ローマの休日 製作50周年記念 デジタル・ニューマスター版 (初回生産限定版) [DVD]

出演 : オードリー・ヘップバーン  グレゴリー・ペック 
  • パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン (2012年5月26日発売)
4.03
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感想 : 228
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988113814270

感想・レビュー・書評

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  • いわずとしれた恋愛映画の金字塔。
    映画なんて観ない、という方も、このタイトルは高確率で知っている。
    日本人に特に愛されているハリウッド女優、オードリーヘップバーンの初主演作にして出世作。
    彼女はどのシーンでも光り輝くように美しく、うっとり。
    鎮静剤で酔っ払ったようになるシーン、あくび、寝起き。普通格好悪いシチュエーションでも、上品さと愛らしさがある。
    薔薇の蕾が花開く時のように艶やかに笑う彼女に、男も女も関係なく、夢中になってしまう。

    恋愛映画、と冒頭に書いたが、恋愛っていつから恋愛なんだろう。
    フォロワーさんの地球っこさんが『こころをよむ シネマレッスン 主人公が教えてくれること』という本で、ふたりはいつ、恋に落ちたのだろう、という謎を読み解く、というトピックを紹介されていたので、二人の表情を穴が開くほどみつめていたのだけれど…。
    自分が恋愛の機微に疎いのを忘れていた…。

    グレゴリーペック演じる新聞記者のジョーの方が、オードリー演じるアン王女より、恋に落ちるのは速かった気がする。
    彼女が自分の部屋で一晩泊まった後、「帰ります」と言ったときのジョーの表情に、特ダネを逃す、以上のものがあったような…。願望?
    一方、アン王女は―――うーん、「真実の口」のときかな、と。
    ジョーの部屋で目覚めたシーンで、ロマンティックな音楽が一瞬掛かる。そのシーンなのかも、とも思ったんだけど、その割にはアン王女が塩対応…。
    いやはや、自分の恋スキルの低さが分かりました。

    ラスト、記者会見のシーンは、胸がいっぱい。
    潤んだ瞳で視線を交わし、ふたりにしか分からない会話の応酬で「楽しかった。さよなら」と、暗に言うところが、映画らしいなあ、お洒落だなあ、でも切ないなあ、と。

    コメディとロマンティックのバランスもいい。
    コメディ部分がラストの切なさを際立たせる。

    四半世紀ぶりに再試聴したのだけれど、とても楽しめました。
    地球っこさん、観るきっかけをありがとうございました!

    • moboyokohamaさん
      ↑上の「無理どうですよね」は
      「無理ですよね」の間違いです。
      ごめんなさい。
      ↑上の「無理どうですよね」は
      「無理ですよね」の間違いです。
      ごめんなさい。
      2022/02/15
    • 5552さん
      moboyokohamaさん

      私、英語センスないんですよね〜。
      評論家の呉智英さんが「本来は『はた迷惑な王女様』か『王族のスキャンダ...
      moboyokohamaさん

      私、英語センスないんですよね〜。
      評論家の呉智英さんが「本来は『はた迷惑な王女様』か『王族のスキャンダル』としなければならない。」と書かれている、というネット記事を見つけたんですけど、それだと、永遠の名作、とまで言われなかったかも知れませんね。
      2022/02/15
    • moboyokohamaさん
      5552さん
      こういう事を考えると邦題を「ローマの休日」とした人は本当に素晴らしい貢献をしましたよね。
      5552さん
      こういう事を考えると邦題を「ローマの休日」とした人は本当に素晴らしい貢献をしましたよね。
      2022/02/16
  • 1954年日本公開作品。もう何度観たか分かりません。今、私の地元の美術館で「写真展・オードリー・ヘップバーン」が開催されており観てきました。早速、またこの作品を観てしまいました。やっぱり素晴らしい。今回は、あえて初めてテレビの洋画劇場で観た時の吹き替え版で観ました。池田昌子さんのオードリー、城達也さんのグレゴリー・ペック。広川太一郎さんも美容師役で出てました。オードリーのアン女王、美しく気品がある、ちょっとお茶目で子鹿のような敏捷さ。目が釘付けになります。お馴染みのベスパでの二人乗り・真実の口のシーン・記者会見のシーン。微笑んでしまいます。長い髪のオードリーも素敵ですが、ショートの彼女、すごい魅力的です。敢えてカラーではなくモノクロなのも好きです。オードリーのフレアスカートは、どんな色なのかなあとか、首に巻かれたスカーフはどんなデザインなのか想像するのも楽しい。また、観る機会がある作品です。

    • yhyby940さん
      おはようございます。コメント、ありがとうございます。私もご指摘のシーンは心に残っています。2人の埋めようにない距離を的確に示してますよね。そ...
      おはようございます。コメント、ありがとうございます。私もご指摘のシーンは心に残っています。2人の埋めようにない距離を的確に示してますよね。そのことがわかっているけど切ない2人の気持ちが台詞のやり取りが辛いです。
      2023/05/15
    • 白いヤギと黒いヤギさん
      御返答ありがとうございます。
      昨今の"わかりやすさ至上主義"的な、寡多とも思える心情吐露型の台詞が溢れる作品を見ていると、『ローマの休日』の...
      御返答ありがとうございます。
      昨今の"わかりやすさ至上主義"的な、寡多とも思える心情吐露型の台詞が溢れる作品を見ていると、『ローマの休日』のような映画がとても貴重なものに思えます。私も再見してみます。ありがとうございました。
      2023/05/15
    • yhyby940さん
      いいですね。是非、ご覧になってください。
      いいですね。是非、ご覧になってください。
      2023/05/15
  • 人生で三度目の鑑賞。言わずもがなの恋愛映画の金字塔。見る度に違うシーンに心奪われ、違うことを思い、違う物語のような印象を受け、改めて胸に残る…を繰り返す作品。

