少林サッカー デラックス版 [DVD]

監督 : チャウ・シンチー 
出演 : チャウ・シンチー  ヴィッキー・チャオ  ウォン・ヤッフェイ  セシリア・チャン  カレン・モク 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.54
  • (117)
  • (138)
  • (271)
  • (38)
  • (12)
本棚登録 : 868
感想 : 145
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102775018

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • この映画の企画を思いついて、誰かに話したとしても、こんなに面白い映画になるとは思わないで映画化は却下されるだろう。
    それくらい、バカバカしくて、企画段階では幼稚な内容にさえ思えるだろう映画。
    でも、かなり面白い。

    それは、この映画の1場面1場面が活き活きとして、ビビッドに尖っているから。
    そして、ド真面目にバカバカしい。

    演出表現は古臭い合成だったり、マトリックス風の低級なSFXだったり、マイケルジャクソンのスリラーのような踊りを汚い恰好で踊ったり、とスタイリッシュからは程遠いのだけど、古臭い画像処理から統一されたトーンを感じさせるとこが凄い。
    それは、漫☆画太郎の漫画表現のような雰囲気。
    世界観が確立しているということなのだろうか。

    歳を取って、特に未来への希望もなくなっているオッサンである自分でも、彼らの世界にどっぷりつまり、キャラ達の活躍に笑い、ワクワクできることが嬉しい。

    映画の最後のNG場面集といい、香港映画の面白さがてんこ盛り。

    個人的には
    饅頭屋の前でシンが歌いだした際、傍にいた男が感動し、歌いだし、やがてスリラーのような踊りになるシーンがツボでした。
    すごく馬鹿らしく、すごくHappyなシーン

    男がすくっと立って
    「待ってください
     歌うのがバカみたいだとは思いません感動しました。
     僕も偉大な作曲家になるのが夢でした
     こちらの方の歌には情熱と独創性を感じました
     あなたの先程の熱い歌を聞き
     眠っていた情熱に火がつきました」
    目のアップに炎
    「ドレドレドレー」と歌いだす。

    監督のチャウ・シンチーはドラゴンボールに影響を受けているそうだが、
    天才バカボンにも影響を受けていないだろうか。

    出演者のン・マンタさんが、2/27亡くなられたとのこと。
    素晴らしい作品ありがとうございました。

    上記の感想にほぼ関係ないけど、
    ン・マンタとチャウ・シンチーが飲み屋で歌を披露する(クリリンのような少林寺な扮装で)歌がホリーズの「バスストップ」に似ているなと思いました。

  • これをおバカ映画などと称する奴は、何も分かっちゃいない。本作は、ダメ男たちが闘志を燃やして成功をつかむ、愛と勇気と笑いの涙で彩られた、最高のサクセス・ストーリーなのだから。

  •  少林寺拳法をサッカーに応用する。おふざけ映画かと思いきや、かなりちゃんと作られたエンタメ映画です。
     コメディーを主にしながらもアクションシーンの迫力はかなりのものです。たまに雑な映像がありますが、それもコメディーとしてのおもしろさにつながっています。物語の伏線とその回収もきちんとされていますし、挫折からの栄光という話もわかりやすいです。
     何度観ても不思議と飽きません。笑いと感動、おふざけと真面目さ、それぞれのバランスがちょうどいいのでしょうか。私にとって名作のひとつです。この映画が好きな人とはすぐ友達になれる気がします。

  • 素晴らしい!
    エンタメかくあるべき。これぞVSFの正しい使い方だ。
    おふざけ路線を徹底して見せている、これだけでも面白いが、下火になりつつあるカンフー映画をもう一度盛り上げたい、という意思が作中のいたるところから伝わってきて不意に感動してしまった。そうだね、絶やしてはいけない。チャウ・シンチー、彼が映画を作り続ける限りまだ大丈夫だ。そんな気にさせてくれる、香港映画ならではなエネルギーに満ちた作品だ。

