となりのトトロ [DVD]

監督 : 宮崎駿 
  • ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
4.13
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  • (6)
本棚登録 : 4651
感想 : 539
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4959241980021

感想・レビュー・書評

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  • 子どものときによく観たなぁ。
    大人も子供も楽しめる作品です。

    「ジブリ」といってまずはじめに思い浮かぶのが「トトロ」。
    国民的人気アニメ映画のひとつだと思います。

    ものすごく、トトロとかネコバスの「ほんわり感」が好きです。

    日本にある固有のアニミズムが結晶した作品だなと思いました。

    「声の出演」に糸井重里ってあったけれど、いったいどの声だったんだろ?


    あとは余談ですが、パンチラが多い映画でした(笑



    さて、子どもの時から親しんできで、純粋に娯楽作品としても楽しめたけれども、
    今回はちょっと深い眼で楽しんで観てみました。

    ジブリ作品、結構メッセージ性がある作品が多いと思うのですが、「トトロ」はどうなんだろ、と考えるのではなく、感じることが多かったです。

    ちょっと観ていて気がついたこと。

    「トトロ」には一貫した「ストーリー」がない!ということ。
    まっくろくろすけ、トトロ、ネコバスとの「出会い」と「触れ合い」が断片的に描かれているのみ。
    唯一ストーリーといってもいいのが、最後にメイを探しだす顛末かもしれない。

    トトロの舞台は、森、山、田んぼ、川、そして田舎。
    人と自然が有機的に溶け合って共生しているような舞台。

    一から何まで人間の都合のいいように造られた都会の方が、生きやすいっちゃあ生きやすい。
    僕も東京でその便利さにたくさん甘えてきて、「東京にずっととどまっていたい」と思っていた。
    「日本の人間」の中心はやはり「東京」にあって、そこではあらゆる人為的なシステム、社会が集中して、この国を動かしている。

    じゃあ、「街」というシステムを離れて、不便な田舎にやってきたというのは不幸なことだろうか?

    いやいや。
    映画を観ていて実に興味深かったのが、登場人物みんなが、「おばけやしきの家」や「山の守り神」に対して、いちいち細かいことで喜び、笑いまくりだということ。

    こっちまで、なんだか楽しい気分にさせられた。



    田舎では、人間と自然だけじゃない、そこに住む村人、おばあちゃん、先生たちが助け合いながら生きているという有機的なつながりを持ってるってとこ。

    カンタがメイに「ん~!」って言って無言で傘貸す場面とかあるじゃない。
    そして、メイはきっちりカンタの家まで返しに行くじゃない。

    そんな繋がり「街」にはあるかい?


    「トトロ」は最初から最後まで「嬉しさ」「楽しさ」に満ちている。
    そしてその「嬉しさ」「楽しさ」は、「不便」であって初めて体験できるものなのだ。

    メイがいなくなるところ、サツキが心配して一生懸命探し出すところは作品中で唯一の「大きな不安」だったかもしれないが、決して、暗くてシリアスなものではない。

    あんなに心配していたサツキも、メイが見つからないうちからネコバスに乗った瞬間大はしゃぎ。

    結局、メイは見つかり、お母さんの病気も「なんじゃいそのオチは!人を散々心配させといて。」と突っ込みたくなるほど、深刻なものではなかった。

    素朴でいて、暖かい有機的なオプティミズムが作品を一貫している。

    そして、それは「言葉」によるものではなかった。

    「人間どうあるべきだ」のように、はっきりと言葉にしない「感じる」系のメッセージ、
    観ていてカチカチ感のないメッセージ、
    そんなものを感じました。

    人間って言葉の中で生きている存在
    娯楽としている漫画でも、何かしら「名言」的なものがあれば、グッとその作品の深さは深まる。
    多くの「名作」と呼ばれる作品が、この「言葉」によって、「名言」を物語の中に宿すことで、その地位を高めている。

    しかし、「トトロ」にはその要素がない。
    いや、あったら、この作品の魅力はスポイルされてしまうだろう。

    ひょっとしたら、本当に大切なものって真面目に、真面目になりすぎちゃうと見つからないのかもしれない。
    言葉を尽くすことの中だけじゃなくて、
    言葉になる前の有機的なつながりだとか素朴なよろこびの中にあるのかもしれないね。

  • 悪の教典を見終わったあとに見ると心にじんわり来ますね…。平和っていいね。

  • 久しぶりに観たけど、ソラで言える台詞が多くて、子供のとき何度も何度も観たんだなあと実感しました。お父さん、最高。

  • きっと私が生まれて初めて見たジブリ作品。
    ビデオがまだ家にある気がする(たぶん)。

    引越しの多い家だったからこそ、
    初めの引越しシーンはなんだかとても楽しくなる。
    あとめいちゃんがまっくろくろすけ捕まえてからのシーン楽しい。
    水汲みにふたりで出かけるシーンが意味深すぎていまだに気になる。どういう意味だったんだろ。
    自転車で親子三人帰るシーンと電報届けに来る人が
    家に来るところの家のシーン好き。

  • 久しぶりに見たら、傑作だった。

  • 金曜ロードショー

    このアニメに登場する人は、みんな良い人で誰も悪役がいない。みんながお化けや神様を信じている。
    だからあの森には、トトロが住んでいるのかな、と思った。だから、このへんな生きものはまだ日本にいてくれるのかな、と思った。

  • 夢があるなぁ〜良いなぁトトロも猫バスも。
    ちっちゃい時に観た頃より、感慨深い。

    「昔は木と人は友達だったんだよ。お母さんもこの木が気に入ってくれると思うんだ。」
    父の愛と優しさが染み渡ります。

    お風呂のシーンも良いですね。不安に駆られる娘2人をガハハと笑ってテンションを上げるあの愛。


    人と人の繋がり。木と人のつながり。大人と子どもの見える世界。

    シンプルなのに色んな見方が出来るというのは、それだけ人生を生きてきた証のようで、観ていて年とったなぁみたいな朗らかな気持ちになっている。

    また父親になって子どもと観たい。本当にそう思う。

    ただあんな完璧な姉妹はおらん。

  • ネコバス乗りたいな~

  • 安心して観れる

  • ずっと観たかったトトロをようやく観ることができた。
    さつきがめいを探して、トトロに助けを求めて、ネコバスがめいのところに連れてってくれるシーンとか、笑っちゃうけど思わず涙でた。
    DVD欲しい!!

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著者プロフィール

アニメーション映画監督。1941年東京都生まれ。学習院大学政治経済学部卒業後、東映動画(現・東映アニメーション)入社。「ルパン三世 カリオストロの城」(1979)で劇場作品を初監督。1984年には「風の谷のナウシカ」を発表。1985年にスタジオジブリの設立に参加。「天空の城ラピュタ」(1986)、「となりのトトロ」(1988)、「魔女の宅急便」(1989)、「紅の豚」(1992)、「もののけ姫」(1997)、「千と千尋の神隠し」(2001)、「ハウルの動く城」(2004)、「崖の上のポニョ」(2008)、「風立ちぬ」(2013)を監督。現在は新作長編「君たちはどう生きるか」を制作中。著書に『シュナの旅』『出発点』『虫眼とアニ眼』(養老孟司氏との対談集)(以上、徳間書店)、『折り返し点』『トトロの住む家増補改訂版』『本へのとびら』(以上、岩波書店)『半藤一利と宮崎駿の腰ぬけ愛国談義』(文春ジブリ文庫)などがある。

「2021年 『小説 となりのトトロ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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