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- / ISBN・EAN: 4988030000985
感想・レビュー・書評
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「夏のぬけがら」
温暖化が進み9月に入っても夏が終わる気配は無いが、夏の終わりに真島昌利さんの1stソロアルバム。当時高校生の自分には「ブルーハーツと違う!」と馴染めなかったが、何度も聴いてるうちに好きになった。「さよならビリー・ザ・キッド」はノスタルジックで好きな短編小説のように胸に刻まれ、今でも知らぬ間に口ずさんでいます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『さよならビリー・ザ・キッド』
音楽がないと生きていけない自分だから
亡くなった人たちとの思い出も
常に音楽と共にあります。
今までいったい
何人の友を送り出してきたんだろう。
高校に入学するまで
憎しみだけで生きてきた自分に
眩しい光を見せてくれた親友は、
23歳の若さで
この世を去りました。
ブルーハーツのギタリスト
真島昌利が1989年に発表した
初のソロアルバム
「夏のぬけがら」。
発売から2年遅れの
16歳で聴いた自分たちは、
二度と戻らない
一瞬の夏が封じ込められたそのアルバムに夢中になった。
そこにはブルーハーツの
パンキッシュな激しさはなく、
あるのは、
繊細で優しいフォーキーなサウンドと、
真島昌利という一人の男の
苦悩や葛藤、
弱さや少年の心、
そして学校では決して教えてくれない
リアルな「真実」が溢れていた。
中でも
歳をとることの意味と
ロックと成熟という
二大テーマが掲げられた、
「さよならビリー・ザ・キッド」の歌詞は
本当に衝撃的で、
自分と親友を歌ったかのような歌詞が誇らしくて、
いつも口ずさんでた。
『授業を抜け出して二人
バスに飛び乗った
有刺鉄線を乗り越え
夜と手を組んだ
ギターで世界に刃向かい
痛い目も見たよ
くだらない事でいつでも
僕を笑わせた
誰も見ていやしないのに
孤独なビリーザキッドを
真面目な顔で演じてた
君を覚えている…』
太く短く生きて、
若くして死ぬことへの憧れ。
けどそんなのクソくらえだ。
ガンと闘って
息絶えた忌野清志郎のように、
どんなにカッコ悪くみえても、
あがき続けることこそが
カッコいいんじゃないのか?
ロックは1ジャンルではなく、
何かを越えようとする
生きる姿勢と、
強い意志の名前だって
清志郎なら言うのかな(笑)
たとえ目的地から真逆の方角へ
走っていたとしても、
力一杯の逆走ぶりが、
その愚直で
不器用なまでの生き方こそが、
結局最後には
人の心を打ち
突き動かすんやと思う。
人はいつか死ぬ。
誰も死からは逃げられない。
別れも同じ。
さよならだけど
さよならじゃなくて、
1人だけど
1人じゃない。
ビリーにはなれなかったけど、
この歌を
口ずさみながら、
ポンコツな俺は
まだまだ
走り続けていくよ(^_^)v -
私のイチ押し「風のオートバイ」「ルーレット」
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最初は叫ばないマーシーにがっかりした。
でも、聴いているうちに涙が出るほどジンとくるから不思議。 -
平成初期、浮かれたバンドブームに投げ落とされた反重力爆弾。
なさけないほどのロマンチシズム。そしてリアリズム。
それ故の立ちくらみするほどの男臭さ。
「さようならビリーザキッド」は一生ロックから離れられない男の永遠のアンセム。 -
マーシーの代表的なソロアルバム。彼のギターはかっこいい。彼の世界はロマンチック。歌は残念ながら上手くはない。でもかっこいいから良いんです。
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イチバン好きなアルバム。平成の中原中也、本領発揮作品である。