  • 20年前は黄金の右脚と呼ばれていたサッカー選手でありながら、いまはサッカー界の首領として君臨するかつてのチームメイトであるハン(パトリック・ツェー)の雑用係に身を落としてしまったファン(ン・マンタ)。
    自分を陥れたハンへの怒りを抱くファンは、ある日、少林拳使いの不思議な青年シン(チャウ・シンチー)に出会う。
    が、自分の不自由な体を指摘されてカッとなる。
    ファンと別れたシンは、饅頭屋の店頭で、太極拳を使って饅頭を作るムイ(ヴィッキー・チャオ)と出会う。
    シンは彼女に好感を持つが、ムイは顔中にできている吹き出物のせいで心を閉ざしていた。しかしシンの優しさにより、少しずつ心を開いていく。
    一方、ファンはシンの恐るべき脚力に気づき、サッカー・チームを作ることをシンに持ちかける。
    シンはメンバー集めのため、かつて少林寺で修行した兄弟たちをスカウトして回った。
    少林チームの誕生だ。それぞれ得意技を活かしてどんどん勝ち進む少林チームは、ついにサッカーの全国大会に出場を果たす。決勝戦の相手は、ハン率いるデビルチーム。
    だが、ハイテクトレーニングや筋肉増強剤の投与で不死身と化したデビルチームに、少林チームのメンバーは次々つぶされていく。
    代わりの選手がいなくなり、少林チームが負けを覚悟したその時、なんと坊主頭にしたムイがやってきた。
    彼女をメンバーに加え試合再開、少林チームは見事優勝を果たすのだった。
    香港の喜劇王チャウシンチーが日本でブレイクするきっかけになった傑作エンターテイメント。
    カンフーとサッカーの組み合わせでワイヤーワークと特殊効果によってありえないほどの奇抜なアクションと一度は諦めた夢を実現しようと立ち上がる主人公たちと主人公シンと恋人の太極拳の達人ムイとのラブストーリーと成長が丁寧に描かれて良かったです。
    少林チームも、軽功や旋風脚や鉄の頭など多彩な個性豊かなキャラクターも、面白かったし、諦めない勇気が出る映画です。 

  • 『少林サッカー』は、2001年公開のチャウ・シンチー(周星馳)監督作品。
    脚の怪我が原因で引退した元サッカー選手が、偶然見かけた少林拳の達人シンとその兄弟弟子達によるサッカーチームを結成し、共に全国制覇を目指しながら誇りを取り戻していくという物語。
    2001年当時、香港映画としては歴代最高の興行収入を上げたが、本作と同じくチャウ・シンチー監督・主演作で2004年公開の「カンフーハッスル」に抜かれており、2019年現在は歴代2位となっている。第21回香港電影金像奨で主演のチャウ・シンチーは最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞の3タイトルを受賞した。
    日本での公開は2002年6月1日で、興行収入35億、2002年年間収入第8位のヒットを記録している。キャッチコピーは、「君はまだ、究極のサッカーを知らない。」。

