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- / ISBN・EAN: 4988132705382
感想・レビュー・書評
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で、早速観た作品がトリュフォーの遺作となった本作です。(^o^)
1983年フランス映画。監督はフランソワ・トリュフォーです。
主演は、当時トリュフォーと付き合っていたファニー・アルダン。それに、ジャン=ルイ・トランティニャン。
熱烈なヒッチコック・ファンであったトリュフォーが、ヒッチコック・タッチで描いたと思われる展開と作風になっています。サスペンス色を盛り上げるため、あえてモノクロで撮影したとのことです。
ある日、バルバラ(ファニー・アルダン)は不動産屋社長のヴェルセル(ジャン=ルイ・トランティニャン)と口論となり解雇されることになってしまう。しかし、その日の早朝に狩猟に行っていたヴェルセルは、同場所で他殺死体として発見された知人殺害の有力な容疑者とされる。しかもその知人は妻と浮気をしていたことも発覚。何とか弁護士の力で警察の勾留を解かれたヴェルセルであったが、自宅に戻ると今度はその妻の死体が・・・。ヴェルセル社長は仕方がなくバルバラに後を託して自ら調査に乗り出そうとするが、反対にバルバラは社長を匿い調査を行うことになり・・・。
ジャンル的にはロマンチック・サスペンス(?)ということになるのかな。サスペンス一辺倒だけでなく、コミカルさとロマンスで味付けしているところが、ヒッチコックっぽくもあり、トリュフォー流であるともいえます。
モノクロ映画ならではの陰影の使い方や光の当て方はなかなか巧みで、サスペンスにはよく合っていたと思います。特典映像の撮影シーンはカラーであったので、逆に違和感が・・・。(笑)
知的ですらーっとした美人であるファニー・アルダンは、いかにもトリュフォー好みでもあり、今回の素人探偵役にも適役だったのではないでしょうか。健康的な意味でいろいろと露出もしてくれていたし。(笑)
あと、トリュフォーの脚フェチも全開でこれもなかなか楽しかったです。
話の展開はテンポは良いけれど、だんだんと難しくなっていって、人物関係がちょっと分かりにくかった部分もあるのですが、オチはまあ普通だったと思いますので安堵しました。(笑)
これまた特典映像のトリュフォーとロマン・ポランスキーが登場する何かのテレビ番組でのヒッチコック論も見逃せません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なかなか面白い! 素人のお転婆なお姉さんが、殺人事件を捜査でどんどん危険な場所に突入して、ばちばち証拠を掴んでくる。このクソ度胸が良いですね。
新たな殺人を目撃するもトイレの狭い窓から覗いているから犯人の顔だけ見えないとか、ヒチコックっぽいサスペンスのギミックも上手い。
警察と呼吸を合わせて一芝居打って、犯人を罠に嵌めるラストシーンも見事。伏線回収もしっかりされ、ミステリー映画として上出来です。
BS松竹東急「よる8銀座シネマ」にて。
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フランソワ・トリュフォーの遺作。全体的に明るく茶目っ気があり軽快ですが、光と影、雨、カットの使い方や主人公が巻き込まれていく展開などヒッチコック的な演出でスリルもあります。
探偵映画としてはしっかりと伏線を効かせているものの、真相に面白味がなくやや尻すぼみな印象です。 -
内容としては普通(のサスペンスタッチコメディー)なんだけど、
主演女優の役者とそのキャラクターがめっちゃチャーミング!!
フランス人のもてる男観はすなわち完璧にカッコいい男ではないんだな。
ずんぐりむっくりな冴えない中年の中肉中背の男でも
セクシーに、いかにもほおっておけない風に(状況設定を使って)描けてしまう。 -
モノクロって、もしかしたら美しさをより一層ひきたてるのかな…!!
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男女が結ばれていくまでを、殺人事件を通して描いています。
「小粋」という言葉がしっくり来る映画でした。
小気味良く、テンポよく、シーンシーンで明らかにされて行くことをつないでいて、観ている方を飽きさせません。
夜中に観たので眠くなってしまいましたが笑。 -
製作年:1982年 製作国:フランス 時間:111分
原題:VIVEMENT DIMANCHE!
監督:フランソワ・トリュフォー
(3.0点) -
ファニー・アルダン演じるクビ直前の不動産会社秘書が、元上司が疑われる連続殺人事件に足を踏み入れてく。<br>
この作品にも、いつもの暗号が出てきますよ