ライムライト [DVD]

監督 : チャールズ・チャップリン 
出演 : チャールズ・チャップリン 
  • パイオニアLDC
4.08
  • (59)
  • (45)
  • (37)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 278
感想 : 60
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102520113

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「売れない喜劇俳優と若く美しいバレリーナの
    切ないラブストーリー」なら泣くのですが
    あまりそういうことはなく

    むしろ心にのこったのは
    「舞台俳優はお客さんに受けるのが
    一番の幸せなんだなあ」と。

    それと全部終わってから知ったこと
    若い俳優はチャプリンの実の息子でした。
    そして調べたらもう一人往年の喜劇俳優
    バスター・キートンも出ていたとのこと。

  • こないだの『太秦ライムライト』があまりに良かったので、それに関連して笑

    Chaplin本人が素顔で登場した唯一の作品で、一番Chaplinらしくない最終作。(”Modern Times”と”The Great Dictator”しか観たことないけど、どこかしら喜劇色はあった覚えがある)

    当たり前だけどヒロインを舞台裏で叱咤激励するなど『太秦ライムライト』と重なる箇所がちらほら。

    教科書や歴史漫画では確かChaplinの最終作としか紹介されておらず、そのくらい内容の薄い作品なのかと思っていた。
    実際観てみるとセリフは詩的で小難しくなく、内容も前向きで批難されるような要素がどこにもなかった。

    Chaplin本人の素顔は意外としっかりした顔つきだったが心なしか、かなり老け込み憔悴しきっているようにも見えた。

  • 1952年、米。
    酒飲みの老コメディアンとケガをしたバレリーナの悲恋。ここに若い作曲家が絡む。
    最後のアンコール場面が妙に長い訳が分からないが、よく作られたいい映画だった。

  • チャップリン、すげー。なんかわかんないけど、凄い。セリフが哲学。「人生に必要なのは、勇気と想像力と少しのお金」はどこかのCMにも使われて有名だけど、ガツーンと来たのが「我々は一生 素人です。素人で終わるんです」

  • 喜劇であり悲劇であり、哲学である。構成、演出、音楽、台詞、演技、全てが素晴らしかった

  • 「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ」


    第一次大戦前、ロンドンでの物語である。
    カルヴェロ(チャールズ・チャップリン)はミュージック・ホールの道化師で、かつてはイギリス最大の芸風を謳われたが、中年をすぎた今はすっかり落ちぶれてしまった。
    ある日、彼が酔ってアパートに帰ってみると、美しい女が自殺を企てて意識不明になって倒れていた。カルヴェロは大急ぎで医者を呼び彼女を手当てしたので幸い息を吹きかえした。彼はその女がすっかり回復するまで自室におくことにした。
    女はテリー(クレア・ブルーム)というバレエの踊り子で、自分の芸術に見限りをつけてしまったのだ。彼女はもう踊ることも歩くことも出来ないといい、生きる希望を全く失っていた。カルヴェロは彼女を励まし、生きるために闘わなければいけないと力説した。
    しかしカルヴェロが舞台にカムバックしようとして失敗したとき、テリーは再び歩くことが出来るようになり、かえってカルヴェロの失敗をはげますのだった。テリーは有名なエンパイア劇場にバレエ・ダンサーの職を得た。そして半年もたたぬうちに座主と監督に認められて、新作バレエの第一ダンサーになることが出来た。そのバレエは若い作曲家ネヴィル(シドニー・チャップリン)の作で、バレエもテリーも大好評を博した。ネヴィルはテリーに全く惚れ込んでしまったが、彼女は完全にカルヴェロに傾倒しており、彼に愛を打明けて結婚しようといいだした。
    しかし、カルヴェロは2人の齢の差や、自分が下り坂であるのにテリーはいまこそ順境にあることを説いて、2人の結婚など馬鹿げたことだといい、彼女のもとを離れて辻音楽師に落ちぶれて行った。テリーは欧州興行の旅にのぼり各地で絶賛を博した。
    その間に世界大戦が起こりネヴィルは出征した。テリーとネヴィルが再びロンドンに帰ってから、2人は会う瀬を重ねたが、やはりテリーにはカルヴェロが忘れられなかった。
    ある日テリーは街路でカルヴェロに会い、むかしの恩人を救おうと彼をエンパイア劇場の舞台に立てるように取り計らってやった。再生の舞台でカルヴェロは昔通りの珍芸を見せた。
    それは彼のこの世における最後の努力だった。
    彼は熱演のあまり舞台からころげ落ち致命傷を負って舞台の袖に運ばれた。
    そして何も知らぬテリーが華やかな脚光を浴びて踊りまくると舞台をみとりつつ息を引きとった。

