何がジェーンに起ったか? [DVD]

監督 : ロバート・アルドリッチ 
出演 : ベティ・デイビス  ジョーン・クロフォード  アンナ・リー  ヴィクター・ブルーノ 
  • ワーナー・ホーム・ビデオ
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135526250

感想・レビュー・書評

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  • (';')~何がジェーンに起ったか?~(';')

    興味深いタイトルですね

    一体、何が起ったんでしょう

    それはそれはね、
    おどろおどろしい姉妹の悲劇です

    ジェーンを演じたベティ・デイヴィスの
    作品は過去に「残酷な記念日」を観たが
    猛烈なインパクトにタジタジした。

    ベティ・デイヴィスの
    演技は舞台女優だなぁ
    だから迫りくる狂気顔はあっぱれ!

    あたしはベイビー・ジェーンよって
    あんなのが夜中に現れたら
    気絶しちゃいそう

    とにかく形相が凄い

    怖い

    美輪 明宏

    みたいだった

    失敬

    ロバート・アルドリッチ

  • お互い気性が荒くて仲が悪い名女優二人のぶつかり合いというだけで緊張感でピリピリする。(それでも女優としての才能は認め合ってるのが凄いが)
    ベティ・デイビスの、美人でありながら自らあそこまで醜く下品な風貌を作り上げたという女優魂がまず怖い。そしてそれに応えるショーン・クロフォードの怯えきった発狂せんばかりの緊迫した表情。安易なドンデン返しや救いを期待していたのでこの重いラストは堪えた。『サンセット大通り』と同様、女優が元女優を演じるメタ的な映画って上手い人がやると狂気が感じられて怖いです。(まだ観てないけれどこの映画の対抗馬がベティ主演の『イブの総て』で、これまた女優の話っていうのも興味深い)

  • いつか観ようと思っていた映画。兎に角、ベティ・デイビスとジョーン・クロフォードの因縁めいた共演と鬼気迫る怪演を見れるだけでもスゴいのに、素晴らしい脚本とカメラワークが圧巻。若さで輝いていた本当の出演作品まで劇中で見せていることも驚き。半端ない女優魂が垣間見える作品。

  • ”恐いですねぇ”という淀川長治氏の声が聞こえてきそうな映画だったよ。
    観ていながら”ミザリー”を思い出した。
    設定は全然違うけど、歩けない主人公を密室で精神的、肉体的にも追いつめていく様が、ほんとに恐い。
    家政婦がハンマーを置いた時、あー絶対これで殺られると思ったね。
    姉妹の積年の恨み、つらみがこんな形でラストに明かされるとは。
    ウキペディアを読んでこの名女優ふたりががどれだけ仲が悪かったのかも知りった。
    ブランチ役のジョーン・クロフォードこの映画では妹のベビー・ジェーンに虐待されてたけど、実生活では養子に虐待をしていたとはね。

    What Ever Happened to Baby Jane? 1962 134 米 BSプレミアム
    監督 : ロバート・アルドリッチ
    出演 : ベティ・デイビス ジョーン・クロフォード アンナ・リー ヴィクター・ブルーノ

  • あーーーこういう澱のような女同士の関係しんどい、姉妹百合は萌として好き、でも女としてはお互い抱く泥沼のような感情に共感し過ぎてつらい。何度も停止した。通覧はできなかった。姉妹のドロドロずぶずぶ狂気の愛憎。私はぼたバラを中学生の時分に履修して性癖を歪められたので、元祖とも呼べるべきえらい作品を観たなあと思いました。むしろ、この作品はジェーンに罪を着せ気狂いにしたブランチの方の贖罪でもあるわけで…でもジェーンにサイコパスの資質がなかったかと言えば、あることは誰よりブランチが知っていてそこにん十年漬け込んでいたわけで。家族の業のなかの関係って、特殊で、あまりに近しくてグロテスクな魅力だよなあ、許されないってこと、ないのが。と、思い込めてしまえるのが。狂気なんて定義によるし、なんなら定義なんてできないと思いました。
    二女優ともすごい演技ですごい存在感だった。多分折につけて思い出す。観るのはしんどいが、観てよかったと思える映画でした。

