ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション [DVD]

監督 : ピーター・ジャクソン 
出演 : イライジャ・ウッド  イアン・マッケラン  リヴ・タイラー  ヴィゴ・モーテンセン  ショーン・アスティン 
  • ポニーキャニオン
4.03
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本棚登録 : 881
感想 : 122
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988132687381

感想・レビュー・書評

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  • 「まだ感動するわけにはいかない」と思っていた


     長い長い旅もようやく終わるのだーー。そんな感傷的な思いにふけりかけながら、劇場に向かったことを思い出します。ただ、映画の結末を見届けてみると、不思議とそういう夢のような憧れのような幻想のような、ふわふわした心地からは醒めていたのでした。

     ご存知、アカデミー賞での快挙★ ピーター・ジャクソン監督はじめ、この作品に携わってきた出演者やスタッフ群の、長きにわたる労苦がむくわれたことは嬉しかった。でも、それは『王の帰還』単独での評価とは言えず、三部作の最終章なればこそ、前二作までつれなくしてきた分もまとめて、女神が微笑んだのかも。

    『王の帰還』単独で見ると、むりにサイズの合わない服に体を押しこめているようなキツさ……。王があの方だけに、翼のある足と申し上げましょうか!? 最後の最後で、駆け足の展開になってしまったようです。劇場版ではどうにも納得行かーん! スペシャル・エクステンデッド・エディションを見るまでは「まだ感動するわけにはいかない」という感じでした★

     サルマンさまはどこ? 若者には到底出しえない存在感と、あの魔力のこもった美声で、見るものを魅了してきた魔法使い。彼とガンダルフのおじいちゃん対決は大きな見所だったのに。出番を削るのは不満です!
     あの目玉の化け物はスケールが大きすぎて実態がつかめず、逆に怖くないから、生身の敵が欲しかったのさ……★

     などと、思うところはありましたが。指輪の力に心を蝕まれてきたフロドとゴクリの対比ドラマ、興味深かったな。可愛いよゴクリ☆ また、これまではヒロインのように可憐で儚げなフロドが印象的でしたが、今度は、炎の照り返しを受けながらふりかえる邪悪なフロドも、禍々しい美しさでしたね。

     それぞれが迷い、選択を迫られ、勇気を友に進んだ結果、戦いは終わり、旅の仲間たち全員が行き着くべき所に行き着いた……。何はともあれ、祝☆完結!!



  • mmsn01-

    【要約】


    【ノート】

  • 一気に観た。オモチロカッタ。
    これでようやく原作に手を出せる…か…

  • THE LORD OF THE RINGS / THE RETURN OF THE KING
    2003年 アメリカ
    監督:ピーター・ジャクソン
    出演:イライジャ・ウッド/ヴィゴ・モーテンセン/オーランド・ブルーム/ショーン・ビーン/ケイト・ブランシェット/デヴィット・ウェンハム

    もう何からどう書き出せばいいのかとんと見当もつかないんですけども。ようやく3部作完結編です。映画館で3回見ました。所有してるのはSEEのDVDトリロジーボックスです(笑)

    まず今回冒頭でようやくゴラム(スメアゴル)の過去が明かされるわけですが、ここでこのエピソードを持ってくるのが映画的に非常に上手い演出だなあと思いました。原作だと最初から周知の設定なのですが、映画ではゴラムの存在というのは結構謎めいたまま保留されていたので、ここへ来てそれが明かされることで反って説得力が増したような。ここに限らず、ピージャク(監督)は、ほんとに原作からの取捨選択が上手いというか、どこを膨らませてどこを削るかの判断が絶妙ですよね。ほんとグッジョブ!原作を愛していないと出来ないなあというのは、ラストシーンを見てもしみじみ思ったことですが、ほんとこの映画はこの監督にして正解というか最高だったと思います。

    削られて残念だったなあというのはキャラ的に裂け谷の双子と、ドル・アムロスの大公イムラヒルかしら。そこまで膨らませたら大変なことになるとは思うんだけど、双子はビジュアル的に見たかった。

    今回はもう完結というかこれで大団円ということでどのシーンも誰のシーンも見せ場だったと思うんですけど、まずサイドストーリー的な部分から言うと、ゴンドールの執政親子の確執。ボロミアも大好きだったけど、私はファラミアも大好きなので、もう可哀想で可哀想で…。ていうか彼、実際にはずっと死にかけてただけで見せ場ほとんどなかったんですけども(苦笑)。彼を助けるために走り回るピピンがけなげだった。デネソールの狂気の表現というのも見事で、なんかいっそグリーナウェイの映画でも見てるようでした。

    ゴンドールの狂気と対称に、前回悲劇から立ち直ったローハンの方は、王様も見違えるように雄々しく、エオメル兄さんも勇ましく、エオウィンにいたってはペレンノール野の戦いでナズグルの頭領を仕留めるという最高の殊勲を上げますよね。あのシーンは本当に純粋にすごいかっこよくてドキドキしました。人間的な感情の部分でのドラマとは別に、単純に映画として戦闘シーンとかの迫力が凄くて、ローハンの騎士団が援軍に駆け付けたときの、ずらっと大軍が並ぶところとかもうすっごい大興奮して涙出ましたもん。

