ロード・オブ・ザ・リング ― スペシャル・エクステンデッド・エディション [DVD]

監督 : ピーター・ジャクソン 
出演 : イライジャ・ウッド  イアン・マッケラン  リヴ・タイラー  ヴィゴ・モーテンセン  ショーン・アスティン  ケイト・ブランシェット  ジョン・リス=ディヴィス  ビリー・ボイド 
  • ポニーキャニオン (2011年10月17日発売)
4.03
  • (253)
  • (60)
  • (232)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 809
感想 : 109
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988132657384

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • あの声が聞こえてくれていたなら…



     幻想文学史上に輝く金字塔『指輪物語』の映画化!!

     2つお断りしておきます。

     ①火傷注意! 作品全体に愛情が通っていて非常に熱くなっています。原作に敬意をはらい、憧れを赤裸々に告白した映画です。

     ②怖い! 原作より心臓に悪い。
     漫然と原作を映像に移し替えたのではなく、作り手独特のセンス炸裂で、ファンタジーというよりはホラー寄りの仕上がりです。クリーチャーが多いですからね……☆
     裂け谷を目指す間、アルウェンがナズグルに背後をとられてぎりぎりまで追い立てられる場面、やたらとおぞましいな★ 墓場を思わせるモリアの坑道、激しい戦闘場面もホラー要素が強めです。登場人物たちをじわじわと蝕む恐怖と疲労が、前面に押し出されていますね。

     一方、心なごませるホビット庄、驚異に満ちたエルフの森などの再現力も鮮やか。癒しの映像美に、感謝が止まりません……☆

     また、この映画で素晴らしい点の一つが、ボロミアのリアルさにあります。彼に蓄積されていく疲労と痛みは、原作より細かく表されたと言っても過言ではない☆
     バルログに足をとられたガンダルフに駆け寄ろうとするフロドを止めたのも、坑道を抜けたはいいが涙にくれる一同に「休ませる時間を!」と訴えるのも、ボロミア。指輪は、そんなボロミアの優しさに「つけこむ隙あり」と見たのです。

     指輪の誘惑に屈し、フロドに飛びかかってしまったボロミー! 自分を取り戻した彼が許しを請うて叫ぶ場面で、原作ははっきり「フロドにはその叫び声さえ聞こえませんでした」と書かれています。悲しみが胸を刺す★
     でも、映画では、逃げるフロドの後ろから、ボロミアの叫びが追いかけてくるように響きます。聞こえていたかは観る側の想像で補える。悲痛にもこだまするボロミアの声が、フロドの耳に届いてくれたら……! ピーター・ジャクソンは、ここにわずかな救いを残しておいてくれました。

    (2004.11.21 ※劇場公開後のレビューを再録)

  • THE LORD OF THE RINGS / THE FELLOWSHIP OF THE RING
    2001年 アメリカ
    監督:ピーター・ジャクソン
    出演:イライジャ・ウッド/ヴィゴ・モーテンセン/オーランド・ブルーム/ショーン・ビーン/ケイト・ブランシェット/

    今さらなんですが、『王の帰還』公開前の宣伝効果狙ったとしか思えない地上波放送をうっかり観てしまったばっかりに大変なことになってしまいました…。ものずごい勢いではまったあげく、結局テレビでみた翌週には映画館へSEEバージョンを観に走る羽目に。結果、SEEバージョンということもあってお得感もあり、映画館まで駆け付けた価値のある映画でした。

    いやなんていうかもうあの原作の世界をキャラクター込みで、よくぞここまで映像化したものだと思うと、製作サイドには頭が下がります。まずはとにかくキャスティングが絶妙で。カリブの海賊ではなんとも思わなかったオーランドブルームのエルフの王子さまっぷりにすっかり悩殺(死語)されてしまい…。彼は最初ファラミアのオーディションを受けに来たのに監督がレゴラスを勧めたとかで、いやもうそれだけで監督、グッジョブです(笑)

    アラゴルンのほうは、最初スチュワート・タウンゼント(2代目レスタト様)にオファーがあったらしいんですが、彼が断わったのでヴィゴに配役が回ったのだとか。これも、結果的にはだからこそ良かった!って感じですよね。

    第1部は、ホビットのほのぼの生活が一転してオークに追いかけ回され、エルフの谷で会議があって旅の仲間が結成され、森でガラドリエルさまと会ったりしつつ、ラストのハイライトはやっぱり仲間の1員であり、そしてたぶん9人の仲間の中では唯一旅途上での死者になるボロミアの戦死シーンになると思うのですが、実はかなり彼のことも贔屓で…。