  • 生きる希望を見いださせる力強さ
    誰一人傷つけることのない笑いがコメディだったことを思い出す
    そのためには本人が体をはらなければならないわけで
    酷な言い方だけど、カルヴェロにとって一番幸せなラストだったんじゃないかな
    彼の死後は、きっと彼が言ったとおりになるんだろう

  • 先日、「午前十時の映画祭」の上映映画『ライムライト(原題:"LIMELIGHT)/1952』を嫁さんと観てきました。

    -----story-------------
    人生への絶望から自殺を図った踊り子「テリー」を救った老道化師「カルベロ」は、愛に溢れた笑顔をもって彼女を元気づけた。
    今の彼には、かつての栄光はなく、生活も楽ではなかったが、何故かこの少女を見捨てることはしのびなかったのだ。
    大切にしているバイオリンさえも質に入れ、彼女の回復を祈る「カルベロ」。
    そして彼はそれまで気乗りしなかった舞台にも立つ決心をするが……。
    『チャップリンの独裁者』から戦後第1作目の『チャップリンの殺人狂時代』を通して“アカ”呼ばわりされ、非米活動委員会の追求、議会の国外追放提案やマスコミの攻撃などを浴びたチャップリンが、第二の故郷ともいうべき住み慣れたアメリカを捨てて、母国イギリスに戻って発表した作品。
    落ち目の道化師と美しいバレリーナとのひめたる恋、懐かしい舞台に返り咲き喝采を浴びながら熱演の果ての彼の死など、さながら「チャップリン」自身の心境を語るかの様な印象が強い、晩年の傑作。
    -----------------------

    「チャップリン」作品は、大概観たことがあるのですが、『ライムライト』は初めて観ましたね。

    当日の感想にも書いたのですが、「チャップリン」が演ずる老道化師「カルベロ」に感情移入しつつ、、、

     「人生(死)って、いったい何なんだろう…」

     「愛って、いったい何なんだろう…」

     「幸せって、いったい何なんだろう…」

    と考えさせられた作品でした。

    その「チャップリン」なりの答が、本作品なんだと思います。

    「カルベロ」が踊り子「テリー」に生きる希望を与え、闘うこと、生きることを強く説く場面… これは観客に向けた「チャップリン」のメッセージだと感じましたね。

     「人生は恐れなければ、とても素晴らしいものなんだよ。
      人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ。」

     「死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ。」

     「意味を求めたってはじまらないよ。人生は欲望だ。意味などどうでもいい。」

     「幸福を手にするための戦いは美しいものです。」 

    等々、名言が多かったですねぇ。

    人生の喜怒哀楽を見事に表現した映画だったと思います。

    「カルベロ」が眠るように死んでいく美しいラストシーンでは、ホロリと涙が流れました。



    --------------------------
    監督: チャールズ・チャップリン
    製作: チャールズ・チャップリン
    脚本: チャールズ・チャップリン
    撮影: カール・ストラス
    音楽: チャールズ・チャップリン
        ラリー・ラッセル
        レイモンド・ラッシュ
    助監督: ロバート・アルドリッチ
    出演:
     チャールズ・チャップリン
     クレア・ブルーム
     バスター・キートン
     シドニー・チャップリン
     ジェラルディン・チャップリン
     エドナ・パーヴィアンス

  • かつては知らない人がいない喜劇役者だったカルベロ。彼が助けて、立ち直らせたバレエダンサー、テリー。
    柔らかくて切ない音楽が、この二人にぴったり合っている。

  • 別途

全60件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×