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- / ISBN・EAN: 4540994000038
感想・レビュー・書評
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いきいきとした動きのある音色
【アルバムの位置付け】
・2006年発売の「Sweet melodies」が同じような曲を包含しており、本作品を買うに際してはその点がひっかかりとなると思います。
・「Sweet melodies」もピアノとバイオリンというスタイルでアコースティックという点は同じです。「Sweet melodies」は楽譜と同時発売ということで、演奏教本的な色彩が強く、音に遊びの少ないアルバムになっています。
・対して、本作品は、アコースティックといいながら、タンゴアレンジの情熱大陸など、かなり活き活きとした動きを感じることができる点が、レビューでも高い評価を得ている点だと思います。
(アルバムコンセプトが、アコースティックと言っても、もともとエトピリカのようなもともと、アコースティックな曲も多いのは気になります)
曲数の多さなら「Sweet melodies」。音の楽しさということなら、本作という選択になるのではないでしょうか。
【コンポーザー、エンターテナー、オーガナイザーとしての葉加瀬さん】
・葉加瀬さんの演奏スタイルやテクニックが秀でていることは言うまでもなく、この頃から
すでに作曲者としての卓越性、幅の広さ、創造性を感じることができます。
また、葉加瀬さんの場合は、エンターテナーというだけではなく、イベントなどのオーガナイザーとして広く人をまとめ、世の中に訴えかける力が卓越していると思います。
・クラシックというのは、昔の時代の貴族の音楽、昔の富裕層の音楽という
限定的な趣が強く、曲の抑揚、物語性、長さ、どれをとっても今の僕らの生活になじむものが少なかったり、もしくは聞く前に相当の知識というか聞くための慣れや努力を要求する面があると思います。
・そこを越えたのが、葉加瀬太郎さんのようなベースをクラシックで整えていながら、
それを越えた、今の活き活きした心地よい音楽を作っていっている方々なのだと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この頃はまだ今より熱狂的に好きではありませんでした 汗
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BGMには向かないかも。というのも激しいのと穏やかなのが入り交じっているから。
アルバムとしては素晴らしい出来だと思います。
チィゴイネルワイゼンの超絶技巧に惚れます。 -
葉加瀬太郎という人物をこれで初めて知りました。情熱大陸も元になる音楽も入っていて非常に良い。
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葉加瀬太郎のCDで一番最初に買ったものです。最初はこんなものかなと思ったのですが、後から聞き直すととんでもない!名盤だと思います。
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地元の新星堂行ったら偶々掛かっていたCD。その時掛かっていた曲はブラームス『ハンガリー舞曲第1番』。初めて聴いたときは、はらわたを掴まれたかのように鼓動が強く早く打ちはじめた。この『ハンガリー舞曲第1番』は本当に泣ける。ヴァイオリンの音色が、自分の琴線にぐいぐいと体当たりしてくるような感じ。個人的には、この一曲のためだけに3000円払って良かった。
余談になるが、このCDの12曲目『Once upon a time』と、坂本龍一『aqua』(アルバム「BTTB」より)のサビは、驚くほどメロディが似ている。