活きる 特別版 [DVD]

監督 : チャン・イーモウ 
出演 : コン・リー  グォ・ヨウ 
  • ハピネット・ピクチャーズ
4.07
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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4947127528818

感想・レビュー・書評

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  • チャン・イーモウの作品はいつも「食事」がめちゃくちゃ美味しそうです。そして、着飾らない中国の大地と家と人々が写っていて、いつのまにか自分も登場人物の一人に同化してしまう。

    「活きる」は、中国の40年代から現代まで生き抜いた(本当は迫害されてもおかしくなかった元裕福な)夫婦(家族)の姿を通じて、中国が共産主義に走っていく過程も垣間見え、ちょっとした歴史の勉強にもなります。
    (共産党バリバリ視点の名作「ワイルド・スワン」との対比で観てもオモシロイかも。という意味ではユイ・ホア著作の同名の原作「活きる」も読みたくなりますね。)

    「ふるさと」に帰るように、また観たくなる、偉大な映画。

  • 私の中のチャン・イーモウ監督の最高傑作です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「チャン・イーモウ監督の最高傑作」
      同じく私も、そう思います。
      辛い時代を耐え忍ぶ姿が素晴しい、、、
      「チャン・イーモウ監督の最高傑作」
      同じく私も、そう思います。
      辛い時代を耐え忍ぶ姿が素晴しい、、、
      2013/02/27
    • 茶トラさん
      nyancomaruさん
      これは泣きました~。
      nyancomaruさん
      これは泣きました~。
      2013/02/27
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「これは泣きました~」
      ですよねぇ~
      「あの子を探して」での共産党政権へ媚びたような、ご都合主義も嫌いじゃない(そう見せかけているようにも採...
      「これは泣きました~」
      ですよねぇ~
      「あの子を探して」での共産党政権へ媚びたような、ご都合主義も嫌いじゃない(そう見せかけているようにも採れるから)
      そして、トボケた味わいのある演技をした「テラコッタ・ウォリア」(チン・シウトン監督)も好きだったりします。
      2013/04/04
  • チャン・イーモウとコン・リーはあまり好きではなく、気にはなっていたけど今まで観ていなかった。
    ずっと以前に紅いコーリャンはみたけど、何かそれっきりで。その好き嫌いを超えて、とても良い作品だった。元々原作者の余華自体が非常に優れた小説を書くし、私は彼の本は好き。

    コン・リーよりも私としてはその相手役をされた俳優さんの方が良かった。もっと脚光を浴びても良かったと思うけど、コン・リーってチャン・イーモウと付き合っていたんだっけ? 

    市井の人々は常に時の政府を、明るい未来を信じて従ってきただけなのに、その政府にある日突然掌返しで裏切られるなんて、気の毒で仕方がない。
    国を批判しているのではなくて、主人公一家にに起こってきたことが描かれている。

    文学的というよりは、哲学的な作品だと思う。活きる(生きる)とはどういうことなのか。

  • 中国の40年から70年に生き抜いた一家を描いた作品。主人公が博打で破産したり、子供が二人なくなったり、次々悲劇に見舞われるが、なぜか暖かい気持ちになる映画。
    また中国現代史を理解するのにオススメ。

  • 日中合作映画 監督;張芸謀(Zhang Yimou)
    1994年作品

    活きるは、中国の現代の中心的時代(文化大革命)をえがく。

    豪商だった夫(葛優)、それに嫁いだ鞏俐(Gong Li)
    しかし、賭け事ですべてを失っていく。

    そんな中で、けなげに支え活きていく、鞏俐(Gong Li)
    子供を失ったときの悲しみ・・
    悲劇に、何度もあいながらも、けなげに活きる。
    一体、そのたくましい 原動力は、何かと思わせる。

    文化大革命での娘の悲劇の遭遇・・・
    実際にあるだろうと思われる情景。

    文化大革命は、多くの人の人生を変えること
    になったと思う。
    中国の現代史を学ぶには、タメになる・・

  • 家を担保にしてしまうほど賭博が大好きな主人公。
    ついに家も失い、妻と子どもも失う。
    しかし暫くして妻も戻ってきて、新しい生活が始まる。

    中国の1940年代から60年代の移り変わりを、
    一家変化と共に実感できる作品。

    次第に家に毛沢東の絵や置物が増え、
    初めは髪の毛を編んでいた妻も次第に質素な格好へ…
    中国の近代社会を理解するにはもってこいの作品です!!

  • 革命に翻弄され、辛いこともたくさんあったけど、懸命に活きる人々の云々かんぬん。塞翁が馬というのか…幾多のニアピン・ニアミスを繰り返し、それが良くも悪くも転がっていく。そして最後に残ったものは、ただ、一つの家族の団欒風景だ。

    息子を弔うシーンに比べ、娘を弔うシーンのなんと朗らかなこと。
    たった7個のマントウで娘が死ぬなんて、本当なら笑うに笑えないだろう。でも夫婦も歳をとった。それにあんまり間が抜けている。だからやっぱり、笑うしかない。

    どちらかといえば「悲しい」比重が大きいのだろうけど、ここには確かに「活きる」実感があるわけで、その実感はかけがえのない幸せなのだな。

    深夜に見ていたせいか、映画中に出てくる食べ物がどれも美味しそうで…特に食堂の麺(お好みで調味料トッピングするやつ)とエンドロール中に食ってるマントウの塊みたいなやつ。あとお母さんが餃子15個じゃなくて、やっぱり20入れちゃうシーンが好き。

    あと影絵が素晴らしい。影絵のシーンは全部いい。

  • 一人の男の転落と一つの時代の転落をうまく表現した傑作。当たり前のことだが、「時代」は「人」そのもので、個人が一生懸命に活きることで時代は形成されていくんだなあと考えさせられます。主演のグオ・ヨウは素晴らしい役者だ。

  • コン・リーっすよ、コン・リー。
    いいなあ、べっぴんさんやなあ。

    友達におすすめされて見ました。
    文革の話だけれど、素敵な描き方だと思いました。
    ていうと、語弊があるだろうか。
    例えば「さらば、我が愛 覇王別姫」のように、真正面から「文革」のことを描く方法もあれば(文革ってやっぱりひどいよね!間違っているよね!)、同じ間違っている感を醸し出すのでも、こんな風にユーモラスに描くこともできるのだ。
    決して喜劇ではないし、むしろたくさん人が亡くなる悲劇なのだろうけれども、それをお涙ちょうだいにはしない。
    くすりとしてしまっているうちに、亡くなっている。
    そっちの方が残酷なのかもしれない。

    あたたかな感じのする映画。
    こんな視点を手に入れてみたい。

  • 活着(中文版)

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