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- / ISBN・EAN: 4988632116800
感想・レビュー・書評
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自分の青春時代を回顧させて貰う思いで観ています。
このシリーズ5作品目の鑑賞。五郎の子供たちも成長し純が中学三年生になった。
純の多感な成長期を描いて、自らの成長期を回想してしまう懐かしさをも感じさせてくれる作品でした。
道端で初めてであった少女、れいに一目で淡い恋心を抱いてしまった純。二人の交際が実に初々しく感じさせられる美しさが北の大地を舞台に展開されていく。
やはり二人とも、父親との会話が十分になされていない家庭で、少女れいは中学卒業と共に、東京へ向かい夜間高校で学び自立する目標を純に話す。
恋する少女が東京へ向かう夢を聞いた純は当然自分も東京への憧れを抱いていく。しかしそれは本当に自分の意思をしっかり固めたものだったのだろうか・・・。
父親に相談せずに計画を進めてしまう純だが、やがて五郎の知れることとなり家庭騒動の元となるが・・・。
中学生時代と云えば人生の分岐点を迎える時代なのかもしてない。それと同時に親との関係の転換期でも有るかもしれない。成長した子供の心を案じる親、自らの成長の糧として親の愛を受けたい子供。その両者の想いがずれてしまうケースが実に多いのが現状であると思います。
この作品はその両者がお互いの心を十分に受け取りながらギクシャクとしたままで子供が巣立ってしまう姿が切なく感動的に描いています。
このシリーズでは本当に素晴らしい舞台となっている北海道の自然の姿を実に効果的に挿入されています。勿論北海道旅行はしておりますが、素通りするだけに近い旅行だけではあの壮大な自然を受け止める事は出来ないでしょう。
鳥獣類のかわいく美しい姿が何とも言えません。それぞれが野生の姿を捉えているのでしょう。何時までも残される事を願う我々の財産でしょう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久々の巡礼。
そう、近頃の自分の中ではこの道のりを「へんろみち」と表現するのがふさわしくなったことに気づく。
TVシリーズから順にここまで観たところで書き綴る気になってきたので順不同で挑むことにした。今回はDVDメディア版を入手したため敢えて字幕付きで観ている。役者の大切な「間」が邪魔されてしまうという弱点は抱えながらも、聞き取れていなかった語彙が出てきたり文字をみて初めて気付かされることもあったりするので継続中。本作においては「純の初恋の娘の名は、死んだ母さんのやっていた美容院の名とおんなじでした」という衝撃の事実。
つい神格化されてしまいがちなれいちゃんとの甘苦い想い出の回なのであるが自分がおっさんになったせいか昔のようにはときめかない。(あたりまえか)むしろ今さらながら気になったのは、れいちゃんが純と会うまでのチンタとの仲。チンタの片思いであったのならよいのだがそうじゃなければ彼女の言う「いいじゃない。」は少々キツイ言葉。
螢がこの3年のブランクの間に劇的におとなになり、なかなかおとなになれない純とのギャップが著しい。つい横山めぐみとの実年齢を比較してしまったが、3つ下の中嶋朋子はこの段階ではその表現力において完全に凌駕してしまっている。台詞が少なくても持てるものを全て出しきってくれている感があった。まぁ、横山めぐみを弁護するなら彼女は本作がデビューとのことでこの時点ではキャリアに差がありすぎたというわけだが。
「男はつらいよ」完走直後なのでつい横に並べてみてみたくなる。以下箇条書きにしてみると…
・純の悪友、広介を演じる古本新乃輔は89~92年の3作に及ぶ「男はつらいよ」でも悪友役として共演していた。本作への登場の方が先ということを改めて知るにこれを観た山田監督が影響を受けたのかもと勝手に想像してみたり。
・本作にて草太兄ちゃんと出会う美保純演じるアイコさんが広介の姉貴であったことはすっかり忘れていた。彼女が「男はつらいよ」にて朝日印刷の社長の天真爛漫な長女として活躍していたのは84~87年にかけて。中でも85年の「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」では人妻ながら若い子に惚れさせてしまう結果を導いてしまったことに罪悪感を感じていたりもした。どうりでこの頃までには憂いを含む表情が出せる女になっていていたわけだ。
・雪子おばさんこと竹下景子は本作では登場場面も少ないのだけれども、富良野に来れなかった真の理由はこの年公開の「男はつらいよ 知床慕情」の撮影で知床で獣医の三船敏郎を手伝っていたからだという夢想がまたいとをかし。
・チンタの父さんを演じるレオナルド熊は先日鑑賞した「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」でお会いした。こちらは83年の作品。彼がその後鬼籍に入ったのはここからたったの7年後だったということでついしんみり。
・そんなこといったら古尾谷雅人、地井武男、大滝秀治もなんだよねぇ…。
「オラは受け取れん…。」だけで本シリーズの数ある名場面に名を連ねた古尾谷雅人に改めて追悼の意を。 -
この回も名台詞、名場面のオンパレード。私は現代っ子なもので、れいちゃんとの恋愛話はラノベ展開かよと時折つっこみを入れずにいられないのだけれど、彼女の父さんが小豆栽培に失敗してからの純との微妙な距離感だとか夜逃げっていう残酷な現実だとかを目の当たりにすると、ぐうの音も出なくなる。れいちゃんと一緒にいたいから東京の学校に進学したいという下心丸出しの純の願いは皮肉な形で叶えられる。「今さら遅いんだよ」と語気を強める純の気持ちは痛いほどわかる。そんな純を身勝手だと糾弾する蛍の気持ちも痛いほどわかる。純が泥のついたピン札を取り出すところなど震えが止まらなかった。
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TVにて
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オラァ受け取れん 泥の付いたピン札二枚 古尾谷雅人 横山めぐみ(れいちゃん)を吉岡秀隆(純)に略奪されるチンタ サンタの仮装で富良野をソリで徘徊する三馬鹿トリオ 美保純(あいちゃん) 人参工場 小豆栽培で大コケして夜逃げ 化学肥料に頼っていたツケ へなまずるい振る舞いをしてきた事のツケ 尾崎豊の1stアルバム『十七歳の地図』とSONYのカセットウォークマンが
置き土産 -
BSフジ。
美保純が六郷へ、れいちゃんと純が麓郷を去る。
純の初恋だけで2時間はちと長く感じる。 -
美瑛、羅臼などを舞台とした作品です。
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全部見ました。尾崎豊聴くと思い出すねえ。
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はずせなかった…やっぱり…