら読んだ本。

  • 巻頭言「ぼくたちは震災でばらばらになってしまった」、和合氏「喪失を受け止める言葉」、猪瀬氏・村上氏・東氏の対談「放蕩息子から責任をとれる家長へ」、八代氏「変わらない科学の本質と変えていくべき科学コミュニケーション」がとくに印象にのこった。

  • 様々な立場の論客が震災を踏まえての自論や対談が展開されており、
    文章は読みやすいが、かなり内容的にはヘビーでほとんど消化できていない。
    しかし、震災当時のことを思い出したり、プラットフォームの考え方は
    個人的に実務的に役立つと思うので、折にふれて再読したいと思う。

  • 津田さんの,「ローカルコミュニティの持つ従来の資産をオープン化した上で,その資産をソーシャルメディアを通じて最大化させることの重要性。ローカルコミュニティの再定義とソーシャルメディアを利用した広範囲な情報共有。」
    そういうものが東北復興の方法だと信じられているのには,感化された。

  • 遅ればせながら読了。写真、各論考、シンポジウム記録、GoogleTrendや各著名人の反応資料、どれも震災を捉える上でとても重要な光の当て方だったように思います。震災に関する書籍は何冊か読みましたが、今回の震災の多面的な問題を捉えるのに、思想地図のような「雑誌」の形態がいちばん適していたのでは、と思いました。

  • 時間、家長と責任、プラットフォーム化、科学など、様々な概念について改めて考えさせられる内容でした。年を重ねるにつれ、おそらく読み返すたびに違った発見があるでしょうし、日々の仕事や生活に追われていると忘れてしまいがちな東日本大震災の記憶を思い出す手段としても良い本だと思います。

  • 2012/09/04 購入
    2012/09/08 読了

  • 多様な分野で震災について語っている本。

    どの内容も大変興味深いが,特に佐々木俊尚氏の『震災復興とGov2.0,

    そしてプラットフォーム化する世界』は今後の政府(行政)のあり方のヒ

    ントとなる内容でだった。

    また東氏が論じている「喪失を引き受ける」ことは本当に国民が考えなけ

    ればならないことだと思った。

    本の構成がとてもよかった。

  • 震災からの復興がテーマ。

    主にソーシャルメディアや日本人の喪失感、科学コミュニケーションなどが震災と絡めて論じられている。

    これらはどれも震災以降、言論人の間では少なからず話題になったものばかりなので、1年たった今、あの時どのような事が論じられていて、これからも論じられていくべきなのかを確認するよいきっかけとなった。

    あと個人的に本の作り方というか、構造がとても参考になった。

  • 対談記事『断ち切られた時間の先へ-「家長」として考える』(猪瀬直樹+村上隆+東浩紀)がよかった。漱石-柄谷行人・浅田彰は放蕩息子、鴎外-江藤淳は家長の系。因みに村上春樹は前者。後者の思想をどう取り戻すかが課題と。

  • 巻頭言に惹かれて購入。
    震災から1年が過ぎ、あの衝撃を忘れつつある自分には良い内容であった。
    特に佐々木俊尚さんのGov2.0という提案が面白い。
    プラットフォーマーとなることが今後重要になると考えさせられた。

  • パラパラ読み直してみたらじっくり読んでしまった。
    一回読んだはずなのに・・・

  • たまたま ではあるが、最近いろんな人と話した内容が書かれていて、もっと早く読むべきだったと後悔

  • 思想地図β2。なんと言っても巻頭言。僕たちはばらばらになってしまった。むしろみせかけの紐帯が取り払われてしまった。母親たちはだれにも相談せず決断する。情報がほしい。しかし氾濫する情報。その中でなにができるのか。これだけでなく関連書籍をよまなければ。

    そして行動しよう。

  • 編集者東さんの巻頭言・和合さんの詩・東×和合ニコ生対談が深く印象に残る。その他も興味深い内容ばかりで、思想系の文章には慣れていないために理解できてない部分も多々だったけど(汗)、震災と今の状況とこれからを考える手助けになるいい本だと思った。あとやはり大きいのは、被災地で何が起こったのか、知られていない事実・問題を知れたこと。これはたくさんの人で共有していきたい事柄ばかりだと思った。

  • 猪瀬直樹から、責任を引き受けることこそが年配者の使命であるというのが感動した。

    猪瀬は、村上春樹が、永遠のガキのままでいるのに違和感を覚えるそうだ。
    まぁ、村上春樹がなんぼのもんじゃしらん。

    巻頭の東は実に今の抑圧され社会の代弁をしているようだった。

  • 今の日本に、
    思想で何ができるか?

    今の日本には、
    思想では何もできないのか?

    いや、今の日本だから
    思想でしかできない事もある。

    そう思えた一冊。

  • これから公務員やる人は買って津田・佐々木論文だけでも読んでみては。

  • 震災特集です。じっとりと厚い内容でした。今の日本は政府&東電批判、反原発、がんばろうニッポン、そして無関心という単純化された思考回路で成り立っています。そんな右に習えの風潮の中で、現状の核心を突いた良書であると思いました。東氏の巻頭言、和合氏の現代詩、津田氏のルポルタージュだけでも十分に読む価値があります。それに装丁がカッコいいです。オタクカルチャーに近しいものは極めてダサいデザインが横行しているんですが、本書は中身のデザインも良いです。日本に生きる多くの人に読んでもらいたい本です。

  • 今この記憶として。

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