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- / ISBN・EAN: 4933364710024
感想・レビュー・書評
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1970年イタリア映画。
戦争によって切り裂かれた男女の運命を壮大なスケールで描く感動作。
ひまわり畑が印象的で音楽が悲しげだけど心に残る。
愛一筋に夫の生存を願ってひたむきに探す妻の姿が素晴らしい。
生きてさえいてくれれば…でも愛しているのに…複雑すぎる結末。
戦争がもたらした悲劇…あまりにも残酷で悲しく切なすぎる。
もし自分だったらとても耐えられない。
古い映画だけど良い作品です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ソフィア・ローレン、名前だけは知ってたけどキレイ。
随所で流れるこの映画のメロディが泣けます。
戦争に行って負傷して、別れた奥さんや恋人を残して介抱してくれた現地の女性と結婚してしまうっていうのはきっとありふれた現実だったと思う。
再会してももう一緒にはなれない事実をお互いを責めたくてもどうしようもなくて、戦争を憎むしかないのがとても悔しい。
何年も戦地に行った夫の帰りを待ち続けて、こういう結末だと本当に辛いです。むしろ戦死より残酷かもしれない。 -
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こんにちは。
>二人を引き裂いたのは戦争だけでなく、アントニオの優柔不断とどこまでも利己的な性格
この感想の男女逆で感じたのが「...こんにちは。
>二人を引き裂いたのは戦争だけでなく、アントニオの優柔不断とどこまでも利己的な性格
この感想の男女逆で感じたのが「シェルブールの雨傘」でした。二人を引き裂いたのは戦争ではなく…2021/04/09 -
淳水堂さん、こんにちは!
「シェルブールの雨傘」、確かに!
随分昔に見たのでちょっと記憶が怪しいですが、あれは女性のほうがちゃ...淳水堂さん、こんにちは!
「シェルブールの雨傘」、確かに!
随分昔に見たのでちょっと記憶が怪しいですが、あれは女性のほうがちゃんと彼を信じで待ってれば良かったのに…!という感じでしたよね。
昔の名作映画って、美男美女が出ていて音楽が良くて映像が美しくて…という部分では満足ながら、心情としては現代からみるとツッコミどころ満載で共感できないことが多々ある気がします(^_^;)2021/04/10
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とにかく情感豊かな作品だ。
幸せに結婚生活を堪能する姿、戦争で行方不明になった夫を諦めずに捜索する姿、ようやく夫を見つけたものの記憶喪失により図らずも裏切られる形となった姿、そして、記憶を取り戻した夫の誘惑を苦難の末に拒む姿。
どの場面を切り抜いても喜怒哀楽がとてもはっきりしていて、心を打つ。テーマ曲も哀愁を引き立たせて印象に残る。 -
何がいけなかったのか
何に許しを請えばいいのか
何を愛すべきだったのか
何を恨めばいいのか
‥
心の中がモヤモヤで埋め尽くされていく。
みんなが心のどこかで分かっていて、でも認めたくない事実、それを認めたら自分の存在が消えてしまいそうになることを見せつけられた気分。
出会いは、誰か他の人とでもありえた出会い。
いくつもの偶然が重なって今が作られる。でも偶然はいくら層を重ねても必然にはならない。
頭では分かっているはずなのに、どうして恋愛ではうまく心を割りきれないのだろう。
主人公の女性の重いカバンは彼女だけが抱えている"必然"の歴史に思えた。
この映画には「すべき」がない。後に残されるのは、映画を観ている「私」だけ。それだけにモヤモヤが募るのだ。
映画好きな人に自信を持って薦められる、素晴らしい映画。 -
戦争が生んだ悲劇をヘンリー・マンシーニの名曲にのせて物語る。 ひまわりと言うとこの物語とメロディーを思い出すぐらい私にとっての衝撃作。
