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- / ISBN・EAN: 4988105024014
感想・レビュー・書評
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別に許してもらわんでもいいよ。
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あの福田和子をモデルにした作品ですが、あの事件の話ではなく、悲しくも可笑しい悲喜劇です。
35年引きこもった(引きこもらざるを得なかった?)人間が、人生の(悪い)転機で一人外の世界に出ざるを得ず、しかも逃亡生活をしなくてはいけなくなった悲哀が描かれています。
しかし、逆に外の世界に出ることで得られる他者との交流により「自分」を取り戻し、解放される姿に、どこか安堵する気持ちが芽生えるのも不思議なものです。
主演は藤山直美で、舞台では名声を得ている彼女ですが、映画はこれが初めてなんですね。やはり彼女の演技・存在感あってのこの物語・映画だと思うほどだったので、もっと色々な作品に出てくればいいのにとは思わずにいられませんでした。 -
普通に面白かった。
犯罪者の逃亡劇なんだが、世間知らずなのでぶっきらぼうで社交性がない性格が、逃亡しながら社会の荒波にもまれていくうちにだんだん心を開いて人間的に成長していく過程が面白い。
最初の人を寄せ付けないブスからだんだんと愛嬌のあるブス(失礼)へとイメチェンしていくのはさすがの演技力です。
また、阪神淡路大震災の事件をうまく絡めている演出はさすがでした。 -
藤山直美さんの演技力。脇を固める俳優も皆、堅実な演技でした。
死ぬぐらいやったら逃げて
死ぬぐらいやったらどっかで生きちょって
お腹が減ったらごはん食べて またお腹減ったらごはん食べて
遠くを見らんでいいの そうせんと 私だってとっくに終わってるんやから
吐くシーンの多い映画じゃな、と思ったら殺した妹を産むために主人公は男としていたのか?
人間、死ぬ気になれば何にでもなれるのか、それともやはり俳優さんなど特殊な人しかなれんもんなのか。
月が西から昇ったら、私と一緒になるって約束してください
生まれ変わってまたもし出会ったら、同じ約束してください
次がダメでもその次生まれ変わってもしまた出会ったら、同じ約束してください
切ない約束だなあ… -
なんとも暗い感じの映画でしたけれども、面白かったですねぇ…! 不細工オタク女の内面的なものが知れると思います(!)
ヽ(・ω・)/ズコー
今の時代なら作られないんじゃないか? とも思われるほどに異色の雰囲気を持った邦画だと思いました…まあ、あまり直視したくないシーンとかあるかもしれませんから、人を選ぶとは思いますけれども、面白い映画でしたね!
ヽ(・ω・)/ズコー
タイトルの「顔」というのはどういうことかなぁ…? と観終えた今、思いますけれどもまあ、内容が犯人逃亡劇というかまあ、そんな感じですので、正体がバレないように色々と試行錯誤していく、その中に顔を隠す的な意味合いもあるのかもしれませんなぁ…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー -
藤山さんの顔がみるみる変わっていく。
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「自転車乗るのと泳ぐのが夢やねん」
今いる場所が自分にとって一番に居心地が良いところだと思っていても
案外、他にもあるのかもしれない……?
俳優さんのチカラってスゴイなと思った
ブスになるか魅力的なオンナになるかは自分次第
違う居場所に踏み出す勇気をもてる気がした -
笑えるくらいに不器用で、
無様な生への執着は、
やっと捕まえた生きる実感だったのだろう。
内側しか見ていないと決して気がつけなかった、
外側にある輝きと、
苦悩と、人間らしさ。
実感が生まれると、
どんどん綺麗になっていき、
どんどん滑稽になっていく。
すべてを失うことと引き換えに得た、
人生の煌めき。