ギター弾きの恋 [DVD]

監督 : ウディ・アレン 
出演 : ショーン・ペン  サマンサ・モートン  ユマ・サーマン  ウディ・アレン 
  • タキ・コーポレーション
3.50
  • (29)
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  • (108)
  • (8)
  • (2)
本棚登録 : 320
感想 : 70
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4982509310988

感想・レビュー・書評

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  • 女性が観てもただただ退屈なだけの
    「男の恋愛」というのがテーマだと思う。

    女たらしのジプシーギターミュージシャンのエレットの自伝的映画。
    エレットが口の聴けない女をナンパし、生活し、違う女と結婚し、
    後に後悔をする。

    エレットの「俺に惚れるなよ」という台詞が
    女性にとっては自分勝手な傲慢に思うかも知れないが、

    男性的目線でこんな優しさはない。

    素直で、実直だからこそ、人をえぐらない。
    中途半端な付き合いを繰り返し、
    列車や銃という好奇心だけを恋人にする。

    本当に好きなのは、自分の中の真実であるギターの音色のみ。
    列車という個体。銃という道具。嘘のない好きな物。

    ものを言わないハッティは嘘を言わない。
    物事を変えることの出来ないハッティに惹かれ、忠誠を尽くしたくなった気持ちと、
    その愛に耐えれなくなった男の葛藤も垣間見える。

    すごく奇麗なギターサウンドで奏でられる
    ショーンペンの名作だと思う。

  • まんま「道」ですな。
    失って初めて気が付く系…男のエゴでしょ?なんていう奴とは友達にはなれないね。
    サマンサモートンがキュート!こんな可愛い子は捨てちゃダメ。

  •  1930年代アメリカ、シカゴ。
     才能に恵まれたジャズギタリストの、哀しいラブストーリー。
     主人公は、放埓的な生活を送るエゴイスティックな男。
     派手好きで見栄っ張り、女遊びが激しく、自己顕示欲もコンプレックスも強い。
     適度に草臥れたナチュラルな芸術家を、実在の人物に見立てて回顧し、逸話が解説される。
     大仰なメッセージや斬新な趣向はない。
     いわゆる莫迦で駄目な男のシンプルな失恋物語。
     しかし、ヒロインを失った彼がラストに奏でる演奏は、単なるテクニック重視の巧さとは違い、失意と空虚の中で自らに必要なものを知った真情から迸る、素晴らしい音色だった。
     恋を掌で遊ばせるような技術より、生々しく愛にのた打ち回る音楽の方が、真実味をもって響くということか。
     口のきけないヒロインの誠実さと可愛らしさを思えば、然も有りなん。

  • 主人公は天才だけど、典型的な駄目男で、偏屈で変態で臆病だ。そんな彼にイライラしつつも、最後にはとても愛おしく思う。お前が悪いんだよって思いつつ、優しい気持になってしまう。大事な物は手放しちゃいけないよ!

  • 多くの人がウディ・アレンを絶賛するけど、私は信用してない。今まで観た作品はほとんど良かったと思えなかったから。
    でも、この作品は予想を超えた良さ。あの泣けるギターの音、口の利けないハッテイの表情の豊かさ。予告編からして嘘はなかった(予告編だけが素晴らしい作品も世の中にはいっぱいある)。
    エメット・レイをよく知っている人達の証言の仕方もいい。飽きそうになったところに、スパっと入ってきてね。観ている側を飽きさせない。
    人は常に何かを求める。求めるものが手に入った時、今度はこれが自分の求めていたものか不安になり、それに縛られる事を拒絶する。そんな事の繰り返し。
    虚勢を張る人(自分も含む)はいつも気付くのが遅い。ただ遅いだけでなく、遅過ぎる。だから、切なくてますます自分を偽ってしまう。

  • ザ・アーティストみたいな面倒な奴が口が聞けない地味な女を愛する話。いろいろ考えるところはあるが、とりあえずサマンサ・モートンはかわいいし、何よりドキュメンタリータッチで進んでいくこの話全体が実はフェイクで、こんなギタリストは存在すらしていないというのは見事に騙された。

  • 友達の部屋に遊びに行ったらかかっていて、これなんの曲? って聞いたらギター弾きの恋のサントラだよ、と聞き、手に取った作品。ウディアレン。
    面白かった。惨めでも滑稽でも直向きで、才能は溢れてて、少し寂しくて。いい映画だった。U-NEXTで。

  • 映画全体としてはとりとめがなく、やや退屈。でも架空のギタリストの偽ドキュメンタリーという設定は面白いな(ウディ・アレンがそれらしい嘘っぱちの証言したりしてるのが面白い)。ほんとに実在するギタリストだと信じる人もいそう。

    ショーン・ペン演じる主人公のキャラも、金も女もだらしない男ですが、神と崇めるジャンゴ・ラインハルトの前では恥ずかしがり屋になるという憎めないキャラ。

  • 破天荒で自分勝手な主人公に振り回されながらもどんな人物だったんだろうか?もっとエピソードあるかしら?なんて映画を観ながらもググりたくなったけど、彼の演奏とラストシーンになんだかホッとした。多分、そこが魅力なんだろうな〜。。。

  • ショーン・ペンはやっぱええけど、サマンサ・モートンすごいな。

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著者プロフィール

1935年、ニューヨーク生まれ。映画監督、脚本家、俳優。『アニー・ホール』でアカデミー監督賞・脚本賞、『ハンナとその姉妹』『ミッドナイト・イン・パリ』で同脚本賞を受賞。小説に『これでおあいこ』他。

「2022年 『唐突ながら ウディ・アレン自伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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