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時は第二次世界大戦期のイタリア。燃えるような恋に落ちたジョバンナとアントニオだったが、結婚して間もなくアントニオは戦争へ行ってしまう。
帰ってこないアントニオを探し続けるジョバンナは、夫を探し独りロシアへ行く・・・。
戦争によって引き裂かれた男女。
世界中にジョバンナとアントニオがいたはずである。
この映画には、戦地の様子も、敵も見方も描かれていないが、どんなに悲惨な記録映画よりも、戦争の悲惨さと虚しさを訴えかけてくる。
画面いっぱいに咲き誇るひまわりと、真夏のイタリアの青空が哀しい。 -
「映画は女優がきれいに映っていればよい」
主演のソフィア・ローレンが、本当に魅力的。強さと可愛らしさが共存している女性を演じている。
当時は戦争によって引き裂かれた愛は山のようにあって、戦争が身近にあった世代にはもっとささったんだろうな。
隣に戦争があったから、よりリアルに観客の心に届いた。
自分の身にも起こりうる、あるいは既に起こったことのように感じられる。
年月の残酷さと、それでも生きていく人間の強さってのが一番思ったことかな。
coccoの「強く儚いものたち」を思い浮かべた。 -
嫁さんがレンタルしていた「ひまわり(原題:I GIRASOLI)/1970」を嫁さんと一緒に観ました。
-----story-------------
ナポリの女性「ジョヴァンナ」は、ソ連の戦線に送られて以来、戦後も行方不明になった夫「アントニオ」を探すことを決心する。
だが、探し当てた夫は、シベリアの娘と幸せな結婚をしていた……。
戦争によって引き裂かれた夫婦の悲劇を描いたメロドラマ。
「H・マンシーニ」のメロディが涙を誘う。
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久しぶりに観ましたが、テーマソングを聴くだけで、哀しく切なくなってきますね。
ロシアに渡り、ようやく夫を探し当てたと思ったら、そこには幸せそうに暮らす可愛い妻子がいた… その光景を目にして列車に飛び乗り号泣する「ジョヴァンナ」、、、
このシーンは何度観ても泣けてしまいます。
そして、ラストシーンで、列車に乗る「アントニオ」をプラットホームから見送る「ソフィア・ローレン」。
ここも哀しい。
この二つの列車が発車するシーンと、オープニング&エンディングの広大なひまわり畑が映像的には印象に残っています。
気丈な女「ジョヴァンナ」を演じる「ソフィア・ローレン」、
優柔不断(戦争という不幸な背景がありますが… )な男「アントニオ」を演じる「マルチェロ・マストロヤンニ 」、
純朴で可憐なロシア(ウクライナ)での妻を演じる「リュドミラ・サベリーエワ」、
配役も、これ以上ない… ってくらいぴったりですね。
「ヘンリー・マンシーニ」の音楽は、映画を観終わったあとも当分頭の中でグルグルとリピートされている感じ。
秀逸です。
トータル的にクオリティの高い作品だと思います。
時々観たくなる大好きな作品ですね。
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監督: ヴィットリオ・デ・シーカ
製作: ヴィットリオ・デ・シーカ
カルロ・ポンティ
脚本: チェザーレ・ザヴァッティーニ
トニーノ・グエッラ
ゲオルギ・ムディバニ
撮影: ジュゼッペ・ロトゥンノ
音楽: ヘンリー・マンシーニ
出演:
ソフィア・ローレン
マルチェロ・マストロヤンニ
リュドミラ・サベリーエワ
アンナ・カレナ -
ずっとラッタッタで翔んでるキレイなお姉さんのイメージだった。「ひまわり」は名作だというのも知っていたが20歳すぎまで見る機会がなかった。そして・・
男友達の下宿のマンションの一室、汚い顔した二人の男が互いに顔をそむけて泣いていた。はずかしい・・
男も女もそしてもちろん男を助けた女も誰も悪くない。ただ戦争がいけないだけ、でも戦争で知り合えたふたりでもある。やるせない。
今でも、頭の中で「タララーラタンタタン♪♪・・」と流れるだけで、目の表面の湿度が高くなる。市役所のエライさんになったアイツは当時の事覚えているだろうか。また二人で泣きたい。