VOXXX

アーティスト : 電気グルーヴ  電気グルーヴ  電気グルーヴ  電気グルーヴ  篠原ともえ  五島良子  Shoo yamamoto 
  • キューンレコード (2000年2月1日発売)
3.69
  • (51)
  • (29)
  • (107)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 278
感想 : 35
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4988009032405

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 電気グルーヴの2000年発表の8枚目のアルバム。このアルバムの制作中に長年在籍した砂原良徳が脱退。前身の人生時代からのメンバーである石野卓球とピエール瀧の2人のみで製作された。その影響からか、石野色が強いDJ的なセンスや往年のディスコサウンド的なナンバーや人生時代を髣髴とさせる荒唐無稽な曲が増えたのが特徴。また、80'sエレクトロポップ、ヨーロッパ系ニューウェーブなど2人の音楽ルーツからの影響も本作に色濃く反映されてる。さらに、このアルバムではサポートメンバーとしてDJ TASAKAやKAGAMIが参加している。前半の「愛のクライネメロディー」〜「Nothing's Gonna Change」〜「Flashback Disco」の最も本格的なエレクトロニック色を強調したテクノ・ディスコを聞かせたと思えば、「浪曲インベダー」〜 「チキン・シー」〜「インベーダーのテーマ」~「スッペスッペインベインベ」~「フラッシュバックJ-popカウントダウン」~「エジソン電」等前身の人生時代の路線に振り切ったような力の入ったナンセンスギャグな楽曲の連続で聞き手を勢いで圧倒させる意味不明の電気ワールド炸裂。「TKOテクノクイーン」〜「レアクティオーン」等の本格テクノあり、そして最後は狂気の名曲「ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ」で締める。サウンド面では石野卓球の高校時代からのアナログシンセ"SH-2"を始めとするハードシンセ、ビンテージ・ドラムマシンのLINN Drumや音声合成ソフトが大活躍していて、しかもソフトに実にくだらない(誉め言葉)毒っ気を含ませた言葉を変な発音で語らせるありそうでない使用法に耳または心を奪われる。また、DJ TASAKAの独特のレトロなturntableワークも良いアクセントになっていていい感じに狂気っぷりを演出させているのが特筆すべきポイントである。そういう意味では大御所の証的なアルバムと言えるのではないだろうか。このリリース後彼らが長期の活動休止状態に入ることを鑑みても、彼らの満足のほどが窺える。『VOXXX』なるタイトルが示しているように声と言葉の可能性にとことん挑みかかり、電気だからモノになっているクオリティ。本作のテーマである「声」と「今まで電気グルーヴが持っている言語感覚」を楽曲で表現することを見事に大成功を収めている。怪作(?)にして名作。

  • 1. 地獄へ堕ちろ電気グルーヴ  2. 愛のクライネメロディー  3. ナッシングス ゴナ チェンジ  4. フラッシュバック ディスコ  5. 浪曲インベダー  6. チキン・シー  7. 密林の猛虎打線  8. インベーダーのテーマ  9. スッペスッペインベインベ  10. フラッシュバックJ-popカウントダウン  11. エジソン電  12. ジャンボタニシ  13. TKOテクノ クイーン  14. TXLテクノ クイーン  15. レアクティオーン  16. ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ

    92年より彼らをサポートしてきた砂原良徳脱退後、石野卓球とピエール瀧の2人組となって最初にリリースした2000年のアルバム。80年代初期のテクノブームを思わせるチープなエレクトロ観を取り入れ、アマチュア時代を思わせる攻撃的サウンドが印象的である。それをただの原点回帰にしないところはさすがとしかいいようがない。

    MM0年代ベストアルバム邦楽83

  • 朝からテクノ②

  • 大傑作。

  • カリブの怪物、フリーアルバイターひとみです★私が初めて行ったライブは、電気グルーブのツアーツアーです。

  • まちがいなく電気史上最高に狂っている一枚。そして電気史上最高にノれる一枚。

    まりんが抜けて二人になったキチガイコンビに好き勝手やらせたらこうなっちゃいます。

    電気でつくるグルーヴ。ほんとそのとおり。

  • よい意味でキチガイ

  • こんなとんでもなくヘンテコなアルバムだったのか!あとフラッシュバックディスコはperfumeのedgeの元ネタか?

  • 狂ってる

全35件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1989年、石野卓球とピエール瀧らが中心となり結成。 1991年、アルバム『FLASHPAPA』でメジャーデビュー。 1995年頃より、海外でも精力的に活動を開始。 2001年、石野卓球主宰の国内最大級屋内ダンスフェスティバル”WIRE01″のステージを最後に活動休止。それぞれのソロ活動を経て、2004年に活動を再開。 以後、継続的に作品のリリースやライブを行う。 2015年、これまでの活動を総括したドキュメンタリームービー「DENKI GROOVE THE MOVIE?-石野卓球とピエール瀧-」(監督・大根仁)を公開。 2016年、20周年となるFUJI ROCK FESTIVAL‘16のGREEN STAGEにクロージングアクトとして出演。 2019年、結成30周年を迎えた。

「2022年 『電気グルーヴのメロン牧場 ー花嫁は死神 7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×