真珠の耳飾りの少女 通常版 [DVD]

監督 : ピーター・ウェーバー 
出演 : スカーレット・ヨハンソン  コリン・ファース  キリアン・マーフィ  トム・ウィルキンソン 
  • メディアファクトリー
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4935228033263

感想・レビュー・書評

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  • モデルの女性が誰であるかはっきり分かっていないフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が描かれるまでを描いた映画。

    昨日から、東京都美術館の「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」で「真珠の耳飾りの少女」が公開されているので、今度見に行く前にまずは前から気になっていた映画を鑑賞。

    先日テレビで見た「フェルメール・美のアナリーゼ~孤高の天才画家の謎~」によるとフェルメールはある時期から義母の家に住んでいて、長年働いている使用人が一人いたのは記録が残っていて事実だが、絵が描かれたとされる年代とその使用人の年齢が合わず、モデルではないだろうとのこと。

    映画ではその長年働いている使用人の下にさらに別の使用人スカーレット・ヨハンソン演じるグリートがいて、絵のモデルという設定になっています。

    「真珠の耳飾りの少女」の制作過程も面白かったですが、

    初めてグリートがフェルメールのアトリエに入ると描き中の「 真珠の首飾りの女」(耳飾りではない)が飾ってあったり、パトロンの家に行くと「ワイングラスを持つ娘」があったり、「水差しを持つ女」の制作過程も描かれていたりと複数のフェルメール絵画が登場するところが興味深かったです。

    それほどセリフが多くない難しい役を演じきったスカーレット・ヨハンソンが良かったですね。

    特にいつも髪を隠していたグリートが一度だけ髪をほどいた時にフェルメールに見られてしまい、驚くシーンが良かったです。

    実物を見に行くのが楽しみです。

    ちなみに国立西洋美術館では先月から「 真珠の首飾りの女」(耳飾りではない)が公開されているので同時に見に行こうと思います。

    • 円軌道の外さん

      andesapresriam12さん、こんばんは!
      いつも沢山のお気に入りポチと
      あったかいコメントありがとうございます!
      昔のレ...

      andesapresriam12さん、こんばんは!
      いつも沢山のお気に入りポチと
      あったかいコメントありがとうございます!
      昔のレビューにまで目を通していただき
      嬉しいやら恥ずかしいやら(笑)
      あと身体の心配までしていただき
      ホンマ恐縮です(^^;)

      あはは(笑)
      気分転換の意味でも
      好きなことに時間を費やすことはいいことですよ(^^)
      あまり根を詰めすぎて勉強しても、
      頭に入らなければ意味がないですから(笑)

      あっ、andesapresriam12さんも
      お酒お好きなんですね(笑)
      僕はすぐ顔に出るので強い方ではないけど、
      好きなことを語りながら
      気の合う仲間とチビチビやるのは
      楽しくて時間を忘れてしまいます。
      また機会があれば是非ともご一緒したいですね。
      andesapresriam12さんは飲むなら
      どういうお酒ですか?
      何でもこいなんかな?
      (僕は基本ビールかウィスキーで、30歳越えてから日本酒が好きになりました)

      おおーっ!ロスト・イン・トランスレーションは僕も大好きな映画です♪
      まだ無名だったスカーレット・ヨハンソンが
      恐ろしく綺麗でしたよね。

      そうなんです!andesapresriam12さんご指摘のように
      ベタベタせず一定の距離感を保って
      お互いに思い合ってる関係が
      絶妙で、
      やっぱソフィア・コッポラはすげーなって
      当時感動しきりでした(笑)
      (音楽のセンスや使い方がまた上手いし!)

      『真珠の耳飾りの少女』はまだ未見なのですが、
      ヨハンソンが出てたのは知りませんでした(汗)

      かなり前の作品だし、デビュー作なのかな?


      スカーレット・ヨハンソンなら、ウディ・アレン監督のサスペンス『マッチポイント』がセクシーな彼女が堪能できて個人的にはオススメです(笑)

      あと日本の人気アニメ『攻殻機動隊』のハリウッド実写リメイク版で、主人公の草薙素子役にスカーレット・ヨハンソンが決まりましたね。
      公開はまだ未定ですが今から楽しみです。


      ではでは、素敵なゴールデンウィークをお過ごしください(^^)
      夜分失礼しました!

      2015/05/02
  • 光と影、そして色彩にうっとりする映画。

    暗いアトリエの窓をひとつ開けるたびに少しずつ射しこんでくる光も
    絵具として調合される前の、瓶の中の色とりどりの鉱物も
    ふと心が揺れ動いた時、薄紅色にぱっと色づくグリートの陶器のような肌も
    どれもみな、夢のように美しい。。。

    宗教上の教えを頑なに守って、恋人にもターバンの中の髪すら見せないグリートが
    敬愛するフェルメールのために、耳にピアスの穴をあけられてすうっと涙を流すシーンは、
    どんなに情熱的なキスや抱擁よりも官能的だった。

    映画館の大画面で観ればよかったと、深く後悔しています。

  •  一般的には『青いターバンの少女』という題名で知られる、ヨハネス・フェルメールの絵画『真珠の耳飾りの少女』を題材に、トレイシー・シュヴァリエが書き上げた同名小説の映画化作品。

     ああ、もう、本当にきれい。
     台所で野菜を切るシーンで始まるのですが、冒頭のワンカットだけで、これは当たりだ、と分かりました。


     たしかに、ストーリー自体は単調です。
     絵画に興味のない人には退屈かも知れません。
    (少なくとも、恋愛映画のつもりでみるのは違うでしょう。)
     しかし、いえいえ、ほんとうに素晴らしい映画でした。


     よっぽどフェルメールを好きな人が撮ったのでしょう。
     『牛乳を注ぐ女』そっくりの女性が出てきたり、『真珠の首飾りの女』(この作品と題名がややこしいので『青いターバンの少女』という題で『真珠の耳飾りの少女』を呼びたい)などの作品が映ったり、『窓辺で水差しを持つ女』のポーズをとったり。

     “Now lick your lips.”