    善良なホビットや清廉潔白なエルフ、人間でありながら重い宿命を最初から背負っているアラゴルンなんかと違い、ボロミアは本当に人間くさいというか、人間以外の種族がいっぱい出てくる世界だからこそ、ボロミアって本当に人間らしい人間だったなあって思うのです。テレビでも号泣でしたが、たぶんSEEバージョンでしかなかったエピソードとかあって、アラゴルンとの対話とか、さらに映画館でも号泣でした。彼について語りだすときりがないのここは潔く割愛。

    監督のピーター・ジャクソンは『乙女の祈り』がもうすごい大好きな映画だったので、こういうハリウッドの大作ってどうなんだろうと思ったりもしたんですが、乙女の祈りでのグロテスクな妄想シーンや、可憐な少女が世にも残虐な殺人を犯してゆく、ああいう人間の闇の部分に対する視点の置き方とか、そういうのが指輪の世界にも繋がってるんだなあと改めて思いました。

    ケイトブランシェットの女王さまも、すごい素敵だった…というか私はむしろオークより彼女が怖かった(笑)。でも「もっとも小さいものにも世界は救える」っていう彼女のセリフはとても深いと思いました。

    善悪二元論の世界観+運命論みたいなところがこの物語りにはあると思うんですけども、そういう光と闇の対比とか、外側からではなく内側から浸食してくる暗黒というか、そういうテーマがすごくさりげなく表現されているところが、この映画をただの娯楽大作で終わらせていないのだと思います。

    (2004.02.12)

  • もともと原作は30数年昔・・子どもの頃に読破。
    それ以来何度となく読み返してきた愛読書。

    もちろん映画化された当初は劇場でみましたとも!
    でももう一度みたいなぁと思いながら何年も経ち
    やっと中古で全巻手に入れました。

    ほんとに好きかも。この話し。
    ホビットもドワーフもエルフもほんとに存在してたんじゃないかなって(笑)

    映画のなかでは
    ニュージーランドとレゴラスの美しさにうっとり・・・
    ガンダルフもナイスキャストだし。

    もう一度本を引っ張り出してよみかえそうっと!

  • 日本での公開が2002年なので当時映画館で見て以来18年振りにDVDで見た。冒険ファンタジーで友情や仲間、人間関係に見ていてワクワクする。ストーリーも分かりやすい。ただキャラクターが多く、しかも似たような名前だったり顔だったりで、初見だと理解しながら見るのが少し大変かもと思った。劇場版の3時間プラス40分エディション版を見たので第1編を見るだけでかなり疲れてしまったけど、結末が気になるので最後まで絶対見たい!



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • 主人公に終始イライラしてだめだったな〜割と登場キャラ全員にイラついていたかもしれない(^-^;
    そのせいで、とは言わないけど、原作も手が出ないな〜いつか……

  • 三部作、BSプレミアムで放送されたので、録画して見始めましたが、1時間以内で挫折しました。

    箱根駅伝なら、一区で棄権です。

  • コレクターズエディションを持っているのに、思わず買っちゃった。
    こちらは劇場公開版でカットされてしまったシーンなどが再編集されたもの。特典DVDもコレクターズとは違うものが収録されているときいたので、つい。

    それくらい、原作以上にハマってしまったLOTRです。
    映像で見ると(それがたとえ小さいモニター越しであろうと)中つ国(Middle-earthという本名?のほうが好きです)の自然の雄大さと、その世界の広さに圧倒され、原作の読みにくい行間を補完できるように思うのです。
    事実、原作を読みすすめるスピードが上がりましたし、逆に映画を見ながら「あぁ、このシーンあった、あった」と原作の記憶が定着しています。
    何度も観るでしょう。
    原作もきっと、何度も読み返すでしょう。

    特典DVDはまだ観ることができていないのですが、まずは劇場公開版から追加されたシーンを探して、ますますmiddle-earthの住人に近づきたいなって思います。

  • ファンタジーの世界の話だけど、テーマが人間的でリアリズムある内容だから面白い。世界観は夢の世界だが、生きてる人間やホビット、エルフなどの関係性や考え方、想いが単純ではないところにひかれるのだと思う。

    単純な「正義と悪の対立」ではなく、最初は純粋であっても悪になったり、誘惑にのまれたりという弱さも書かれているから考えさせられる。

    CGや強制遠距離法などの手法で、ファンタジックな世界観をリアリティ高いものに作り込んでるので世界観に入りやすい。だから、物語自体に集中できるのかも。

  • めっちゃ今更。ハリポタと同じ製作年。異国はスゴイ。
    コメンタリーはまだ。いずれ観る。原作も読まねば。
    エンドロール長!

全109件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×