    十代で観た時は、オードリー・ヘップバーンの気品と愛らしさが同居する稀有な美しさに心惹かれ。
    二十代で観た時は、シリアスとコミカルのバランスが絶妙な構成と、ローマの街の使い方に魅せられ。
    三十代で観た今回は、少女の決別と自立を情感豊かに描いた様に強く胸を打たれました。

    天真爛漫で世間知らずで自分を取り巻く環境を窮屈に思っていたアン王女。
    古都ローマにて突然出会った夢のように儚い恋を通じて悲願だった自由を謳歌した後、自らの立場と責務を強く自覚する。
    少女時代に終わりを告げて大人へと成長し、自らの意志で恋人の手を離して己の属する世界へと戻っていく凛とした佇まいは、少し哀しく、同時にとても愛おしい。

    極め付けはラストシーン。大勢の人が集い一挙手一投足を注目される公の場で、秘めた恋人と少しだけ潤んだ瞳で見つめ合い、他の誰にもわからない間接的な短い言葉と握手に気持ちを込め、そして、それぞれの本当の姿を目に焼き付けて二度目の決別をするシーンは本当に印象的で、涙がこぼれました。

    そして、誰もいなくなるまでその場に残り、余韻をかみしめた後に、悲しみを滲ませながらも吹っ切るような表情をして立ち去るグレゴリー・ペック演じる記者ジョーの男気よ…。

    アン王女も、ジョーも、折に触れて、あの一日を懐かしく色鮮やかに思い出すに違いない。穏やかな笑顔と少しの寂しさと共に。

    まさに、「永遠に続く、たった一日の恋」というキャッチコピーがぴったりの名作。

  • 子どもの頃何度か見たと思うけど、全然わかっていなかったって思いました。
    駄目だな、子どもって。

    最後にお決まりの台詞を言いかけてから
    「ローマ(です)」
    と答えたところで涙がじわって出ました。

    このDVDはには特典としてローマの名所めぐりがついています。こちらはカラーです。池田昌子さんの声です。

    オードリーの英語が綺麗って聞いたから、繰り返し見たいです。

  • 清涼感をもたらしてくれる、大好きな映画。
    若くて美しいアン王女の成長と、その思い出を売らずに大切にしまったジョーブラッドリーが素敵だ。

  • スペイン広場でアイスを食べる仕草、真実の口での驚きっぷり、乱闘でのギターで殴りつける姿、とにかくオードリー・ヘップバーンが愛らしい。
    ラストで、思わず発した「ローマです。何といってもローマです。」は、わかっていても感動する。そして、表情と視線だけの演技には泣けてくる。
    映画史上最高の映画の一つだと思う。

  •  大学の英語の授業の時に教材として見せていただいた以来です(笑)。

     改めてみると、やはり素晴らしいです。ロケ地、キャスティング、脚本、ファッション、脇役のキャラにいたるまで隙がない。

     脚本としては2手打ち。アン王女が宮殿に帰って、黒っぽい(ものくろ映画なのでほんとうの色はわかりませんが)ナイトガウン?に着替え、なぜ帰ってきたかを述べるシーンは、人って一日でこんなに進歩するんだなと思わせてくれました。

     グレゴリー・ペックの記者さんも、もともと大人で、完成された人格ですが、愛のために特ダネを捨てることはある種の成長と考えることができましょう。

     なぜ人は恋におちるのか。本当の愛とはなにかを語ってあまりある作品でした。

     昔の映画は上品でいいなあとあらためて思いました。

     

  • 「ローマの休日のオードリーが可愛い!」
    なんて言う人は、よほど単細胞なのか、
    それとも、あざといヤツか、と思ってました。
    映画を見もせずに。
    さんまさんのCMや、しゃべくりセブンを見て、
    「あ、たしかに可愛いかも」という理由で
    初めて観ました。
    納得です。私がバカでした。
    ギターで思いっきり殴ってほしいです。
    古今東西、今まで観た女優さんで1番素敵でした。



  • 何度目かの鑑賞だが、文句なしの★5
    役者、脚本、衣装、音楽、映像、すべてがパーフェクト!
    髪を切ったときのオードリーの輝くような笑顔は映画史上のみならず人類史上に残るもの ボイジャーのメッセージに入れておきたいぐらい
    吹き替えで見たが、池田昌子=オードリーでありメーテルでもあるってのはすごすぎる!

  • 時代を超えた名作。オードリーヘップバーン演じる王女のはにかむ表情がなんとも素敵。記者としてスクープよりも2人の休日を守った姿も素晴らしい。ラストも妙にドラマっぽくせず現実的に。約70年前の映画とは思えない。あっぱれ。

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