     というシーンも、効果的でした。
     なにより、Scarlett Johansson の白さ、映像の美しさに引き込まれました。
     

  • フェルメールの真珠の耳飾の少女の誕生秘話をフィクションで描いた作品
    スカーレットヨハンソンが演じるグリードの陶器の様な肌
    憂いを含んだ瞳、唇の美しさが際立ってました。

    まだあどけさの雰囲気をまとっていて、役つくりなのか、
    身体のラインも田舎の少女らしいラインにしてありました。

    グリードはフェルメールの使用人として雇われ、アトリエの掃除も
    命じられます。
    そして、そこでみた描きかけの真珠の耳飾に魅了されます。
    そのときのグリードの瞳の輝きは喜びに満ちていました

    フェルメールとグリードは絵を通してお互い無言もまま心の距離を縮めていく

    いつも無口で家のことには無関心なフェルメールが奥方の宝石を盗んだ濡れ衣をグリードがきせられそうになった時、彼は布団や皿を蹴散らし家捜しをし、彼女の潔白を晴らす
    そのときフェルメールの激情は彼女に対する思いで溢れていた

    グリードも彼の為に耳にピアスをあける事を決心する
    耳に針が通った時、左目から一粒の涙をこぼす
    その涙をかれがグリードの唇を濡らすシーンは官能的でした

    そして、瞳の輝きが真珠の輝きで増したスカーレットヨハンソンの顔は絵から抜け出たみたいでした

    しかし彼の奥方が自分の真珠を使われたこと、それより彼のミューズになれなかった事に激怒し、グリードは追い出される
    言葉ひとつ、約束もない
    2人の恋は終わりを告げ
    恋の形見に青いターバンと真珠の耳飾りが届けられる

    フェルメールのパトロンの家にデルフトの眺望と牛乳を注ぐ女があったりと。透明感のある音楽とほとんどセリフのない静かな、細部までいき届いた静謐な作品

  • 一枚の絵に隠された物語。
    それもさることながら、当時の絵の具って、材料がめちゃくちゃ入手困難で高価で、しかも身体に悪そうなものも結構あって・・・命を削って描いていることは間違いない。
    それより何より、先ず描けるか描けないかの手腕技量、そして食べるために絵を商売と割り切れるか否か、画家(絵師)として生きていくための葛藤は今も昔もそう変わらないようだ。フェルメールは婿だったのか。そうなると益々肩身狭そうだ。
    気候風土は相当冷涼だし、使用人の労働環境も悪そうで、映画を観ている分には面白いが、自身がこの環境で使用人として生き抜く自信はない。疫病で死ぬ人の数も凄かっただろう。あの寒さで肉食べなかったら間違いなく栄養失調で死ぬ。

  • フェルメール、そんなに好きっていうわけでもないけど、この絵はまあ印象的だなた。オランダ人だったんだね。この映画は良かった。以前から気になってたんだけど、予想通りな雰囲気で良いです。この絵画で髪の色をてっきり金色(黄色)と勘違いしていたけど、そうではなかった。そして、何故髪の色がわからない絵になっているかを この映画で初めて知った。なかなか印象的映画でした

  • フェティッシュ満載。あと全体的に観ててなんとなく不安になった。スカーレット・ヨハンソンは適役だったと思う。終始髪を覆ってるところが余計ミステリアスで美しかった。

  • スカヨハのあの純朴そうで腹の底はしっかり女だぞっていう演技は専売特許ですね。

    奥様に出て行けって言われたときのあの目の表情!
    使用人だろうが他人の妻になろうが骨の髄まで女なんだって言い張ってます。

    奥さんは他人との世間体だけを見ているのに。
    旦那さんを愛していると本人は思っているのだろうけど、
    本人はフェルメールそのものをまったく感じられてない。
    「夫」という存在・役割としてのフェルメールしか、瞳に映せていない。
    それがまた哀しい。

    この、女性の時間や運命に対する触れ方を見ると、
    そのどれもが自分でもありえたと思わされてしまう。
    境遇はまったく異なるけれど、その人の人生を追体験させられてしまう。
    それが共感ってやつなんだろうか。
    そんな心の旅をさせてくれた映画は、いつぶりだろう。

    私にとっては最高に贅沢な映画でした。


    スカヨハつながり。
    大好きなコリン・ファースも出てる!

  • 「心まで描くの?」光の加減がとても綺麗な作品だった。一つ一つがスカーレット・ヨハンソンの美しさを際立たせていた。彼女のいる空間が既に絵画のようだった。

  • 1665年オランダ。
    フェルメールの家に使用人としてやってきた少女グリート。
    下働きとアトリエの掃除に追われるなか、色彩感覚の鋭さをフェルメールに見出された彼女は、絵の具の調合を任され、やがてモデルとなり、フェルメールに多大な創造力を与えるようになる。
    主人と使用人としての距離を保ちつつも、お互いの才能を一番理解し合う運命の相手だという事に気付くふたり。
    しかしその恋が許される筈も無く、触れ合うこともできぬまま秘められた想いは、終に一葉の傑作へと昇華する。

    絵画的な光と影のエフェクトとレイアウトを再現した映像美はフェルメールの絵そのもの。
    「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」は、1665年もしくは1666年頃に描かれ、「北方のモナリザ」とも称される作品。フェルメールの作品は、19世紀後半になってようやく評価されることになりますが、現存する作品は30数点と言われている。

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