    ストーリー:
    サッカー界のスターであったファンは、チームメイトで子分だったハンから八百長を持ちかけられ小切手を受け取るが、試合でわざとシュートを外したことによって激怒した観客に襲われ、足を大怪我して引退。しかも、その小切手も不渡りであり、完全に落ちぶれてしまった。
    20年ほどが経ち、ハンはサッカー界の絶対的な実力者へとのし上がっていた。いまやハンの雑用係となっていたファンは、ハンの配下のサッカーチームの監督を任されるという話を反故にされて、ハンに怒る。ハンはファンに、脚が使えなくなったのも八百長に手を染めた欲深さが原因ではないかと嘲笑い、さらに「実は観客が騒ぎを起こしてファンを襲ったのは、全部自分が仕掛けた」と真相を話す。
    自責の念と悔しさで街をうろつくファンは、少林拳の達人で清掃員のシンと出会う。シンはファンに少林拳の効用を説き始める。シンは幼い頃から辛い修行に耐えて武術を修めたが、現代中国の大都市では武術を活かす仕事はないうえに、武術以外のことをなにも知らないのでつぶしがきかず、清掃のバイトに身をやつしながらも少林拳の普及を夢見ていた。
    自身の不自由な足を指摘され、一旦はシンの無礼さに怒ったファンだったが、やがてシンがサッカーボールで不良軍団を退治する場面に出くわし、サッカーを勧める。サッカーは少林拳の宣伝に使えるかもと考えたシンは、ファンと共に修行の歳月をともにした5人の兄弟弟子たちを訪れる。しかし、兄弟弟子たちは武術の道を諦めて仕事に追われたり職探しをしており、シンの誘いを断る。だが、シンの少林拳普及の熱意と、サッカー全国大会の賞金の話に刺激されて全員シンの元へ結集し、ファンの指導下でサッカーチームを組んだ。
    最初の練習試合の相手は、以前シンが叩き伏せた不良たちのチームで、サッカーの素人で体もなまっている少林チーム「少林隊」は、ラフプレーで倒されたうえにリンチにあってしまう。しかし、その最中に兄弟弟子たちは覚醒を起こし、超常的な技を蘇らせて不良チームを倒す。仲間に入れてくれと頼む不良たちの参加で、少林チームは11人の選手をそろえて全国大会に臨む。
    少林チームは少林拳とサッカーの融合で大会を勝ち進み、注目を集める。シンは以前から、饅頭屋で太極拳を使って饅頭を作るムイという若い女性の実力を認めており、友人としてつきあっていた。ムイはシンに友人以上の感情を抱くが、シンは鈍感でなかなか気づかないうえに、全然似合わない精いっぱいのメイクを思い切りけなしてしまう始末だった。しかし、あばただらけの顔で自信の持てなかったムイは、シンたちとの交流で少しずつ自信をつけ始める。
    少林チームは強敵を倒してついに決勝に進むが、その相手はサッカー界の権力者ハンが監督するデビルチーム「魔鬼隊」であった。ハンは新型薬物のドーピングと謎の科学トレーニングで選手たちを強化しており、デビルチームは少林チームのプレイをことごとくはねかえす上にラフプレーで少林チームの選手を潰してゆくが、ハンに買収されている審判や大会関係者は全く問題にせず反則をとろうともしない。
    ついに7人だけとなり試合続行が不可能になった少林チームだが、丸坊主になり男装をしたムイが登場し、試合は続行される。ゴールキーパーになったムイは敵チームのシュートの餌食になるかと思われたが、襲い掛かるボールを太極拳で受け流して完全に支配し、シンにボールをパスする。シンの放ったシュートはデビルチーム全員とゴールポストを吹きとばして決勝点となった。
    少林チームが優勝した一方、ハンは禁止薬物使用で逮捕され、全国的に武術が大ブームとなった。数年後、武術の達人だらけになった街角の上方には、武術ブームの立役者であるシンとムイのカップルが表紙になった雑誌の広告が掲げられていた。(ウィキペディア)

  • 君はまだ究極のサッカーを知らない

  • 少林拳を世界に広めたい。生活の中に少林拳を取り入れれば、バナナの皮で滑っても転ばないし、縦列駐車もぴったり付けられるし、植栽を整える刃物の扱いも軽やかになるし、バスに乗り遅れそうになっても飛び乗れるし、良いこと尽くし。少林拳を世界に広めたい使命感があるものの、超貧困ゆえにその手段が限られていた矢先に転がり込んだサッカーチーム結成。目指せ全国優勝。少林拳を修めたが全員超貧困生活をおくる兄弟たちが再結成し、不正行為を働く悪のチームに少林サッカーで打ち勝つお話。お金を持っていなくても、何かほかに持っているものはないのか。それは何かに活きるもののではないのか。かつて修行した仲間との絆とそれぞれが持つ強靭な体がお金以上に価値があるものでした。

  • いろんな映画を観たが、やはり「CGの使い方が正しい映画No.1」の栄誉は、この作品に贈りたい。

  • 少林寺拳法の新しい一歩。

    バカバカしさが、少年心を凄くくすぐられる。

    『キャプテン翼』もある意味似ている。

全145件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×