CASSHERN [DVD]

監督 : 紀里谷和明 
出演 : 伊勢谷友介  麻生久美子  寺尾聡  樋口可南子  小日向文世 
  • 松竹
3.36
  • (130)
  • (149)
  • (368)
  • (56)
  • (43)
本棚登録 : 1088
感想 : 226
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105029774

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アニメは小さい時に見ていたので分かるかと思ったけど、ストーリーは全然別物。全体に重苦しい感じはしますが、こういうの好きなんで◎!!でもアニメの方が・・・

  • そこはアメリカが存在しない世界。大東亜連邦共和国の遺伝子工学の権威・東博士(寺尾總)は人体のスペアパーツを可能とする新造人間の開発に勤しんでいたが、その結果生まれたブライ(唐沢寿明)は人類に宣戦布告。博士は、自分に逆らい戦場に赴いて戦死した息子・鉄也(伊勢谷友介)を新造人間としてよみがえらせた…。 
    吉田竜夫原作の名作SF-TVアニメを『SAKURAドロップス』など数々のPV演出で知られる紀里谷和明監督が、その独自のイマジネーションを駆使して映画化した話題作。
    エフェクト掛けまくりの映像は様々な文化を組み合わせた独特な美意識でかっこいいし美しいけど、アクションシーンで良かったのは中盤のキャシャーンと戦闘ロボットのバトルだけで寄りが多くて何をやっているか分からず、延命のみを目的にした医療に対しての違和感や反戦のメッセージは上手くストーリーの中で描かれておらずセリフで直接的に描いているだけで、まだキリタニ監督は本領を発揮しきれていない凡作。

  • 公開前から、映画評論家で褒めてた人は一人位しかいませんでした。ストーリーが支離滅裂とまで言う映画評論家もいました。当時、宇多田ヒカルが日本中を驚愕させている真っ最中で、その理由の一つは確実に紀里谷監督のPVのレベル違いの美しさとストーリーで、新作が発表される度に感激したものです。宇多田ヒカルは今でも素晴らしいけど、紀里谷監督のPVとセットで見れないのは本当に残念です。
    映画評論家に酷評されている作品を映画館まで観に行ったのは、宇多田ヒカルの「DISTANCE」を聴くためだけでした。
    映画は始まったときから、とても美しかったです。そして、とても哀しい反戦映画でした。今までに見た戦争映画の中で一番心を撃たれたとても深い反戦映画でした。初めて映画館で泣きました。
    この映画を酷評した映画評論家に不信感を持ちました。本当に理解出来なかったなら、映画評論家として?です。何かの力に動かされたなら日本のエンターテイメント界の闇を感じますし、そんなモノに動かされる映画評論家の意見は参考にしないと決めました。
    安易に専門家を名乗る人の意見に乗らず、自分の目で見て自分で判断する事を信条にすると、流されて生きてる人と会話が成り立たずとても疲れる。けど、流されずに生きると決めたきっかけの映画です。
    だから、「しくじり先生」に紀里谷が出て来て、この名作「CASSHERN」を反省した事を私は許さない。
    紀里谷が適当に造ったのか、心を込めて造ったのか、もうそこはわからない、だけど作品は素晴らしい反戦映画です。

  • 映画館に2度観に行って、どちらとも号泣した作品

    元のオリジナルアニメはタツノコプロの作品だが、現代風にアレンジし、映像美が素晴らしい。
    政治や経済・戦争・人心掌握・環境・差別・一個人の尊厳など、いろんなテーマが散りばめられている作品ではないだろうか…

    個人的には何度観ても面白い

    キャスティングも好きなのかも
    音楽もいい

  • 壮大なプロモーションビデオもしくは本来アニメーションで表現すべき世界観を無理矢理本物の人間で作ったという感じ
    一瞬たりとも気を抜けない暗さ
    笑いを堪え切れないミッチーのキツネ顔が堪らなく美しい
    映像と人物は美しい映画

