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- / ISBN・EAN: 4988131903949
感想・レビュー・書評
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田舎育ちにはたまらない一作。村の風景と人がとても綺麗に撮られている。また、方言がきつすぎず、不自然さもなく、ほど良い。藤竜也さんの演技がすばらしい。セリフが少ないため、一言一言に深みがある。無口で頑固な父の役。平素は黙して語らずといった感じなのだが、微妙な表情の変化、やさしい目、怒鳴る時の目の演技がさすがの一言。すべての写真を撮り終わった時に、息子と軽く握手して、肩をすくめて照れ笑いする演技が鳥肌もの。あそこで笑うか〜。すごいなぁ。また、息子役の海東健さんの演技も伝わるものがあり、とてもよかった。最後しか出てこない原田知世さんですが、存在感があり、ふさわしい配役と思った。違和感のある役者さんが全然いなくて、むしろそれぞれの役者さんがそれぞれ存在感をかもし出していて、内容に集中できた。映画の中で、ありがとうという言葉が何度も出てきて、感謝して生きることの美しさが心に沁みた。4回繰り返してみてしまった。
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ちょっと気になっていた『村の写真集』を観ました。
-----story-------------
徳島県の山あいに広がるとある村、花谷村。
美しい自然が残るこの村がダムに沈もうとしていた。
村の役場では、花谷村の素晴らしさを後世に残すため、村のすべての家族を写真に収めることを決め、その大任を村の写真屋「高橋研一(藤竜也)」に託す。
「研一」はその仕事を引き受けるに当たって、東京で写真家を目指す息子「孝(海東健)」を呼び戻し、助手につける。
あまり親密でない父のこの行動に戸惑いを覚える「孝」。
それでも2人は、険しい山道を歩き、一軒一軒訪ねて回り写真を撮り続ける。
黙々と仕事をこなす父の背中を見ているうちに、孝の気持ちに少しずつ変化が生まれてくる。
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父子の距離感の難しさについて改めて考えさせられ、父子の絆について感じさせられましたね。
息子としての父親への気持ち、父親としての息子への気持ち、、、
現在、両方の気持ちを実感できる立場にいるので、場面によって、それぞれの立場に感情移入しながら観ることができました。
父親役の「藤竜也」が良かった。
感謝の気持ちの大切さも感じましたね。
徳島が舞台となっているのですが、なんだか気持ちが和んでくる風景。
自分の原風景に近いんでしょうね。
日本らしさの残る風景の美しさを改めて実感しました。
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監督: 三原光尋
監修: 立木義浩
(写真監修)
製作: 三木和史
脚本: 三原光尋
撮影: 本田茂
美術: 須坂文昭
編集: 宮島竜治
音楽: 小椋佳
ラインプロデューサー: 石田和義
照明: 高坂俊秀
録音: 鶴巻仁
助監督: 武正晴
出演:
藤竜也
海東健
宮地真緒
甲本雅裕
桜むつ子
吹石一恵
大杉漣
原田知世
ペース・ウー -
最近の邦画は癒しを求めているのか地域社会をテーマにしたような作品好きなんですよね。しかも主演が藤竜也さんに娘役で原田知世さんとくれば思わず手が出てしまう。
2004年の作品なのですが、藤さんの役回りもこの辺から少しずつ変化を見せてきていい役回り多いんですよね~。尊敬できる上司とかいい父親とか!
「村の写真集」
https://www.youtube.com/watch?v=-V6PmV8QnDc
バラバラになった家族がダム建設でもしかしたらなくなろうとしている町を舞台に再生していく話です。無いなぁ~悪くはないのですが、原田知世さんの台詞がほとんどないというか最後にチョコっと出てきて終了~。
徳島県の池田町と言う場所がロケ地なのですが、何もない小さな街で、親子で山を登り町が一望できるこの場所があったからここにしたのかなぁ~と感じた。 -
<ストーリー>
山間にある小さな村がダム建設によって沈もうとしている。
それに対して、村人全員の家族を写真に収めることで村の記憶を残そうと考える写真館の主人。
そこへ東京でプロの写真家を目指していた息子を助手として呼び寄せる。
なぜ、父親は息子を呼び寄せたのか?父親の背中に息子は・・・。
この作品、いわゆるアクションもラブシーンもない映画ですが、映画を通して一貫して、家族、親子、愛情というのが流れています。
東京からわざわざ呼び寄せられて不満を持ちながら父親の助手を務める息子が徐々にその心の距離を縮めていく展開はジーンと来るものがあります。
地味な映画ですが、競演陣は凄いです。
主演の写真館の主人で父親役に藤竜也、その息子に“海猿”の海東健
妹役に宮地真緒、その他大杉蓮、原田知世、吹石一恵など豪華俳優陣です。
2005
上海国際映画祭最優秀作品賞、最優秀男優賞ダブル受賞作品 -
親子で共有する映画に適しています。いっしょに見てみて。