  • 何ともすさまじい映画。しかし肉親の愛憎の掛け違いはけっこうあるのでは?と、自分の内面をえぐり出されるような見たくない気分に。
    ベティ・デイビスの鬼気迫る怪演技、ジェーン・クロフォードのいかにも昔は美人女優、といった役作りがすごい。
    62年時点でベティ54歳、ジェーン58歳なのだ。見かけより若かった。役作りのため老けた顔に作ったのか? しかしベティは体型も崩れていた・・体型も作っていた? 現在だったら70歳くらいに見えてしまう。

    ジェーン・クロフォードは「大砂塵」「ミルドレット・ピアーズ」を見ていた。ベティ・デイビスはみたことがないと思う。「痴人の愛」「イヴのすべて」「八月の鯨」など見てみたい。

    1962アメリカ
    2018.11.9BSプレミアム

  • 2大女優の共演でも話題となったようですが、エンディングも含めてストーリーがまたすごい・・

    ただし、姉妹のそのいがみ合いは演技だけではなかったようです。

    Shaun Considineによるノンフィクション「Bette and Joan: The Divine Feud」(1989)によると、第35回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされなかったジョーン・クロフォードは、ベティ・デイヴィスの受賞への反対活動を行ったという。

  • 姉をいびり抜くベティ・デイヴィスが夢に出てきそう。
    天才子役ベビー・ジェーンとして一世を風靡した華やかな記憶だけを抱えて生きる妹ジェーンの持つ無邪気さが怖い。等身大のベビー・ジェーン人形を六十過ぎたジェーンが抱えてるシーンとかもうね・・・。
    欠陥という言葉が適切かどうかは分からないけれど、子役スターが持つある種の異常な感じが不気味なほどに伝わってきた。サリンジャーがグラース・サーガでバディやズーイーに自分たちのことを「畸形児」と呼ばせてるのを思い出した(こちらはラジオ番組「これぞ神童!」の天才少年)。
    単純なので、最後のどんでん返しにまんまと引っ掛かる。

  • 精神異常をきたした妹に監禁される車いすの姉。お手伝いさんやらがもう少しで気づきそうになるところで殺されたり。なんかこういう話は以前見たことあるぞと思ったら「ミザリー」でした。なるほど、これが元ネタだったのですね。

    ただ、そういう密室サスペンスが本作の主眼ではなく、あくまで姉妹の猛烈な愛憎劇。最後に過去の事故の真相が語られるところでミステリーとしての体裁を整えられたようなところです。

  • 愛らしい容姿と歌で人気子役の妹・ジェーンの陰に隠れていた姉のブランチ。大人になる頃にはその立場が逆転してしまうが、姉は事故を切っ掛けに半身不随となってしまう。妹が姉の介護をする事になるが、姉妹仲の拗れから妹は段々と姉に暴力的に当たるようになり…というざっくりあらすじ。

    いやあ、姉の食事に出てきたネズミのサイズに、思わず「でけぇwww」て笑ってしまった。

    実際に有りそうなシチュエーションで、過不足無く「おっかねえええ!」を味わえる良作。
    白塗りメイクのアル中ババアが昔の栄光に縋り、芸能界復帰の妄想に取り憑かれ、子役時代の様なブリブリの髪型に衣装で態とらしい瞬きパチパチfeat.上目遣いとか、それだけでもう怖い。
    姉の運命や如何に!に加えてソレだもの。始終嫌ーーな気持ちになる訳ですよ。

    しかし、わたしを始終嫌ーーな気持ちにしてくれた妹の顔が、ラストカットで憑き物が落ちた様に可愛らしくなるのが、なんかもう、すげえなって。


    パッケ裏のあらすじ読んで面白そうと思って借りてきたけど、いやーこれはーいいものをーー見たなあーー!!
    白黒作品だし、吹き替え版は無いしで、人に薦めるにはちょっと躊躇うけど、興味がある方は是非どうぞーー。

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