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- / ISBN・EAN: 4540088002979
感想・レビュー・書評
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2002年フランス映画。監督は相変わらず女優さんをきれいに魅せるフランソワ・オゾン。主演は題の通りフランスを代表する8人の女優さんで、登場人物もほぼこの8人きりです。ベルリン映画祭では、8人の女優さん全員に銀熊賞が授与されたとのことです。カトリーヌ・ドヌーヴはもうこんなにお歳をめされているのですね。エマニュエル・べアールはそばかすが目立つのですが(メイク?)、メイド姿がまた妖艶なんですよね。(笑)それに、リュディヴィーヌ・サニエはボーイッシュな装いで一層若さが引き立っていました。特典映像によると、この映画はハリウッドのミュージカル映画へのオマージュでもあったとのことで、ヴィルジニー・ルドワイヤンの装いはオードリー・ヘプバーンへのオマージュであったとのことです。
ギャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)とシュゾン(ヴィルジニー・ルドワイヤン)は久しぶりに夫マルセルと母(ダニエル・ダリュー)の邸宅へ帰ってきた。そこにはギャビーの妹オーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)とギャビーの娘でシュゾンの妹のカトリーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)も同居していて、新たに採用されたメイドのルイーズ(エマニュエル・ベアール)の顔もみえていた。そんな中で、まだ自室にいる父マルセルを呼びに行ったカトリーヌは、ベッドにうつ伏せで背中をナイフで刺殺された父を見つけることに・・・。
ミステリードラマをストーリーの土台にしながら、家族の秘密が喧騒とともに赤裸々になっていく過程を描いた、舞台ミュージカル仕立てのコメディ映画です。8人の有名女優の競演が見所の一つだったようですが、それよりも自分としては各女優さんたちが歌って踊るシーンがとても魅力的でした。あー、歳を取ったカトリーヌ・ドヌーヴが踊っている!とか、エマニュエル・べアールのシーンはやはり艶めかしいなあ!とかそんな感じです。(笑)
これだけの女優さんが出ていても、男優がいないんじゃエッチなシーンは無いのかなと思っていたら(笑)、きっちりイザベル・ユペールはお尻をみせてくれていました。(笑)
ハチャメチャな喧騒と楽しさ満載のストーリー展開に加え、それぞれの女優さんの個性を活かしながら上手くまとめあげたオゾン監督の演出は見ものです。服装をはじめ豪華な舞台装置も目を楽しませてくれたかな。ただ、男の自分にとっては女同志の止まることのない会話は少々騒がし過ぎました・・・。(笑)
本来は舞台劇のストーリーなので、この作品は舞台でも鑑賞してみたいですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
雪に閉じ込められた屋敷で主が殺害された。
犯人は8人の女たちの誰か。
まるでアガサクリスティ的な展開なのだが、
サスペンスとしての 緊張感はなく、お互いの間に
疑心暗鬼が広がりドロドロとした本音が行き交う展開。
いきなり歌いだし踊りだすというミュージカルな要素も
あってちょっとコメディ?も盛り込んでみたりで
混沌としている。
しかしながらカトリーヌ・ドヌーブ様の存在感は半端ない。
それ以外の女優たちもそれぞれに見せ場があり、
さながら女優たちの演技合戦といった感じで
それだけでお腹いっぱいです。 -
達者じゃない踊りがキュート!
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フランスのミュージカル映画。かなり前に一度観たけど、すっかり忘れてて再度鑑賞。女の暴露大会を終始観ているだけのような、、8人の各女優達の衣装、部屋の小道具が素敵。
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よく考えたら、フランス映画はじめて観たかも…!映画好きの知人がオススメしていたので、レンタルしてきてみました。内容は女ばかりの親戚一同が集まったクリスマスの一軒家の中で、唯一の男性(この家の主)が殺されてしまった。残る8人の女たちの誰かが犯人。それは誰?というサスペンス+女性風刺(?)+オシャレ+笑いの要素が詰まった映画。
まず、舞台・衣装・キャラクター全てがドールハウスとその人形のよう。カメラアングルも舞台のような撮り方。間にはいるミュージカルも人形を動かしているようなちょっとぎこちなさがあったり、展開も子供同士が人形ごっこをしているような、唐突な展開も多々有。ストーリーやキャラクターに感情移入というより、登場人物の滑稽なやりとりと完全な第3者のような気持ちで観察しているようなカンジ。この1本の映画独特の世界観があって映画の新しい世界を観たような。これがフランス映画ってやつ?結構好きかも。
監督は男の方なのかな?男の視点から見た女ってこんなカンジなのかなあ〜…(遠い目)。男の滑稽さってどこか可愛く演出されてたりするけど、この映画は女の美しさ、醜さ、滑稽さが印象に残ります(ちょっと悲しい)。とほほ。
フランス映画、これから開拓していこうかしら? -
『8人の女たち』(仏: Huit Femmes )は、フランスの劇作家ロベール・トマ作の戯曲である。この戯曲は1961年8月28日にパリのエドワード7世劇場で初演された。2002年、フランスで映画版が制作された。監督はフランソワ・オゾン。密室ミステリーだが、フランスを代表する8人の女優が歌って踊るミュージカル仕立てになっており、話題になった。
2002年のベルリン国際映画祭では、8人の女優達に対して銀熊賞が与えられた。
あらすじ:
1950年代、郊外の屋敷が舞台。クリスマスのために集まる家族と、忙しく働く使用人の目の前で、屋敷の主人が死体で発見される。彼の背中には短剣が刺さっており、自殺ではない。雪に降り込められた屋敷の中にいる8人の女性のうち、誰が犯人か互いに探り出すうち、隠されていた事実が次々と明らかになってゆく。(ウィキペディア) -
「8人の女たち」 http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=239807 … 観た。 フランソワオゾンの映画のほう。うーん。女同士が髪を引っ掴み罵り合う昼ドラ仕立てのコメディ。人が死ぬけどサスペンスではない。オゾンってこんな人たっだっけ??女優たちの衣装は堪能したけどそれだけかなー(つづく
一族の相関は禍々しいほどどろどろしてるけど、推理要素は弱いし謎のミュージカルだし、人が死ぬ必要はあったのか?豪華な女優たちが集合、という見どころだけかも。オゾンお気に入りのリュディヴィーヌサニエも出てる(あの子のどこかそんなに?)OPクレジットで女優ごとに違う花だった(おわり -
女優さん達の「女優」オーラに圧倒された…
ひとりひとりの衣装がテーマカラーみたいにはっきりしてて目に鮮やかだった。可愛い
初めは仲良し家族~って感じだったのに、しまいにはボロッボロにメッキがはがれてゆく様がいいw女怖ぇ
あの叔母さんって「ピアニスト」の先生ですよね??また後半で美しく変貌していてちょっと笑ったw
個人的にメイドさんがツボだった。
ただ、ちょっとところどころに挿入される歌と踊りが自分にはそこだけ浮いているように見えたり…。