    エルフの王子さまについて言いますと、今回は前2作に比べて見せ場少なかったような…というか戦闘シーンは例のオリファントによじのぼって、大はしゃぎ!の場面くらいだったので(笑)でももうここ笑うとこじゃないのに個人的には大爆笑でしたけどね。あの得意そうな顔ったら!ああでもアイゼンガルドで見張りをしてたときのフードかぶった横顔とか、フロドに会いに来たときの私服姿(旅装束じゃない彼は初めて)とか、最後の戴冠式でのこれまた卒倒するほど麗しい王子さまっぷりとか、どれもうっとり見愡れて鼻血ものだったし、そういう意味ではいっぱい素敵な場面はあったんですけどね。だってでももっと見たかったんだもん!

    王子さまに比べたら、帰還した王様はあんまり豪華な正装が似合ってませんでした(苦笑)タイトルが「王の帰還」である以上、ある意味主役は彼なんですが、王様の彼より馳夫さんの彼のほうが素敵だったと思う自分はどうなんでしょう。

    ピピンとメリーは今回離ればなれになってしまってたんですが、メリーに比べてピピンの見せ場が随分多かったですよね。原作でもピピンはゴンドール、メリーはローハンの王様に忠誠を誓う設定なんですが、ボロミアが自分を庇って死んだという負目がある分、ピピンのほうが深刻というか。でもやっぱりこの二人はコンビでいるほうがしっくり来るので、最初のほうでの彼らの別れのシーンとか、再会のシーンとかどちらも涙なしには見られませんでした。ピピンとガン爺が死について語り合う場面もとても良いシーンだったと思います。

    そして最後に、いちばんメインであるところのサムとフロドですが。もう今回は…フロドが痛ましくて痛ましくて見ていられなかった…。旅の仲間は離ればなれになってもそれぞれが苦しい戦いを続けているのだけれど、華々しい大合戦を繰り広げてる他のメンツと違ってフロドの旅は本当に孤独というか、自分との戦いのほうが大部分で。サムの存在だけが本当に支えというか、見ているほうも、頼むよサム!みたいなもう握りこぶしになっちゃって。

    前作の感想でも書きましたが、フロドは指輪所持者としての宿命とか使命とかそういう諸々を背負っているけれど、サムはそんな運命論はどうでもよくて、ただフロドを助けたい、フロドを守りたいってそれしか考えていないんですよね。そしてどんな宿命より使命より、そっちのほうが実はずっと強い。今回ほんとに主役はサムでした。もう最後の30分くらいずっと泣き続けていて、ずっと帰りの食料を心配していたサムがもう帰ることはないだろうと決心する場面も、指輪の使命は背負えないけどフロドを背負うことはできる、とサムがフロドをかついで滅びの山を上っていくところも、ホビット庄の思い出を一生懸命語ってきかせているのにフロドが思い出せないと言うところも、どれも涙なしには見られませんでした。

    最後の、指輪滅却のシーンは見ているだけで緊張してガタガタ震えが来るほどで、イライジャの迫真の演技というか、最後の最後で指輪の誘惑に屈してしまう瞬間とか、凄まじかったです。結果的に指輪滅却の使命は果たされたわけですが、フロド自身は指輪に勝ちえなかったのだというほろ苦さは消えず。それでも手を差し伸べるサムも、そのあと最後に一緒にいられて嬉しいと言うフロドも、大鷲が彼らを運び上げて飛んでゆくシーンも、もうずっと泣きながら見てました。

    ビルボが記したホビットの冒険のサブタイトルは「行きて帰りし物語」でしたが、フロドの旅は「行きて帰らざりし物語」になるんじゃないかとずっと思っていて、ビルボは旅から宝物を持って戻ってきたけれど、宝物を捨てるために旅立ったフロドは、行ってしまったらそれきり帰ってこれないだろうなと。宝物を得るための旅ではなく、捨てるための旅。失うための旅。それがこの物語の持つ本来の意味というか、どうしてこの物語がこれほどまでに深いのかという真相だろうなと思います。そしてその本をかきあげた最後の頁でフロドが綴る言葉は「永遠に、癒されない」という悲痛な想いでした。

    華々しい戴冠式の場面で終わってしまうことも、映画的には可能だったと思います。めでたしめでたし、みんな幸せになりました、と締めくくってしまうこともできたのに、そうしなかったのがトールキンであり、ピージャクであり。だからこそこの作品を、本当に好きだと思えるのですよね。

    救世の英雄でありながら、フロド自身は救われることはなかった。たとえ指輪を滅却することができたとしても、彼の心は二つに引き裂かれたまま癒されることはない。その悲痛さ。非情さ。エルフたちと一緒に旅立ってゆく彼が最後に見せた、生まれたての赤ん坊のような笑顔だけが唯一の救いでした。

    …ちょっと感傷的になりましたが、きゃっきゃっとはしゃいで楽しんでみられる部分と、対照的に孕んでいるテーマの深刻さも含めて、忘れられない映画になりそうです。ピージャクのグッジョブに乾杯!

