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- / ISBN・EAN: 4935228033263
感想・レビュー・書評
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光と影、そして色彩にうっとりする映画。
暗いアトリエの窓をひとつ開けるたびに少しずつ射しこんでくる光も
絵具として調合される前の、瓶の中の色とりどりの鉱物も
ふと心が揺れ動いた時、薄紅色にぱっと色づくグリートの陶器のような肌も
どれもみな、夢のように美しい。。。
宗教上の教えを頑なに守って、恋人にもターバンの中の髪すら見せないグリートが
敬愛するフェルメールのために、耳にピアスの穴をあけられてすうっと涙を流すシーンは、
どんなに情熱的なキスや抱擁よりも官能的だった。
映画館の大画面で観ればよかったと、深く後悔しています。 -
一般的には『青いターバンの少女』という題名で知られる、ヨハネス・フェルメールの絵画『真珠の耳飾りの少女』を題材に、トレイシー・シュヴァリエが書き上げた同名小説の映画化作品。
ああ、もう、本当にきれい。
台所で野菜を切るシーンで始まるのですが、冒頭のワンカットだけで、これは当たりだ、と分かりました。
たしかに、ストーリー自体は単調です。
絵画に興味のない人には退屈かも知れません。
(少なくとも、恋愛映画のつもりでみるのは違うでしょう。)
しかし、いえいえ、ほんとうに素晴らしい映画でした。
よっぽどフェルメールを好きな人が撮ったのでしょう。
『牛乳を注ぐ女』そっくりの女性が出てきたり、『真珠の首飾りの女』(この作品と題名がややこしいので『青いターバンの少女』という題で『真珠の耳飾りの少女』を呼びたい)などの作品が映ったり、『窓辺で水差しを持つ女』のポーズをとったり。
“Now lick your lips.”
というシーンも、効果的でした。
なにより、Scarlett Johansson の白さ、映像の美しさに引き込まれました。
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一枚の絵に隠された物語。
それもさることながら、当時の絵の具って、材料がめちゃくちゃ入手困難で高価で、しかも身体に悪そうなものも結構あって・・・命を削って描いていることは間違いない。
それより何より、先ず描けるか描けないかの手腕技量、そして食べるために絵を商売と割り切れるか否か、画家(絵師)として生きていくための葛藤は今も昔もそう変わらないようだ。フェルメールは婿だったのか。そうなると益々肩身狭そうだ。
気候風土は相当冷涼だし、使用人の労働環境も悪そうで、映画を観ている分には面白いが、自身がこの環境で使用人として生き抜く自信はない。疫病で死ぬ人の数も凄かっただろう。あの寒さで肉食べなかったら間違いなく栄養失調で死ぬ。 -
フェルメール、そんなに好きっていうわけでもないけど、この絵はまあ印象的だなた。オランダ人だったんだね。この映画は良かった。以前から気になってたんだけど、予想通りな雰囲気で良いです。この絵画で髪の色をてっきり金色(黄色)と勘違いしていたけど、そうではなかった。そして、何故髪の色がわからない絵になっているかを この映画で初めて知った。なかなか印象的映画でした
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フェティッシュ満載。あと全体的に観ててなんとなく不安になった。スカーレット・ヨハンソンは適役だったと思う。終始髪を覆ってるところが余計ミステリアスで美しかった。
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スカヨハのあの純朴そうで腹の底はしっかり女だぞっていう演技は専売特許ですね。
奥様に出て行けって言われたときのあの目の表情!
使用人だろうが他人の妻になろうが骨の髄まで女なんだって言い張ってます。
奥さんは他人との世間体だけを見ているのに。
旦那さんを愛していると本人は思っているのだろうけど、
本人はフェルメールそのものをまったく感じられてない。
「夫」という存在・役割としてのフェルメールしか、瞳に映せていない。
それがまた哀しい。
この、女性の時間や運命に対する触れ方を見ると、
そのどれもが自分でもありえたと思わされてしまう。
境遇はまったく異なるけれど、その人の人生を追体験させられてしまう。
それが共感ってやつなんだろうか。
そんな心の旅をさせてくれた映画は、いつぶりだろう。
私にとっては最高に贅沢な映画でした。
スカヨハつながり。
大好きなコリン・ファースも出てる! -
「心まで描くの?」光の加減がとても綺麗な作品だった。一つ一つがスカーレット・ヨハンソンの美しさを際立たせていた。彼女のいる空間が既に絵画のようだった。
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1665年オランダ。
フェルメールの家に使用人としてやってきた少女グリート。
下働きとアトリエの掃除に追われるなか、色彩感覚の鋭さをフェルメールに見出された彼女は、絵の具の調合を任され、やがてモデルとなり、フェルメールに多大な創造力を与えるようになる。
主人と使用人としての距離を保ちつつも、お互いの才能を一番理解し合う運命の相手だという事に気付くふたり。
しかしその恋が許される筈も無く、触れ合うこともできぬまま秘められた想いは、終に一葉の傑作へと昇華する。
絵画的な光と影のエフェクトとレイアウトを再現した映像美はフェルメールの絵そのもの。
「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」は、1665年もしくは1666年頃に描かれ、「北方のモナリザ」とも称される作品。フェルメールの作品は、19世紀後半になってようやく評価されることになりますが、現存する作品は30数点と言われている。
andesapresriam12さん、こんばんは!
いつも沢山のお気に入りポチと
あったかいコメントありがとうございます!
昔のレ...
andesapresriam12さん、こんばんは!
いつも沢山のお気に入りポチと
あったかいコメントありがとうございます!
昔のレビューにまで目を通していただき
嬉しいやら恥ずかしいやら(笑)
あと身体の心配までしていただき
ホンマ恐縮です(^^;)
あはは(笑)
気分転換の意味でも
好きなことに時間を費やすことはいいことですよ(^^)
あまり根を詰めすぎて勉強しても、
頭に入らなければ意味がないですから(笑)
あっ、andesapresriam12さんも
お酒お好きなんですね(笑)
僕はすぐ顔に出るので強い方ではないけど、
好きなことを語りながら
気の合う仲間とチビチビやるのは
楽しくて時間を忘れてしまいます。
また機会があれば是非ともご一緒したいですね。
andesapresriam12さんは飲むなら
どういうお酒ですか?
何でもこいなんかな?
(僕は基本ビールかウィスキーで、30歳越えてから日本酒が好きになりました)
おおーっ!ロスト・イン・トランスレーションは僕も大好きな映画です♪
まだ無名だったスカーレット・ヨハンソンが
恐ろしく綺麗でしたよね。
そうなんです!andesapresriam12さんご指摘のように
ベタベタせず一定の距離感を保って
お互いに思い合ってる関係が
絶妙で、
やっぱソフィア・コッポラはすげーなって
当時感動しきりでした(笑)
(音楽のセンスや使い方がまた上手いし!)
『真珠の耳飾りの少女』はまだ未見なのですが、
ヨハンソンが出てたのは知りませんでした(汗)
かなり前の作品だし、デビュー作なのかな?
スカーレット・ヨハンソンなら、ウディ・アレン監督のサスペンス『マッチポイント』がセクシーな彼女が堪能できて個人的にはオススメです(笑)
あと日本の人気アニメ『攻殻機動隊』のハリウッド実写リメイク版で、主人公の草薙素子役にスカーレット・ヨハンソンが決まりましたね。
公開はまだ未定ですが今から楽しみです。
ではでは、素敵なゴールデンウィークをお過ごしください(^^)
夜分失礼しました!