仄暗い水の底から [DVD]

監督 : 中田秀夫 
出演 : 黒木瞳  小日向文世  小木茂光  徳井優  水川あさみ  菅野莉央 
  • バップ
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感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021151054

感想・レビュー・書評

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  • 夫と別居し幼い娘と一緒に古びたマンションに引っ越して来た淑美(黒木瞳)。しかし、まもなくして恐るべき怪奇現象の数々が、じわじわと母子に襲いかかっていく。『リング』で日本中を世紀末ホラー・ブームへ巻き込ませた中田秀夫監督が、再び鈴木光司・原作に挑戦したホラー作品。
    離婚調停と娘の子育てを背負うシングルマザーがマンションに潜む怪異から娘を守るべく奮闘する熱い母性愛のドラマ、じめじめした古いマンションに潜む怪異の裏にある悲しい真相、日常に潜む怪異のじめっとした恐さ、恐い泣ける傑作ホラー映画です。

  • 【原作】
    「浮遊する水」鈴木光司

  • 印象に残った点
    ・ロケ地
    知っている幼稚園だったので、こんなマンション?団地?だとか、あんな水路?川?近くににないけどな。。。という部分が気になり、自分自身へのストーリーの浸透に妨害となった
    ・矛盾
    ある意味、ホラーは矛盾がないと成立しない。しかし、矛盾してもいいんだけど、それなりに腑に落ちる矛盾の仕方や理論づけがないと、鑑賞サイドとしては置いていかれる。それをスルーしないと楽しめないのはもちろん理解の上だが、完璧に近いものを求めるすぎると楽しめない。

  • 邦画のホラーで一番好き!
    ジメジメしていて暗くてちょっと切ない
    単純に怖さを求めている人には物足りないですね

  • 幽霊や怪物が出てきて正常だった人々が正気を失うような作品は純粋な恐怖が必要ですが、この物語の主人公は旦那と離婚し娘の親権を得たくて堪らない精神的に不安定な女性なのです。
    果たして怪異は女性の思い込みなのでしょうか、それとも本当に? 
    見ているこちらが混乱しながら進んでいく物語は、純粋な恐怖だけのホラー映画ではない、というところが面白かったです。
    映画のラスト辺りに関しては少々強引な展開ではないか、と思いましたが、新居に引っ越す際にはつい天井を見てしまいそうになる作品です。

  • 5歳の娘・郁子の親権をめぐって別れた夫(小日向文世)と争っている松原淑美(黒木瞳)は、新しい就職先である出版社にほど近いマンションへ引っ越してきた。はじめは快適そうに見えたマンション暮らしだが、大きくなる天井のシミや、上階の子供の足音など、淑美の気にさわることが次第に増えていく。そんな中、淑美は真夜中にマンションの屋上に上がる郁子を目撃する。屋上の高架水槽付近で誰かと会話しているような郁子。だが、そこには子供用の赤い手提げバックしかない。淑美はバックを管理人に届けるが、いつの間にかそれは元の場所に戻っていた…。

    全編暗みがかった雰囲気と黒木瞳の演技が秀逸。精神的に参ってしまいヒステリックになる様子は、「ひょっとしたら一連の出来事は母親の妄想なのかも」と思わせる展開で気が抜けません。
    ただ終盤は心霊ドキュメントからホラーにシフトチェンジした感じでそれまでの緊張感が台無し。過剰な演出とお涙頂戴のラストもチープさを増幅させていると思います。

  • 雨大好き!じっとりとした雰囲気、怖がらせるだけにとどまらない作劇のうまさも完成度高し。ただ大詰めのある一点だけはちょっと残念。

  • 中田秀夫監督の団地系ホラーです。少しストーリー面で違和感は残りますが薄暗い画面や効果的なホラー描写が光っていると思います。キャッチフレーズとの兼ね合いもいい感じかと。

  •  水、いかにもいわくつきの古い団地、外が見えるエレベーター、翻弄される小さな女の子。ホラーのなかでも自分の好きな要素が詰まってて雰囲気もよかった。オチはだいたい読めたけど、それでも結構好きかな

  •  離婚調停中の淑美は娘の郁子とともに古いマンションに引っ越すことにする。しかし上階からの水漏れや足音など不審な出来事が頻発し…

     原作は鈴木光司さんの短編集『仄暗い水の底から』より「浮遊する水」。昔読んだことがありますが、ワッと驚かせるホラーというよりも、
    ひたひたと少しずつ迫ってくる不気味さ、怖さが印象的な作品で個人的にお気に入りの短編の一つです。

     この映像化作品は原作のひたひたと迫ってくる不気味さ、怖さというものを忠実に再現してくれた作品だと思います。天井からの水漏れ、何度捨てても落ちてた場所に戻ってくる赤いバッグなど
    不気味な描写をしっかりとはさみつつも決定的な怖さを感じさせるシーンは流さないあたりが、原作の雰囲気を見事に体現してくれていたと思います。

    中でも個人的に怖かったのが郁子が幼稚園でかくれんぼをしている時、足元だけ姿を現す女の子、その女の子の足元から水がしみだしてくる映像はかなり印象に残りました。

     クライマックスは盛り上がりや派手なシーンもあって原作を踏襲しつつも、映像化仕様にしっかりと作り上げられているなあ、と思いました。

     発表が2000年代前半の作品のため、映像がちょっと古い感じがするのですが、それが逆に作品の雰囲気を出していると思います。

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