  • 世間的には評価が今一つらしいですが、私は大好きです。
    今でも映像美は霞んでいないし、あの当時にこのCGのクオリティーは画期的です。
    登場人物達が語っちゃうくだりも、私はありだと思います。

  • 大戦後、環境汚染や放射能の影響で様々な病気が蔓延していた世界。
    妻の為、人間のあらゆる臓器を作り出せる新造細胞の研究を続けていた東博士の元に戦地へ赴いた息子 鉄也の訃報が届く。
    新造細胞の研究所に落ちた雷の影響で新造人間が誕生、逃げ出した新造人間達は人類へ宣戦布告を行う。
    東博士は鉄也の遺体を新造細胞で蘇生させるが・・・。

    「新造人間キャシャーン」を紀里谷監督が実写化。
    テレビ放映でカット無しのCASSHERNこんな話だったんだ!
    2004年の作品なのでCGは荒いが、再生医療やPTSDなど現在の話題をいち早く取り入れています。
    戦争の映像は昨年の戦後70年で見直しても充分通じるリアルな描写でした。

  • ★4.…はぁ。キャスティングと衣装が素敵。

    関係ないけど紀里谷監督か庵野監督が進撃~の監督したったらええのに…。

  • 2004年 日本
    監督:紀里谷和明
    出演:伊勢谷友介/麻生久美子/唐沢寿明/及川光博/西島秀俊

    キャシャーンといえば、私なんぞは世代的に竜の子プロのアニメをほぼリアルタイムで見てるクチですので(苦笑)即座に「キャシャーンがやらねば誰がやる」という例のフレーズが甦ったりするんですけども、実は肝心の、いったい彼がなぜ「新造人間」とやらになってしまったのか、そもそも「新造人間」とは何なのか、キャシャーンていう名前も何なのか、戦ってる相手は誰なのか等の基本設定については子供の頃のことゆえスッポリ抜け落ちておりまして…。覚えてるのは、ロボット犬を連れていたことと、お母さんが白鳥だったことだけだったりします(笑)。

    映画では、そのへんはクリアにされていましたが(※お母さんは白鳥ではありません・苦笑)果たしてそれがアニメと同じ設定なのかどうかは微妙ですよね。むしろ映画オリジナルぽい。

    とりあえず映像はとても凝っててきれいだし面白かったです。プロモ畑出身のひとらしいなあという画面作りは個人的にはとても好きなのですが、ただ映画としては正直どうかなあと。3~5分の音楽のための映像としては有効な手法も、2時間まるまるやられるとちょっとつらい。斬新ではありますがこれを映画と呼ぶのは微妙かも。ただ好きか嫌いかと問われれば、これはこれで好きです。

    映像の懲り用に反比例して脚本がどうも稚拙というか、直球すぎて恥ずかしいようなメッセージをガンガン繰り出してくるので赤面することもしばしばだったのですが、それでもラスト15分くらいは意味もなく泣けてしまったりして、実は案外はまってるのかもしれません。

    俳優さんたちは皆良かったと思います。主役カップルも、敵役新造人間の要潤と佐田真由美もビジュアル的に美しいですし、特筆すべきはミッチー!彼の演技はもう最高でしたよ(笑)素晴らしくはまり役でした。あの大仰な立ち居振るまいが、あの映画の設定に合ってて、しらじらしいセリフとかも彼だとむしろサマになってしまうし。惚れ直しました。あと、グレイの人が脇役(というか死体の役)で出てましたね。無駄にアップになるなあと思ってよく見たらヒサシくん…?みたいな。

    麻生久美子ちゃんは今回ももれなく可愛かったですが、最近どうも正当派ヒロインというか清純派な役が多いので、昔みたいに小悪魔系の身持ちの悪い子(苦笑)とかをたまには見たい気もする。基本設定も出演者も悪くないので、もっと「映画的」な作品に仕上がってれば文句なしだったのになあと思いました。

    (2004.07.02)

