ジェイコブス・ラダー [DVD]

監督 : エイドリアン・ライン 
出演 : ティム・ロビンス  エリザベス・ペーニャ  ダニー・アイエロ  マコーレ・カルキン 
  • ジェネオン・ユニバーサル
3.71
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本棚登録 : 243
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102507619

感想・レビュー・書評

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  • ええっと、これは一種の地獄遍歴(それとも煉獄とかいうの?)ってことかな。
    以下、こんなふうに映画を見てみた。

    エックハルト曰く、地獄で焼かれるのは思い出とか愛着とか、人間の生とつながっているもの。それは罰するためではなく魂を解放するためのもの。
    死を恐れて踏みとどまっていると悪魔が命を奪いにやってくる。だけど穏やかに死を受け入れるならば悪魔は天使となって地上から人を解放する。

    そんなわけで、ジェイコブも最初は生の執着ゆえに悪魔に狙われ地獄の苦しみを身をもって体験していたけど、整体師に導かれて心の準備がととのうと、最後ベアトリーチェならぬ亡き息子に手をひかれて天国への階段を昇る。

    そう思って二回目を改めてて見てみると、地下鉄のトンネルのシーンとか、写真を燃やすシーンとか、もろもろが腑に落ちてくる…気がする。

    結局は戦場以外は、主人公の夢オチといってもいいのだけど、どこかで現実と繋がっているんじゃないかと感じてしまうところが、すごいなぁと思った。
    夢=地獄=現実=幻覚=真実
    この境界線の微妙さがなんともいえない魅力だと思いました。

  •  ニューヨークの郵便局員であるジェイコブは最近夢と現実の区別がつかなくなるほど奇妙な出来事に遭遇していた。疾走する地下鉄に乗る得体の知れない人々。掛かりつけの医者の死亡。自分を轢き殺そうとした車に乗る異様な人物。そしてベトナムの悪夢や幻覚までもが見え始め、その勢いは加速度的に、日々度合いを増すばかりだった。そんな時、ベトナム時代の戦友から電話が入るが相手は何かに怯えているような様子だった……。

    これはホラー?サスペンス?とにかく一度見だしたら先が気になってたまらない。久しぶりに見ごたえのある作品に出会った感じです。ラダーってなんだろうって最初から気になりますが終盤にはそれも明らかになってきます。
    かろうじてベトナム戦争も知っているのでよりこのジェイコブスが哀しく映ってしまいます。

  • 見たら鬱になるという評判の映画ですが、うーん、そこまでは思わない。
    やはり戦争ってこんなものだから・・・。
    でもよくできている映画だと思います。伏線の張り方とかも上手だし。
    あと、エリック・ラ・サール(ERのベントン先生)が出ていてうれしい喜び。キャリア長いんですねぇ。

  • いろいろとコワイシーンもありますけどジェイコブとともに向かい合い乗り越えましょう。良。

  • ヴェトナム帰還兵のジェイコブは自分に付きまとう”死神”の存在を感じるようになる。同じ部隊からの帰還兵達は皆奇妙な連続死を遂げていた。占い師が言う「あなたの手相は妙ね。これだと貴方はもう死んでるわ。」夢が夢なのか、現実と思う今のこの日々が夢なのか?「軍は俺達に何をしたんだ?!」ジェイコブは最期に何を見るのか。SFXを使用せず特殊撮影のみで作られた幻覚のような映像たち。

  • 「ナインハーフ」「危険な情事」のライン監督による心理サスペンス。
    夢と境界をさまよう男ジェイコブを中心に、人間心理の深層にひそむ
    無意識の恐怖があらわにされる。現実と妄想が入り乱れての展開は
    観る者の心をも揺さぶり、エンディングへといざなう。
    映画と供に観ている方も主人公がいったいどこに存在するのか混乱。
    散々、ひねくられた挙句の果てに辿りつく結末にはなんとも言えない
    気分が味わえます。
    「ベトナム戦争」の経験者には心の病がつきまとってしまうのだなぁと
    私はこの作品で強く印象に残りました。
    なかなかおもしろいつくりの作品だと思います。

  • 惜しい

  • サイレントヒルがこれから影響受けてるのではと聞いたので観てみたい。

  • 2019年版を観た。
    身体に受けたキズの痛みは消えても
    精神に受けたキズの痛みは、、、、、。
    どこまでも深く、

  • ニューヨークの郵便局員であるジェイコブは最近夢と現実の区別がつかなくなるほど奇妙な出来事に遭遇していた。そんな時、ベトナム時代の戦友から電話がかかってくる…。

    ストーリーはあまり面白味がなく、オチも容易に想像がついてしまい残念ですが、観客に死のビジョンを体感させる映像表現はなかなか印象的です。

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