    (2004.02.22)

  • ★3.0

    長い長い、ひたすら長い…(笑)

    これ、一番の功労者はサムだよねぇ。

  • 池袋新武芸座にて鑑賞。

  • 一言で表せない面白さ。希望の峰火が次々灯るシーンや今まで以上の戦いの迫力に興奮。
    相変わらずのギムリとレゴラス最高~(笑)三作通してどのキャラクターもよかった。
    死者の軍隊とか都合いい展開はあれど、最後までハラハラさせられる見せ場の果てにジワッと静かな感動が込み上げる。海の向こうで、フロドの背負った傷が少しでも軽くなれと思わずにいられない。

  • (2004年12月のブログより転記)

    今年・・・思ったほど映画を観ていないような気がしますけど、こんなものなのでしょうか。
    分かる範囲で数えてみたら、今年の1月1日から今日までで観た映画は61本、うち映画館で観たのが15本、試写会が4本、DVD/ビデオでの鑑賞が42本となります。
    ふ~ん・・・自分で書いててなんですが、特にコメントしようがないですね。(笑)

    そのなかから、「今年最高の映画」がこれ。
    まぁ、なんのひねりもなくて申し訳ないですけど。

    この手の映画には好き嫌いがあるんでしょうけど、大好きなんです、ほんとに。
    「王の帰還」は3回観ました。第1部の「旅の仲間」も2回、第2部の「二つの塔」も3回観てますからね。もちろんスペシャル・エクステンデッド・エディションのDVDも持っています。(まだ全部観てないけど)
    待ちに待った完結編を、ものすご~く期待して先行上映観にいって、開始3分で泣いてましたからね。アホですよ。(笑) 
    もう拍手です。良くぞこんな映画を作ってくれました。分かっていても、予想がついても、のめりこんでしまうんです。ものすごく満ち足りた気分で映画館を後にすることが出来ました。
    完璧な最終章といってもよいですね、これは。3作でひとつの映画なんですね、とよーく分かった。そう思うと本当にすごい映画です。全てがハッピーエンドで終わらなかったところも、奥が深い。
    なんだかんだいって結構観ていないって人が多いので、3部作を全部映画館で観てこれたことを幸せに思います。この作品に出会えたことそのものが幸せですね。


    (2005年3月のブログより転記)

    「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 スペシャル・エクステンデッド・エディション」を観にいってきました。
    発売前にしっかり予約して、DVDもちゃんと持っているのですけど、やっぱり大画面で見たいじゃないですか。(DVDはまだ観てません)
    それに、SEEを劇場で上映しているのは世界で日本だけなんだそうですよ。
    日本という国で暮らしていることをこんなにうれしいと思ったことはありません。(嘘だけど)

    もともとのオリジナル版でも3時間をよゆうで越える長さだったのに、さらに未公開映像がたんまりついて、実に4時間以上の上映時間でした。あまりの長さに途中に休憩を入れるという日本では珍しい上映スタイルで、2時過ぎに映画館に入って観終わったのが7時前でした。映画もさることながら、これが1000円で観れてしまったなんて(毎月1日は映画の日です)、すばらしい。

    まあ映画としての完成度はオリジナル版のほうが格段に上ですけど、こんなのわざわざ映画館まで見に来る人は「LOTR」が好きで、余分な部分が見たくて来るわけですからそれでいいんですね。自己満足の世界ですね。でもやっぱりものすごーくよかったです。もう一度行こうかしら。(そんな時間があるとも思えないけど、てかDVD観なさいね)
    密かな野望として、1~3部をぶっとおしで観たいんですけど、暇な週末を見つけて上映会でもしようかな~。

    そうそう、それでわたしが映画化して欲しい作品は、ロード・オブ・ザ・リングの前後のおはなしです。まずはフロドのおじさんのビルボ・バギンズの「ホビットの冒険」をしてほしいなあ。
    もちろん、監督はピーター・ジャクソンでなければなりません。キャスト&スタッフもLOTRとできる限り同じでね。

  • この版見て、やっとエオウィンとファラミアが一緒にいる意味がわかった。セオドレド→アラゴルン→ファラミアって心移り早すぎだろ・・・

  • やっぱり戦争のシーンが長いよね……。
    そこが好きだっていうひともいるだろうけど、指輪物語の真骨頂はそこじゃないんだよ!!(涙)と言わせてください。
    ぜひ、原作も読んでほしい。
    指輪を捨てるシーンのフロドの葛藤とか、原作ではもうほんとにフロドを手に汗握って応援してしまう!

    DVDで見直すと、あらためてサム役の俳優さんうまいなぁって思う。フロドや他のキャストもはまり役だったと思うけど、サムのこの素朴で信頼感がある感じはもう最高。

    ファラミアとエオウィンのシーンが追加されてるようだったので嬉しいです。原作でもこのふたり好きだったので。
    ホビット庄に帰ってからの事件はざっくり省略されてるのが残念ですが、平和なホビット庄見てるとなごみます。
    帰ってきたホビット四人がテーブルについて笑っているところが好き。笑えるんだ、となんだか嬉しくて泣きたくなった。

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