  • GOEMON のテイストの変わった映画の作り方を見て
    紀里谷和明監督の 作品を見たくなった。
    それが この CASSHERN である。
    表現方法として 新しい試み をしようとする 姿勢をかうことができる
    でも 大時代的 というか アンティークと言うか
    古典的なところに 不思議な雰囲気を 醸し出す。
    先端的ではないのだ。
    クリアーではなく 黄色がおおいので 古ぼけた映像を見ているようだ。

    小日向文世 麻生久美子 寺尾聡 寺島進
    伊勢谷友介 唐沢寿明 樋口可南子
    キャストが 選りすぐりである。

    生命に優劣があろうか? とブライ(唐沢寿明)が言う。
    ブライは ニンゲンに戦争をしかける。

    新造人間 が 心臓人間 に聞こえてしょうがない。

    戦争で 立派に戦死した・・・
    東鉄也(伊勢谷友介)は 細胞と筋肉の異常発達を
    人工スーツで抑え キャシャーン となる。
    ニンゲンでないニンゲン。ニンゲンではなくなった 
    キャシャーン。と言う守り神が昔からあった・・・。鉄也はそのキャシャーンになる。
    その恋人は ルナ(麻生久美子)

    佐田真由美の格闘シーンのテンポとスピードがいい・・・
    その恋人 要潤が 鉄也と 戦いを挑むが スピードが落ちてしまう。

    人間同士の憎しみや自分の私利私欲といった人間本質によって、
    とめどない争いをしてしまっている・・・・
    そして 公害があり・・・・廃墟となっている風景。

    唐沢寿明は 舞台演劇俳優としてもやっていける。
    お前は何のために戦うのか
    お前にとって 善とは 悪とは何か?

    鉄也は言う
    おれは 何が正しいのか 正しくないのか わからない。

    ミドリがいう
    誰か一人が正しいのではない。
    誰か一人が間違っているのではない。

    唐沢寿明 ブライは 悲しみによって 
    新造人間として 生まれ変わる。

    及川光博は言う
    『僕らは 生きることで 誰かを傷つけてしまっている
    お互いが存在していることを許しあうべきだ』

    『父親の研究の結果、予想もしない事態を引き起こした責任を、
    その息子が自らの意思で、すべてを投げ打って、
    新造人間キャシャーンとなり、償うということではないのか』

    映画 としての 構成と言うより
    ジグゾーパズルのように シーンのパーツを・・・ 
    言葉と言うメッセージのパーツを・・・
    つなぎ合わせて 映画とする。
    組み合わせ方を変えれば また違った作品が つくられる。
    父と息子・・・・母親の存在が 軸に動いていく。
    愛があるはずの 恋人同士の結びつきが弱いが
    ブライの存在が 物語の 重さを作り上げる。

    ファンタジーの悲劇・・・という 作り手の意思が見える。

全226件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

映画監督・写真家。1968年、熊本県生まれ。04年に自らタツノコプロの代表に直談判して実写化の権利を獲得し撮影したアニメ『新造人間キャシャーン』の実写版映画『CASSHERN』を発表した後、09年には主演に江口洋介を迎えた『GOEMON』を公開。15年にはクライブ・オーエン、モーガン・フリーマン出演の映画『ラスト・ナイツ』で監督としてハリウッドデビュー。

 15歳の時に単身渡米し、94年に写真家としてニューヨークを拠点に活動を開始。米『VOGUE』誌などのファッション誌をメインに活動し、日本では、SMAP「らいおんハート」、Mr.Children「NOT FOUND」などのCDSジャケットを撮影。その後THE BACK HORNのデビュー曲を皮切りに、宇多田ヒカルの「traveling」、「SAKURAドロップス」、「光」などのミュージックビデオを手掛けた後に映画監督へ。現在は、天童荒太の小説「悼む人」のハリウッドでの実写版映画の撮影を控えている。 Twitter:@kazuaki_kiriya

「2020年 『地平線を追いかけて満員電車を降りてみた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×